【インタビュー】自分を変えると決めたから|自分の生き方を見つめ直すきっかけづくりをしたい|POOLO LIFE 7期 すずさん
POOLO LIFEとは「旅とライフデザイン」をテーマとして、50-70名の多様な仲間と共に、自己ビジョンとライフデザインを考える8ヶ月間のコースです。
自分や仲間との対話、さまざまなゲストによる講義、チーム活動を通してじっくりと考える時間を共有します。
今回はPOOLO LIFE 7期メンバーの1人である、すずさんにインタビューしました。
「自分の世界を広げて、自ら行動できるようになりたい」という想いで参加されたすずさん。8ヶ月間の実りと今後について語っていただきました。
自分の世界を広げるために飛び込んだPOOLO LIFE
普段触れることのない世界へ
ーまず、すずさんがPOOLO LIFEに参加されたきっかけを教えてください。
「自分が見ている世界の範囲の狭さを抜け出して、もっと見える世界を広げたい」「もっと行動に移したい」という想いがあったんです。
オーディオブックを聞いていて、たまたま喜多川泰さんの本に出会いました。
自己啓発本の分類に入るけれど、小説なので読みやすいんです。自分について考えるきっかけになりました。
また、普段看護師として仕事をしているのですが、自分の周りもみんな看護師で、病院で働いていて。
看護師の世界しか知らないから、今後新たな職業を検討することになった時にも備えて、外の世界をもっと知りたいなと思いました。
色々な職種で仕事をしている人と話すことで、頭の中でイメージしかできなかったことや、わからなかったことの理解を深められることに惹かれましたね。
たくさんの新しい出会い
ー参加されて8ヶ月間、チーム活動ではどんなことをされたのですか。
8か月の中でチーム活動が第4タームまでありました。
第1タームはチーム内で対話しながら、自己ビジョンを見つけてみる。
第2タームは豊かさについて考える。
第3タームは外に向けて行動を起こしてみる。
第4タームは振り返り、という流れです。
他にも、それぞれのメンバーが旅企画をしたり、グループでも1on1でも、オンラインで語りたいことを語ったりというような自主活動もありますね。
基本的にチームはタームごとに毎回変わります。1チーム3〜4人です。
ーそれはたくさん出会いがありますね。
他の自主活動で会ったことがある人もいて、タームが進むにつれて緊張は薄れていったのですが、8か月でも初めましての人がたまにいました。
こんなことをやっている、という概要は聞いていて、話してみたいなと思っていた人に最後のタームで出会えた、という嬉しさもありました。
それぞれの想いを1つにする難しさと、見えてきたこと
異なる想いを持った人たちとのワークショップ
ーPOOO LIFEの中で、印象的だった出来事や活動はありますか。
第3タームでの「世界を豊かにする行動を起こす」オンラインのワークショップを作り上げたことです。自分を見つめる時間を持つという企画です。
自分が立ち上げた企画であれば、同じ思いを持つ人を募っているから進む方向が既に決まっていますが、今回は方向性や視点が異なる4人が集まりました。
みんなで考えるところから、それを形にした過程が心に残っていますね。
ーすずさん含め、どんな想いを持ったチームメンバーだったのでしょう。
「毎日を楽しく」「弱みを強みでカバーする」「一緒に旅に出る仲間を見つける」という想いです。その想いに至る背景もさまざまでした。
私は「自分を大切にすること。相手と心地良い関係を築きたい」という想いを持っていました。
オンラインミーティングを通して、世界を豊かにするためのそれぞれの思いをチームとして1つにまとめて、具体的に計画をして、実際に行動するという3ヶ月でした。
活動を通して見えてきた、チームメンバーの特性
ーチームの皆さんそれぞれ、素敵な想いを持っていたのですね。1つの企画にまとめてみていかがでしたか。
それぞれが得意とする進め方や背景、これまでの経験などが異なる中で、1つのものを作るのは難しかったです。
私は結構自分の意見が言えない方で。他の人が違うことを言うと、自分が思ったことを言えなくなってしまうんです。他のメンバーは、流れに身を任せて、雑談も含めて楽しめているなぁと感じていました。
ー話し合いや歩み寄りがキーとなりそうですね。チームメンバーの新たな一面も見つかりそうです。
そうですね。印象に残る一面がありました。これまでの活動を客観的に見ていると、自分がやりたいことを、リーダーのような役割として仲間を引っ張って、一緒に楽しんでいる。そういうタイプかなと思っていました。
でも一緒に活動して感じたのは、しっかり周りを見た上で、自分がやるべきことを見極めて行動に移す、責任感が強い人なのだなと。
あと、はっきりと意見を言うイメージだった別のメンバーもいました。その反面、チャット上ではチームをまとめる上で、大事な言葉がけをしてくれていました。
