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スタニスラフ・ブーニン ピアノリサイタル

 新年3つめは憧れのお方。スタニスラフ・ブーニンのピアノリサイタルを、高崎芸術劇場の大劇場で鑑賞。
 高崎芸術劇場公式チケットサイトにしては珍しく抽選、こんなすごい公演当たると思わなかった。というか有名すぎてもはやファーストネーム呼ばないよなブーニン・・・・・・。

うひゃあ
高崎芸術劇場は無料クロークに会場内バーと
設備が非常に充実しているのも魅力
開演前の微かな緊張をジュースに溶かした

 今回のプログラムは、ブーニンといえばのショパン、そしてプーランク、シューマンで二部構成。うちシューマン「色とりどりの小品」は当日ご本人が選曲して7~9曲が演奏されるというスタイル。
 杖を携えての登場。闘病と休養、ピアニストにとって大切な足の手術を経ての復活。以前とは違う、いまのブーニン。人によって感じることは異なると思う、だがわたしはその音色の中にさらなる深みを見た。

 終わらない拍手にアンコールと一礼が繰り返され、プーランクの「ノクターン第8番」や、幼い頃から慣れ親しんだバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」が演奏されて大感激。
 ブーニンならではの、メリハリがありながらしなやかさのある解釈。この素晴らしい時間が持てたこと、ずっと忘れないと思う。
 ラストは杖を両手で掲げて、にこやかに観客への気持ちを表す。そのさまに胸がいっそう熱くなった。

 オーディエンスにパールを着けてらっしゃる方が多いだろうなと感じ、好きなものを纏えばいいのだが、なんとなくシンプルなニットドレスに淡水の大ぶりなパールネックレスを合わせた。
 予想的中だったな、パール率の高さよ。みなさん和装も洋装もお洒落で素敵だった。

高崎芸術劇場は掲示してくれるからいいね
「色とりどり」は結局10曲も演奏してくれた

演目

【ショパン】
ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」
ポロネーズ第1番嬰ハ短調作品26-1
前奏曲変ニ長調作品28-15「雨だれ」
ワルツ第9番変イ長調作品69-1「告別」
【プーランク】
3つの小品 作品48
(パストラール/讃歌/トッカータ)
【シューマン】
色とりどりの小品 作品99より
アラベスクハ長調op.18

【アンコール】
プーランク ノクターン第8番
ショパン マズルカ op.67-4
バッハ  主よ、人の望みの喜びよ

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なつめ
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」