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変容と選択

うとうとしたまま夢に落ちていた。

新型コロナがきっかけで浮き彫りになったことが幾つかある。それについて報道があれば目を通し、毎日反芻しながらランダムに考えている。

たとえば、健康とコンプライアンスについて。無料で公開されたエビデンスすら参考にできない経営陣を有する企業は、経営状況以前に早晩淘汰されるような気がする。
従業員を守ろうとして空回りするならともかく、その逆にあたる情報が散見されるのが興味深い。SNSが発達したいま、悪評なんてどこまでも果てしなく広がるというのに。
かつて「ブラック企業」という言葉が脚光を浴びた時のように、企業イメージがガラッと変わったり、また注目を集めたりする頃合いなのかも知れない。

従業員への対応や危機管理対策は、様々だ。
レイオフなど仕方ない場面もあるだろうが、「人材を本当に大事にしているか」がクチコミで広まりやすい印象だ。
一時的に事業や人員の縮小があったとして、その後の事業展開に周りがついてくるのかというところまで考えられないのだろうか・・・・・・と思うこともある。
これから労働人口は減っていく。新卒だろうと中途だろうと、応募がなくて確保出来なければやがて詰む。

人気商売のひとがイメージ悪化で窮地に陥るほどでなくとも、人心が離れる時は波がひくよりはやい。
そして、人の口に戸は立てられない。

他者の理想を背負う必要はなくとも、社会的要請や人道的観点から守らねばならないことは色々とある。倫理的にどうか、という視点が少しずつ重要になってきたように思う。
混乱の中にあっては、それにまつわる問題がふわっと浮かびあがってくる。

本当に興味深いな、と思う。

情報をいかに取りに行くか、というアンテナの高さは、多分こうしたドラスティックな変容の中では可視化されやすい。
今だからこそ鮮やかに見えてくることを、しっかり見ておきたいなと思う。それはわたしの消費活動に多分影響する。

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なつめ
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」