<#4:500円英会話>幼児用の教材をバカにしない(for input)
英会話取得への近道に際して、3つのルールがあるということに触れた。
その中での、謙虚になる、まだ初心者という精神を尊ぶというところに関係してくるのが、今回のテーマだ。
私が高校生~その後米大日本校に在籍していた時に、よく見ていたTV番組があった。それが、NHKの幼児用の英語の番組だ。「なぜそんなものを見るの?」「子供向けの英語なんじゃないの?」と言われた記憶はないが(英語にのめり込みすぎて、周りの声は聞こえていなかっただけかも)、英語のなんちゃらと聞けば、吸収しないわけにはいけないほどの情熱をもっていたのだ。
そこに機会があるなら、貪るように食らいつく。これをぜひ試してほしい。幼児向けだなんだというのは関係なく、貪欲に活用しよう。
Q 幼児用だからといって、NHKの英語番組のすべてを、理解して正解できる、という自信はありますか?
Qまたは、幼児用だからといって、子供用の英語の絵本の内容のすべてを、理解できる、という自信がありますか?
私は、これらの質問の答えとしては、Noだったし、今でもNoだ。
特に、初心者にとってはすべてが教材となりえる。NHKの英語であそぼでもなんでもいいのだけれど、(もうやってないのかな?)15分くらいの枠の中に、必ず一つは、「そうやっていうんだ」とか「え、このネイティブの先生、こうやって発音したぞ」という発見があるから、ぜひ見てほしい。
子供がいる人ならなおさら、子供と一緒に見ればいいと思う。必ず、発見があるし、英語の歌なんか歌われようものなら、知らない単語が出てきたり、英語特有の、おかしな韻を踏んでみせたり、ということが起こるからだ。
そういった発見の経験が、また一つ、英語を上達させる小さな一歩となる。
絵本についても、ますますそうだ。
英語で書かれた絵本というのは、内容というよりも英語のリズムやライム(韻)が大事であるというところが、日本語の絵本よりも多い。それによって、幼児用ではないだろうと思うような単語も織り交ぜられていたり、そうか、英語というのはこういう音の言語なのだと思わされたりもする。
英語初心者にとっては、こういう英語、また英語圏文化の雰囲気を味わうことも、大きな学びとなる。
また、我が家でも子供の年齢が上がるにつれて、どんどんと複雑な内容や広いボキャブラリーを使った絵本が増えてきた。お母さんが日本人の場合、英語の絵本をどこまで子供に読み聞かせさせてあげられるかというのは、国際家族の中でのあるあるの課題だが、全く、うちもいつまで読めるだろうと思ってくる。
子供向けだからといって、あなどってはいけない。実は、日本人の子供向けの本だってそうだ。外国人にとっては難しい、擬音語や擬態語が入っていたり、ちょっと普段より丁寧な言葉(それがかえって知らなかったりする)が入っていたりすると、その言語がネイティブでない人は、すぐつまづく。
このように、初心者のうちは、学ぶべきことが多く、英語にどれだけ触れていられるかが、英語習得への鍵となり、スピードになってくるから、ぜひ年齢の垣根を越えて、何でも活用してほしい。
ちなみに、テレビはきっとつければNHK教育が映る家庭が多いであろうし、また、絵本に関してはどんなに小さな田舎の図書館でも、無料で貸し出しできる。英語の本は最近では必ずあるので、ぜひ見てほしい。
もちろん、大人向けの洋本でもいいけれど、家庭に子供がいる場合は子供と一緒に読めるし、なにより、外国の子供たちがどういう世界観を持って、成長していくのかというのを見ることも、異文化理解に役立つはずである。