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女性がたくさん入っている会議が長いという偏見を持った教師が改革したこと

「女性がたくさん入っている会議が時間がかかるなんて、差別発言だ!」

という意見はその通りであり、森氏は「女性」のことを悪く言う必要は絶対なかったはずである。

実際のところ、女性は話すのが好きだ。教職に就いている時、女性が多い会議を散々経験してきた。「女性がいる会議は短い!」とは誰も思わないのは何故だろう。論理的でなかったり、結論に向かうより共感を重視したり、何かと無駄が多いのは確かだ。

新任の頃はこんなだらだらと長い会議(というかおしゃべり)が続くのかと泣きそうになった。本当にその時間が苦痛だった。

職員会議は、時代が変わったのでそこまでとやかくだらだらと発言する人はいなくなったけれど、狭い範囲の会議だと男女比により大幅に会議時間が違うとわたしは経験から知った。

男性だけのあの会議はすぐ終わるのに、女性が多いこっちの会議は何時間喋ってんだよ、こっちは定時終わったら×××したいんだよ!プライベートな時間も興味もないおしゃべりで奪うなふざけんな!と、いい加減我慢ならなくなったので、自ら積極的に会議を回す役割を担った。


何を変えればいいか考えた時に、毎回苦痛だったことを整理した。

・あーだこーだ、何も準備して来ないのに教材に文句を言う先生

・毎回ことあるごとにお土産を持参する習慣があり、そのお菓子を食べながら行うので何だかだらしない

・去年はどうしてたっけ?と何も思い出せない記憶喪失の先生と、去年はこうだったわよ!と間違ったことを言う記憶障害の先生(言い直します、忘れんぼの先生たち)

・目先の楽にやれることしか考えてなくて、将来の効率化や長い目で見て重要な改革を選択しないところ

・突然始まるプライベートの話


お分かりの通り、若い先生ばかりの会議だと上記のようなことは発生しないので参考にならないかもしれないが、もし少しでも共感できるところがあれば以下のことをわたしも行なったのでやってみてほしい。


・教材を見てもないのに「あれがやりやすい」「私はこれが好きだわ」ということをべらべら喋って曲げない先生も多いが、比較表を作ったり、教材にあらかじめふせんを貼って一部を比べやすくしたりすることは良い方法だ。あと、「個人的な意見なのですが、」という前置きはやめた方がいい。会議で個人的な意見とかいらない。「みんなが平和になる話があるのですが」とかにしていこう。「子どもたちのために」という綺麗事もあまり共感されない。「この教材であれば授業がこれだけ簡略化される」「資料は充実しているが、プリントづくりの手間はかかる教材」という風に、メリットデメリットを並べておくべきだ。そのことを予め調べておくのは労力がかかるかもしれないと感じる人がいるが、そもそも会社では製品の比較など予め行なっておくに決まっている。学校がおかしい。また、誰かが動けば、あとはまた誰かが動く。何か今、だらだら決める習慣が生まれてしまっているなら、それは打破しない限り誰も変えてくれない。


・女性はお菓子が好きだ。だが、お菓子食べながら会議するなよといつもいつも思ってたし、旅行行ってお土産買う習慣ほんとなくなれともいつも思ってた。定時を過ぎたとしても、会議は仕事であり、コタツで煎餅を食べながらおしゃべりや愚痴を話す場ではない。お菓子を食べながら行なうと、どうしても真面目さや真剣さが失われるので、ルールを作って話し合いが終わった後に食べるということにすべきだ。お土産を配るのも、会議前ではなくて会議後に配ったり別の機会にすればいい。そして話し合いが終わって次の仕事にとりかかりたい、さっさと帰って家族に会いたいという人もいるだろう。だから、家に帰っても話す人が特にいなくてお菓子をその場で食べたい人は食べたらいい。お菓子だけもらってその場を去りたい人はそうすればいい。「一緒に食べよう」という雰囲気は出してはいけないし、強制してもいけない。一緒に食べることが、ストレスの発散や和みにあたる人もいるので、それを否定してもいけない。