活動期間が長く、わりとハードな課題でしたが、一緒に活動を行わないと見えてこない一面に気付けたタームでした。
せっかく変われたのだから。形になってきたビジョンとは。
これまでの自分なら絶対にやらないことに挑戦
ーさまざまな出会いやふれあいの中で、すずさん自身の変化はありましたか。
やはり、行動できるようになったところが、1番の変化かなと思います。POOLO LIFEに参加することにしたのがまず1つ。
入ったからには何か変わらなくては、という想いもあって、スタート時点から自分の本来の性格だったらしない行動をしました。
基本的に、あまり他の人と関わりに行かないタイプで、様子を見ながら声をかけられるのを待つ、ということが多かったんです。そこをあえて自分から声をかけて、仲間と交流を深めるようにしました。
また、登山を始めたいなと思っていたところだったので、1ヶ月目にPOOLO LIFE同期の中で登山部を立ち上げました。
ー大きな決意があったのですね。登山部ではどんな活動をしたのでしょう。
集まってくれたメンバー12人で富士山に登りました。他のメンバーが企画してくれた高尾山や筑波山の回もありましたね。
先日、大学のプチ同窓会があって、同級生と1年ぶりに顔を合わせました。1から企画を立ち上げて富士山を登ったことや、noteを書いていることを話すと、本当に驚かれました。「変わったね」と言ってくれて。
「自分の生き方を大切に考える」人を増やすためにできること
ーPOOLO LIFE卒業直後は、この8か月を活かして何かしてみたいことはありますか。
行動できるようになった今の自分を大切に、継続していきたいと思っています。仕事とは別の柱として、もっと自分の生き方を大切に考える人を増やせるように、少しでも行動していきたいです。
一人一人が、自分に目を向けるためのきっかけの1つになれたらいいなと思っていて。
今考えているのは2つあって、1つは「場づくり」です。自分とは異なる世代や、普段自分が関わらない人たちとの交流ができる場所を作りたいなと。
振り返ると、だいぶ勢いで行動したなというところもあるのですが、POOLO LIFE期間中に、今住んでいる隣町の若者会議の仲間入りもしたんです。
チームで動くから、自分があまり得意としていない部分も他の人が補ってくれるという良さを感じました。
若者会議に参加される方も、その町に住んでいる方だけでなく、県外の人もちらほら。きっと人と人の繋がりを大事にしているのだろうなと。
ボードゲームなどの企画イベントを通して、普段全く関わりのない世代の人と話すことで、自分にも目を向けるきっかけづくりになるのではと思っています。
もう1つは「文章を書くこと」です。POOLO LIFEの任意課題であったのがきっかけで、noteを始めました。
対面で話している時に言語化するのが難しいことも、文章を書くことであれば、じっくり考えてまとめて、自分が納得したものを伝えられるなと感じたんです。
また、自分の中で考えたことや思ったことを溜め込んでモヤモヤしたものを、文章として1つでも外に出す。そうすることで自分の気持ちも軽くなるんだな、と感じました。
これは場づくりとは異なり1人で行うことですが、「それだったらできるかもしれない」と思っています。何かを考えたり、1歩立ち止まったりするきっかけを提供できたらいいですね。
ーでは最後に、長期的な目線で、すずさんのなりたいイメージや具体的なビジョンはありますか。
具体的に何をしている、というのは思いついていませんが、POOLO LIFEでの講義の中でも、10年後の未来を考える機会がありました。
その時は、長野の山の中、見晴らしがいいところにいて、自分自身を見つめているのを想像しました。
自分のことを考えたり、見つめ直す人を増やしたいというビジョンは、学生時代からやんわり考えていたんです。
それが若者会議やnoteのように、形になってきたところ。
そういった想いは今後もずっと持ち続けるのだろうなと思います。そのためにできることをする、というのを自分の活動の1つにしていきたいです。
編集後記
自分の知らない世界で、新たな出会いを求めて参加したPOOLO LIFE。そこでさまざまなチーム活動を通して、多くの気付きを得たすずさん。
インタビュー中、何よりもチームメンバーのことを話す際に朗らかになる表情がとても印象的でした。
簡単なことばかりではないチーム活動が、とても充実していたことが伝わってきました。
POOLO LIFEに参加すること自体が大きな第一歩。その機会をめいっぱいに活かそうという意気込み。それを着々と行動に移されたお話に、私自身刺激を受けました。
新たな環境、新たな出会いの中で、自分を変えたいという気持ちを持つ人が、それを叶えられる。POOLO LIFEはそんなコミュニティであることを実感しました。