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せわしなさと、せつなさと

昨日は仕事のあとがとても忙しかった。とても幸せな忙しさだ。
予定はこうだ。

仕事終わり、まず書店に立ち寄る。noteで紹介した新刊本が並ぶのを見つめ、1冊を手にとり購入。プレゼントにするため。
次は夕ご飯をテイクアウトする。ついでに翌日の食材も追加したい、ここまでで3店舗のはしごだ。
18時30分からはツイキャスプレミア配信を見る。
つまり、帰宅したらすぐ配信。
終わったら、たぶん間隙で頼まれものをこなす。こなしつつご飯も食べなければ。
21時からはドラマのリアタイ。見終わり次第で必須タスクいくつか、全部終わったら5分くらいでnoteを書く。
忙しいけれど幸せな流れ。

このうちこなせなかったのは、書店のくだり。目当ての本は売り切れていたようで、Twitterでは「発売日重版」のアナウンスを見た。めでたい。
他の書籍を購入して帰ろうかと思ったが、またの機会にしておいた。迷っている時間がなかったのだ。

The Under Wisteria Trioのツイキャスプレミア配信ライブ、今回も大変良かった。アーカイブつきなのだが、最初はどうしてもリアルタイムで視聴したかったのだ。
小野ゆうかさん(Tp.)、藤下宗一郎さん(Tb.)、藤井空さん(Pf.)という構成。MCとゲストTenor Saxに平野理公さん。
オルガンに合わせて聖歌をうたっていたからか、はたまたピアノを習っていたからか鍵盤好きなので、藤井空さんがご出演になるのは見逃せない。「弾いて吹く」ピアノとコルネットの同時演奏は、いつも息をのむ。
今回とてもしびれたのは平野さんの「歌って吹く」、歌もsaxも艶々と色気があって素晴らしかった。シンプルに一言でいうならば、格好いい。二言でいいならば、めちゃめちゃ格好いい。
藤下さん作曲の「Little Pine」は、しみじみとあたたかくていい曲。トロンボーンの音色もあたたかい。
小野さんの「Lemon Grass」も大好きなのだが、次のフル編成で聴けるだろうか。

配信本編から次までの時間を利用して作業を少し、そして夕食。近隣の店からのテイクアウトを時々するようにしている。美味。
引き続きサイコロありのアフタートークへ。これまた楽しかった。うーん、運動神経がいい人は羨ましい。

続いてドラマ「にじいろカルテ」の初回を視聴。とてもあたたかく、いいドラマだった。
ヒロインが医師で患者という設定。患っているのは多発性筋炎、難病だ。難病はがんと同じく、ひたすら陰鬱に、もしくは悲劇的に描かれる傾向があるように思うが、このドラマはそうではないようだ。そこに好感を覚えた。
よくあるヒエラルキー描写からの脱却や、非医療従事者の機転や講習知識が役立つ場面など、さりげないところが素敵だった。スーパーマンと無知無力の対比ではないところが、とてもいい。
藤井 風さんの主題歌「旅路」が、このドラマによく合っているように思う。次回からも楽しみだ。

見終えてツイートなどしたあと、「生命力が強い・・・・・・」という言葉を見かけてしばし凹む。その範疇には入れてもらいにくい、少なくとも現状では無理だろうことを知っているからだ。
自分や周りに向けられたものではなくとも、時々はこうして凹むこともある。特に、何かを諦めなくてはならない時には。
うん、配信ライブを生で見たかったのも、チケットすら申し込めなかったライブがあるのも確かだ。リスクがあり、行動が制限されているいまは、わたしにとっては「その時」ではないのだ。わかっているはずなのに、目の前に重い帳がすうっと降りてきた。切ないなあ。

少なくともがんは取りきった。他に何もないわけじゃなくても、その一点で「だから強い」と言おうと考え、すぐにその考えを捨てた。比べるものじゃない。
運が良かっただけだ。強い弱いで語ろうとすれば、やっぱり傷ついてしまう人がいるはずだから。
何かを抱えながら生きていく。可視化されていなくても、気づかれていなくても、それは多分当たり前によくあることだ。
あのドラマのように。

なんとか気を取り直してタスクを終え、これを書いている。「noteを5分で書く」はずが、すっかり長くなった。書きながらしばしうとうとと寝てしまい、朝になってアップすることにした。

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なつめ
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」