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自らの死に直面した彼は最後にマンガで人と繋がることにした。「ソウル・フード・コミックス」
オランダのグラフィックノベルについてリサーチしていたら、ある出版社のホームページが目に止まりました。
Soul Food Comics(ソウル・フード・コミックス)
その出版社の設立者はフース・ファン・ソンスベーク(Guus van Sonsbeek)。彼はマンガ好きの子供でした。しかし、大学に入る頃には、次第にマンガへの興味が薄れ、コンサルタントとして働くようになります。
2014年、彼はガンの告知を受けました。その時、彼は、自分が漫画の世界から離れている間にも素晴らしい作品が生まれていたことに気が付きます。そして、できるだけ多くの人に世界の美しいグラフィックノベルを届けたいという想いを抱いたのです。フースは仲間を集め、出版社「ソウル・フード・コミックス」を立ち上げました。
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出版社を始めて亡くなるまでの2年間で、彼は4冊の本を世に送り出しています。フースが亡くなった後も仲間たちによって、オランダ語オリジナル作品と翻訳作品の両方が出版されています。
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私は、こちらの難民の受け入れ問題をテーマにした作品がまず気になったのですが、現在は絶版になっており、権利の問題でリーディングはお預けになっています。機会があったらぜひ読みたいです!