・「去年はマニュアルを変えたのよね」⇒「それ三年前」、「昨年度はこの方針に決めたでしょ」⇒「嘘つくなよ」という場面にたくさん遭遇してきたので、先生の脳ミソは信用してはならないとわたしは心に誓って働いてきた。去年のことを参考にする場合、データをきちんと整理しておかなくてはいけない。ここすらもあまり上手くできていない学校は多いが、去年はこうした、二年前はこれはうまくいかなかったというメモは必ず残しておかなくてはいけない。「どうせ異動だから今年までの仕事をすればいいわ」と思ってもそんなに異動ってすんなり叶わないこともあるし、そもそも独りよがりの働き方は迷惑。「次、同じ役割の仕事をする人が楽になるように」という精神で働くのが仕事だと思う。後の世代に迷惑をかけると、いつか「老害」と呼ばれてしまうかもしれない。


・教師の仕事は目まぐるしく、いろんなことを教育委員会から伝えられるし自転車操業的なところはかなり多いのは確かだが、目先のことばかりに集中していると本当に自分も壊れるし、誰かにも迷惑をかける。一生自転車に乗れると思うな。自転車もメンテナンスが必要だし、長期的に使うなら買い換えることも必要だ。なのに教育界というのは、過去のものを優先したり、新しいものは使い捨てたりしてばかりだ。それでは疲れる。みんな疲れている。「ICTを利用していけば、」「プログラミングが浸透していく前に、」などと将来のことを見据えて、効率化を考えての選択もしていかなくてはいけない。そこがわかっていない。「私はあと○年で定年だから、ICTなんて」という先生にもたくさん会ってきたが、だから何なんだ?これから何十年働く私たちは何?と思い続けていたし、○年で定年してしまうなら今の我々に協力しやがれとも思っていた。なかなか長く居座る先生たちの気持ちを変えることは難しいかもしれないが、諦めても何も始まらない。わたしも提案して何年もかかった改革もあった。現場の先生も、数年ごときでは諦めないでほしい。


・会議でプライベートな話するなよ!飲み会行けよ!のような場面にも何度も遭遇してきたし、その時する愛想笑いの面倒さよ。もう呆れてきたときは笑いかけさえもしなくなったが。また繰り返し自慢話をする先生も多いし、(これも忘れんぼということで)若手にはとうてい興味のない話も多い。まぁ、歳をとればそれなりに「あの先生が言ってたあの話、やっと共感するタイミングが来た」となるのかもしれないが、いかんせん会議の場で今聞きたいわけじゃない。旦那の愚痴とか、子どもが大学どこ行ってるとか、学校運営にとってはどうでもいい。学校運営が円滑に進む話だけしてくれ。わたしが採用試験を受けた時、「グループディスカッションで与えられるテーマから参加者の話が逸れた場合、話題を戻す発言をするとポイントが高い」と聞いた事があり、実際に受験した時、「なんだこいつ~~」と思うくらい話が逸れていったので、仕切り直したら合格通知が来た。これである。現場は、会議を短縮できる人材を間違いなく求めているし、これから教職を目指す人は、話題を逸らすタイプになってはいけない。頼む、勇気を持って「会議の議題から逸れたので、話を戻しましょう」と言うタイプであってくれ。


会議の効率化を叶える方法は、男女の特性を知るというよりもルールの徹底だと思う。女性はおしゃべりが多いという偏見を、わたしは経験から持ってしまっている。事実、脳の構造は違うのだから仕方ない。だが、だからと言って役割を女性が外されたり、ルールすら徹底されていない会議で責められたりする場面があってはならない。

何より、気持ちいい会議を作って、誰もが本来の仕事でパフォーマンスをしっかり発揮できる環境があればと思う。

仕事のできるイケメン来ねぇかな~なんて鼻くそほじって食ってるうちは、そんなものは来ない。仕事のできる美人になるぜ!という気持ちで働いていこうな。




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なつみさん
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