見出し画像

UXデザイナーまでのキャリアパス

デザイナーとして6年が経ちました。あっという間で驚きです。

2017年4月、グラフィックデザイナーとしてアプリゲーム会社へ入社し、2019年末に今勤めている株式会社ブックウォーカーへ転職。
そこから新たにWebデザインとUIUXを学び、今はUXデザイナーとして仕事をしています。

【UXデザイナーとは】
サービスや新規プロジェクトの体験・サービス設計を担当。ユーザーの現状を把握するためのリサーチを行い、その分析から得られる気づきや仮説検証に基づいたユーザー体験の提案をわかりやすく視覚化する。

株式会社ブックウォーカー求人より一部抜粋

そしてUXデザイナーとして1年が経った今年5月、KADOKAWA DESIGNERS Meetup #3 という採用イベントで、私のキャリアパスを紹介する機会をいただきました。

そこで今回は、Meetupの内容をもとに「UXデザイナーになった経緯」「UXデザイナーとしてどんな仕事をしているか」を紹介したいと思います。


UXデザイナーを目指すまで

第2新卒として今の会社に就職した私は「webデザインやUIは初めてだけど、とにかく色々やりながら学ぶぞ!」という心意気でした。
そのため、バナーなどのグラフィックデザインはもちろん、webのデザイン・コーディング、アプリのUI改修など、幅広く案件を担当しました。
また、部定例での司会進行や、会社ブログの定期更新など、案件以外の活動も積極的に行いました。

色々やってみる!を目標にした2年間。バナー作成、LPデザイン&コーディング、アプリ改修、大型企画の特設リニューアル、部定例の進行、techblogの定期更新を実施。

そんな「何でも屋デザイナー」として過ごしていたある日、上司との1on1で「将来どんなデザイナーになりたい?」と聞かれます。
その時、私は「えぇ…?分かんないですね…」という返答をしていました。
基本的にどの作業や仕事も慣れてくれば楽しいし、やりがいもある。でも「これが好き!」というものがないので、どれか1つに特化したり、何かスキルを強化したい気持ちがない。そんな状態でした。

そこで、"好き"が分からないなら”得意”を見つけようと思い、自己分析をしました。
個人的には【ストレングス・ファインダー】と【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】という本での分析が、自分の得意を見つけるのに役立ちました。

好きがないので得意を見つけるために自己分析。自分の価値観は規律性、調和性、共感性、学習欲、最上志向と知る。苦に思わずにやっていることで褒められることが得意なことだとも知る。

「仕事における自分の価値観は何か」や「自分が苦に思わずにやっていることで、褒められていることは何か」を分析・整理していったところ、私は下記のようなことが得意かもしれないと気付きます。

  • 他部署とのコミュニケーション

  • タスクやプロジェクトの進行管理

  • ファシリテーション

  • 図解や資料など、情報をまとめること

色々やった中に得意=褒められたことがあったと気付く。他部署とのコミュニケーション、タスクと進行の管理、ファシリテーション、図式化などを褒められた。

「これが得意だ!」に気付いた私は、これらが関わる案件や活動により積極的に参加するようにしました。
そんな日々を過ごしていたある日、今までの動きを見ていた上司から「UXデザイナーを集めた課があるんだけど、異動してみない?」と声をかけてもらいます。

当時は「UXデザイナーって何だ?」という状態だったので、ネットで調べたり、すでにUXデザイナーとして活動していた社員にヒアリングなどを実施。
その結果「これは私の得意が活かせる職能なのでは…?」と思い、異動を決意しました。

得意が評価されて、UXデザイナーが集まる課へ招待される。UXライティング、サービスの情報設計、ファシリテーション、ターゲット設定、調査、分析、仮説立てなど、UXデザイナーの業務内容に自分の得意が活かせそうだと思った。

今の私の仕事

私がUXデザイナーになってから担当した主な案件・活動は、下記4つです。

  • マンガ新人賞(どんな賞にすればターゲットが参加してくれるか検討)

  • webページの改修(自社の課題がどこか仮説を立てる)

  • 採用スカウト(自社に魅力を感じてもらえるスカウトメッセージを作成)

  • ワーク・勉強会(Figjamで会場設計、ファシリテーションなど)

移動してから担当した具体例。マンガ新人賞はターゲット調査、デスクリサーチ、ペルソナとジャーニーマップ。webページの改修では、数値分析、競合調査、UX改修のゴール設定を担当。採用スカウトではターゲットの調査と、スカウトメッセージの文章を作成。ワークや勉強会では、ファシリテーションと、ワーク会場とアジェンダの設計をした。

私がUXデザイナーになって最初に担当した案件は【マンガ新人賞】でした。
ペルソナ・ジャーニーマップといったアウトプットはもちろん、仕事の進め方なども今までと大きく違いました。

例えば、今まで(UIデザイナーとして)は

  1. プロジェクト担当者から、決定事項として「プロジェクトの概要と目的」を聞く

  2. 目的に沿った画面やデザインを作る

  3. 目的に沿っているか、作成したものを担当者に見せて確認する

という流れでしたが、マンガ新人賞では

  1. プロジェクト担当者から、構想段階の「プロジェクトの概要と目的」を聞き、深掘りや整理を一緒にする

  2. 目的に沿った「ターゲット」と「体験」は何かを、調査を踏まえて仮説を立てる

  3. 仮説を担当者・エンジニア・UIデザイナーに伝えて、プロジェクトの方向性の認識を合わせる

  4. ブレストを実施し、みんなで手法を考える → エンジニア・UIデザイナーに実装してもらう

といった流れになりました。
マンガ新人賞は「新規の単発プロジェクト」だったのでこのような流れになりましたが、「既存サービスの改修」になると少し流れが変わることもあります。

また、ひとえにUXデザイナーといっても、人によって得意分野が違います。
私は「ファシリテーション」や「他部署とのコミュニケーション」が得意だと自覚した上で、プロジェクト担当者と一緒に考えることを増やしたり、エンジニア・デザイナーへの説明などを積極的に実施することが多いです。
しかし例えば、UXリサーチを得意とする人は「定性・定量調査」と「ペルソナ・ジャーニーマップ」を担当し、各ステークホルダーへの説明などはプロジェクト担当者に任せるというケースもあります。

案件の内容・規模や、関わる人々など、様々な要素を踏まえて「自分はUXデザイナーとしてどう貢献できるか」を考えることが大切で、これが難しくもあり楽しいと感じています。

マンガ新人賞については下記のブログで詳しく紹介しています。具体的に「どんなことをしたのか」に興味のある方は、ぜひご覧になってください(^^)


最後に

UXデザイナーになって、もうすぐ1年半。
今でも新たな発見や学びが多い日々ですが、これからもっと増えていくんだろうなとワクワクしています。

また、職能が変わったことで視野も広がり、会話する人も増え、仕事で意識する部分も色々と増えてきました。
ここに関しては、また別の記事で詳しく紹介しようと思います。

今回の記事を読んでくださった方、また5月の「KADOKAWA DESIGNERS Meetup #3」にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?