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言い訳が限界を作っている


こんにちは。
ナツミ(@natsumi_smile)です。

誰もがしたことがあるはずの、誰もがされたことがあるはずの「言い訳」。

頑なな言い訳、軽い気持ちでした言い訳、応援したくなるほど切実な言い訳。

一言で「言い訳」とくくっても、本当に様々。

言い訳はよくないよ、と小さな頃から言われてきたけれど、
果たして何がよくないの? ということを考えてみました。


そもそも言い訳って、なに? ただ理由を述べるのと、なにが違うの?

言い訳と理由、同じように物事が起きた原因や事情を説明する行為のはずなのに、一方はなんだか後ろめたさを、一方は冷静さを感じるのはどうしてなのでしょうか。

goo辞典にはそれぞれ複数の説明があったのですが、主なものだと思われる一番上を抜粋してみました。

【言い訳】
1 そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること。弁解。弁明。「遅刻の言い訳」「いまさら言い訳してもおそい」

【理由】
1 物事がそうなった、また物事をそのように判断した根拠。わけ。子細 (しさい) 。事情。「健康上の理由で辞職する」

goo辞典より

こうやって言語化して並べると、なんだか【言い訳】は自分の事情を都合を含めて説明していて、【理由】は根拠となる事実を説明しているような感じがしますね。

つまり【言い訳】のほうが客観的でなく自分都合だから、言うほうも何だか後ろめたいし、聞くほうも何となく釈然としない感じを受けるのだと思います。


わたしが感じる、言い訳の背景にあるもの

【言い訳】が客観的でなく自分都合だとしたら、どんな都合が背景にあるのでしょうか。

過去に自分がつい言ってしまったときや、誰かが言っていることを聞いたときを思い出して考えると、主に下の5つに分類されると思いました。

・自分を守るため(わたしだって頑張ってるし!)
・自分を正当化するため(わたし悪くないもん!)
・事実を受け止められなくて(いやいや、まさかそんな・・)
・とにかく今の状況から逃げたい(言い訳してでも終わらせたい)
・コンフォートゾーンを守るため(変わるのがこわい)

・自分を守るため 
自分の評価を下げたくない、怒られたり傷ついたりするのが怖い、と言うときに思わず出る言い訳。とっさに出る言い訳には、この気持ちが働くことが多いような気がします。
 

・自分を正当化するため
 たとえば誰かが頑張っててすごいね、と言う話になったら「あの子は時間があっていいよね、わたしなんて仕事が忙しくて〜」みたいに、言い訳すること。
 こういう場合は心のどこかで「わたしもやりたいのにできてない自分が後ろめたい」という気持ちが働いていて、それを認めると傷ついたり自尊心が傷つくので、自分を正当化したくて自ら訳してしまう、という気持ちが働いているように思います。


・事実を受け止められなくて
自分の都合で、というよりは、信じられなくて、事実が本当じゃないように言い訳するパターン。当たり前にできると思ってたことができなくて、「いや、今日はちょっと調子が悪いから」みたいな感じで言い訳する。


・とにかく今の状況から逃げたい

 たとえば、目の前の上司が激怒している。冷静になってもらうためにも、何とか今の状況から逃げたい。「会社のためになると思ったんです」(ほとんど嘘の場合も?)と言ったような言い訳。


・コンフォートゾーンを守るため
 コンフォートゾーンとは、自分にとって居心地の良い空間のこと。物理的なスペースのことだけではなく、メンタル的な居場所や自分に無理なくできることなども含みます。
 たとえば今なら、コロナでオンラインセミナーが増えていますが、苦手な人から見れば、できればやりたくないこと。そんなときに「実際に会えないのはちょっとね」とか言い訳する。
 自分にとって苦手な世界や、道の世界に足を踏み入れたくないから、否定の言い訳をすることで、踏み入れないことを正当化するような感じです。


言い訳をするときは無意識なことが多いけれど、言い訳をする背景にある自分の気持ちを意識することで、そこから抜け出すきっかけになります。


言い訳は、イメージを固定化する行為

希望を言語化すると叶う、とよく言われますが、それは言語化することでイメージが具体的になり、より現実的になるから。
同じように、言い訳も言語化することでイメージが具体的になり、より現実的になる。

チャレンジしない自分。逃げ腰な自分。後ろ向きな自分。言い訳する自分。

無意識でも言い訳を繰り返すたびに、自分にイメージが刷り込まれます。


そして、言い訳をしてしまった小さな罪悪感が生まれます。
自分への信頼の減少。
自分だけでなく、相手からも。

それが続くと、変わる気のない頑固な人と思われてしまいます。
つまり相手にとっての自分のイメージも、固まっていきます。
でも誰もそれを言ってくれない。

だって伝えたとしても、言い訳するんだもん!


言い訳の先にあるのは、広がっていかない世界

自分を守ること、
自分を正当化すること、
事実を受け止められないこと、
現実から逃げること、
コンフォートゾーンを守ること。

どれが理由でも、自分の世界は広がっていかなそうです。
言い訳することで、その先への道が見えなくなってしまうから。
自分の聞く耳が閉ざされてしまうから。

広がっていかなくていいよ、と思うかもしれないけれど、
自分がよくても世間はどんどん変わっていきます。
気づいたら周りには誰もいなかった、なんてことになるのは、やはり寂しすぎるのではないでしょうか。


言い訳はかなりリスキー

そう考えていくと、言い訳はかなりリスキーであると考えられます。
自分の可能性も摘むことになるし、信頼関係も減っていきます。

小さな言い訳でも、大きな言い訳でも関係なく、
言い訳によって失うものは大きいのではないでしょうか。

それを無意識でしてしまうことは、実はとても怖いことだと思います。

言い訳は、思っているよりも自分にとってリスクの高いこと。

一瞬の気持ちに任せて言い訳するのと、
自分のために言い訳を我慢してみること。

リスクがわかっていれば、
どちらが良いか、きっと判断できるはず。

どちらが自分を大切にすることか、
少しだけ考えてみて欲しいのです。



#ナツミnote 【Day173】
自分の声に耳を傾けることで、自分を大切にしよう。そんなnoteを、ほぼ毎日書いています。書いたのにアップし忘れて、noteが数えてくれる連続更新記録のカウントが途切れたので、「ほぼ毎日」。たまにエッセイ。



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ナツミ / Natsumi
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