なんもしたくない。少しもやる気が出ない。

ものすごく疲れてやっと家にたどり着いたあと、今すぐにでも寝たいと思う時がある。
でもその前に着替えたり、トイレで用を足したり、歯を磨いたり、いくつかのタスクをクリアしないといけない。 
たかが寝るというだけで、気合を入れて「よし寝るぞ!」って意気込まなければならないのだ。
人は皆、その日その時、この瞬間にもたくさんのタスクを抱えている。
何もしなくてよくなるためにすらあらゆるタスクをクリアせねばならない。
前日に詰め込んだり、翌日に詰め込んだり、どこかで帳尻を合わせなければいけない羽目になる。
たまに寝ることすら面倒くさくなってしまう。
寝る時間がズルズル先延ばしになり、起きる時間がジリジリ近づいてきて寝不足になる。
負の無限ループにどっぷり浸かっている。
なんにもやりたくない。小さなタスクも。
疲れちゃう。
生まれてこの方、低燃費タイプの人生を歩んできたからかもしれない。
中高生が体育とかダルそうにやるのがかっこいいみたいな、厨二病的なノリなのかもしれない。
ううん、このだるさは本物だよ。
フリなんかじゃない。
やるぞ!って気が一切起きない。
そんな日もあるよね〜くらいの短い期間だったらいいけれど、私の場合はそんな日続きなのだ。
タスクを達成しなきゃいけないだけのつまらない人生だと悲観してしまうくらいには、私の人生ってなんにもない。色がない。豊かさがない。
そう思うことから気を逸らすために、何か没頭できる趣味がほしい。
このままだと私は何者にもなれないままなのだ。
努力や才能、運が混ざり合って黄金比になった時にやっと何者かになれるとして、私には努力や才能が欠けている。
そして、運も悪い。
去年の誕生日に鳥のうんこを浴びたほどだ。
ひっそり、こっそり、そこそこな静寂に包まれた慎ましい生活を送りたい。
綺麗に咲いてる花を見てささやかな幸せを感じてみたい。
そんな日を迎えるために、また新しいタスクが発生して、それをクリアしていかなければならない。
ちょっと疲れちゃいやしませんか

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