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『生命科学的思考』の読書会からの気づき
『生命科学的思考』の読書会を、運営する母親アップデートコミュニティのなかで実施しました。
「生命科学」と聞くと、正直言うと難しそうなのかな、と思っていたのですが、この本に書かれていることは、自分のこれからの人生に大切な考え方だなと感銘を受けました。
著者は、ジーンクエストというゲノム解析ベンチャーの代表をされている、高橋祥子さん。
Amazonから引用します。
私が本書を通じて伝えたいのは、「生命には原理や原則があることを客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる」ということです。生命原則を客観的に理解し、視野を自在に切り替えて思考することで主観を見出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方が可能となります。 (はじめにより)
この本からの気づきは書ききれないくらいあるので、それは本書を読んでいただくとして、今日は読書会からの気づきを書いていきます。
「ありのまま」とは、変わり続けること
「ありのままを認めよう」は、よく言われる言葉ではありますが、
これに対して、「じゃあ、変わらなくていいの?」という質問が出ます。
この疑問に対して、この本の「おわりに」で書かれていたことが印象的でした。
生命としてありのままの存在で尊いと自己を肯定し自分の存在に自信を持つことで、より一層自らが本来持つ力を引き出す新しい挑戦が可能になると私は考えています。
生命は個体として生き残るための機能として利己的な性質も持っていますが、生命は自らを進化させる力も創造する力も本来持ち併せています。
読書会のなかで、「ありのままと、そのままは違うよね」という意見も出ました。
この本を通して、人は「ありのまま」であることが、つまり「変わり続ける」ことなんだと理解しました。
遺伝子レベル、細胞レベルで、日々進化している。自分の存在を認めることで、人がもともと持っている「主観」や「意志」、考える力である「知性」によって、進化できる。
人が持っている「恐怖」とか「不安」といったネガティブな「感情」も、人が個体として生存するために必要なもの。危険を感じたら、逃げたいと思うし、ひとりになったら孤独を感じ、集団を欲するようになる。これは、人として正しく機能しているということ。この感情を持てるだけで、尊い。
自分のネガティブな「感情」に気づくと、そんな自分をイヤになってしまうこともあるのですが、そうではなく正しく機能していると思えれば、ラクになる。そのうえで、「自分は何をしたいのか?」を考えることが大切、と気づきました。
やりたいことが見つからなければ、カオスの中に身を置いてみる
この本では「意志」が大切、と書かれているのですが、これが見つからないというのがよくある話としてあります。
やりたいことが見つからない。
めっちゃ分かります。
そんなときは、「カオスの中に身を置くといい」とこの本ではアドバイスされています。
ちなみに、カオスとは、
「混沌」を意味する英語である。無秩序で、さまざまな要素が入り乱れ、一貫性が見出せない、ごちゃごちゃした状況・様相を形容する表現として用いられることが多い。 ーWeblio辞書より
カオスな環境に置かれると、自分の希望する世界と実際の世界がズレていることを実感でき、「自分は何がやりたかったんだっけ?」を考えることにつながる。
高橋さんの場合は、起業がこれに当たるようですが、今の状況でいうと「コロナ禍」もそうですよね。
そして、読書会のなかでは「子育てって、めっちゃカオス!」というコメントがありました。
たしかに、子育てって、予測不可能で何が起こるか分からない。ぜんぜん思い通りにいかない。カオスすぎて疲弊しちゃうこともあるのですが、私の場合は「自分は何がやりたかったんだっけ?」と考えるキッカケになりました。
少し時間はかかったけど、子どもが4歳のときに、「これから先どうしていこう?」と考えて、今のコミュニティの活動につながっています。
「情熱」は、どのようにして作られるのか?
この本のなかで他に印象的だったのが、「情熱」の源について。
情熱のある人は憧れるし、その情熱は生まれつきのものと思ってしまうこともあります。
でも、この本では「情熱」とは、行動することによって生まれる、後天的なものであると書かれています。
こちらの記事にも詳しくありますので、貼っておきます。
情熱とは行動することで湧いてくるものであり、情熱があるから行動が起こるわけではない、と前述しましたが、それを様々な人のケースに当てはめて分解し、考えてみました。
結論から書くと、1. 行動を起こしたときに想定されるいい未来と、現状のままの未来との間に「差分」が見えており、かつ、2. それに対して行動の「初速」が伴っていること、が情熱の源泉である、ということです。
「こんな未来がいい!」という未来と現状の「差分」を持つというのはイメージとしてあったんですが、行動したときの「初速」が、情熱の源泉になるというのは、おもしろいです。
たとえば、企業で働いていて差分は認識できているけど、「自分が行動してもしなくても変わらない」と思ってしまい、この行動の初速が伴わなければ、情熱は生まれない。
「意識高い系」って、理想はあるけど、行動していない、初速が伴っていないことを揶揄する言葉なんだとも知りました。
まだまだ書ききれないのですが、6月8日に母親アップデートLIVEで高橋祥子さんにお話をお伺いしますので、よろしければ聴いてくださいー。
なんと、高橋祥子さん @Shokotan_takaha をゲストに、6/8(火)に母親アップデートLIVEをします!
— なつみっくす | 母親アップデートコミュニティ(HUC) (@nattu723) May 27, 2021
ご自身も昨年ご出産された一児の母。著書『生命科学的思考』をもとに、人生をもっと自由にするための考え方やヒントをお伺いします。忙しい母親の皆さんに聴いていただきたいです。配信URLはリプライに! pic.twitter.com/kb6GvI4TV4
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