なげっぱ周易(1)解答編
以下の問いに答えなさい
帰宅後、調剤薬局より受け取った処方薬(この月、この薬局で最初に受け取った処方薬である)とお釣り以外のなんやかんやを入れたクリアファイルの内容物を取り出した結果、以下のものを確認した。
・お薬手帳
・薬代についての領収書
・保険調剤明細書
・薬剤情報提供書
問1:この中に入っているはずなのに入っていないアイテムが1つあります。それは何かを答えなさい。
(配点:10点)
問2:その物品について、手元に戻ってくるかどうかを答えなさい。
(配点:90点)
ということで失せ物占です。
☆8月2日 19時頃
1番入ってないといけないものが何故入っていないのか。家の中で心当たりのある場所を一通り探してみますが、保険証は出てきません。さっき薬局の前で保険証を取り出して受付で渡した記憶はありますが、受け取った諸々の中に保険証があったのかは確認をせずでした。
この数日前に行った病院では確実に保険証を提出済み(出さないと受付のお姉さんにその旨指摘されるでしょう)で、今日の薬局でも同様に保険証を提出しているはずなのでそこまで保険証を持っていた事は確実です。
しかしクリアファイルの中には保険証だけが無い。
保険証再発行の手続きはともかくとして、警察に紛失届を出したりや身分証明書として悪用されるとめんどくさい(顔写真付きではないのでそこまで悪用の危険度は高くないのかもしれませんが)ので、出てきてもらうに越したことはありません。
ということで「失せ物はあまり得意では無いんだけどなー」と思いながら、筮してみます。(ということで今回は周易で占っています)
占的:保険証は出てくるか。
出卦:天沢履五爻
(爻辞:履むことを夬む。貞けれども厲し)
・・・と言う辺りまでについては少し前のツイートで書いた通りです。
https://twitter.com/natsumemito_lab/status/1422151785179881473
易学大講座を見ますと、天沢履五爻を得た場合の失せ物は「人との折り合いが悪いために故意に隠される。やがて出てくる」とのこと。
この解説を読んでの感想としては2つ。
1、出てくるかどうかはともかく、誰かに隠されたは無いだろう。
2、この占的(質問事項)はあくまで「出てくるかどうか?」であって、「保険証がどこにあるか」を占ったものではない。しかし出卦である天沢履の履が靴をあらわすのであれば、どこかに置き忘れたというよりはどこかで足元に落とした。と言われている気がせんでもない。(占的が違う以上、これをこじつけと考えるかインスピレーションと考えるかが難しいところです。どちらの考え方に行くかはともかく、感想として「そう感じてしまった。」ということで…)
占い的には『出てくる』となりましたが、それはそれとして現段階で出来ることをやっておく必要があります。まだギリギリ問題の薬局が営業している時間であったため電話で「保険証はそちらにないか」という問い合わせをしてみるものの「こちらにはありません」とのご回答。
まぁそらそうやわな(こちらはもうすっかり保険証を落とした気分になっていましたし…)とあっさり引き下がり、この日を終えます。
☆8月4日 18時頃。
東京に出てきて半年以上経つのに、職場以外何の比喩も抜きに全く知り合いの出来ない自分は基本的に携帯電話を見る必要がありません。(タブレット端末とガラケーの2台運用なので出来る技でもありますが)職場も携帯電話持ち込み禁止なので、終業時にこの日初めてふとガラケーを見てみてると
『着信2件』
の表示が。
市外局番03からの電話帳には登録していない同一の番号から2件…何かセールスの電話かな?と疑心暗鬼で留守電を聞いてみると、薬局の事務員さんからです。急いで折り返すと「保険証がありました」とのご連絡を頂きました。翌日薬局に出向きます。
とはいえ、保険証がどこにあったのか気になるよね。
☆8月5日 19時頃
カウンターにいる事務員さんに話を聞いたところ「発見したのは8月3日の夕方から夜頃、発見場所は入口自動ドア付近」とのことで、どこにあったのかについてそれ以上詳しい引継ぎを受けていないらしく詳細は不明。
となると、どこに保険証があったのかこちらで推測するしかありません。
敢えてブレブレですが、出入り口付近の画像です。
中央の自動ドアのガラスにお知らせが色々貼ってあって、右側のオレンジは長い待合椅子。左側の手すりが突き当たってる壁の向こう側には棚があります。(棚が全て処方箋のいらない健康食品や湿布などの医薬品コーナーになっています)
保険証の発見までに24hくらいかかっているということは、自動ドアの外側や内側の人が良く通る部分に落ちていたわけでは無いのだと思います。
椅子とガラスの間とか、棚部分の下の方とか棚と壁の隙間とかわかりにくい場所に保険証は存在していたのではないかと考えるわけです。
ここからは完全に妄想ですけども、ドアの内側すぐの玄関マット(床の茶色よりもちょっとだけ濃い茶色が見えると思いますがこれがマットです)の下に落ちていてくれると話としてはきれいだなぁとは思うのですがいかがでしょう。
先の通り天沢履の「履」は靴という話をしましたが、『虎の尾を踏む』という言葉もこの卦から出てきたものです。正確に書くと『虎の尾を履む』(彖伝の方では「柔、剛を履むなり」ともありますが)です。ここから
「踏(履)むもの」→玄関マットという仮説が成り立ちます。
また卦の形も一陰(保険証)が上の三陽と下の二陽に挟まれる形と見えることから、玄関マットと地面に挟まれた保険証と見ることが出来ます。(卦の形「だけ」で言うのであれば、一陰に一陽だけが乗っている(一陽を薄いマットと考えます)火天大有なんかの方がそれっぽいですけどね)
ただしこれもまた先に述べた通り、この出卦は「保険証が手元に戻るか」を占ったもので「どこにあるか」を占ったものではありません。そして保険証発見ポイントについての真相は闇の中です。
ということで「失せ物は戻ってくるであろう」という点についてはその通りだった(翌日発見だったので『上爻になったときに戻るであろう。』という点もクリアしたってことで良いと思います)ものの、その他の事項についてはイマイチはっきりしない灰色決着となりました。
これは考えすぎなのですが『保険証を渡し忘れた薬局側がそのことに翌日気づく。→落ちていたことにして連絡』だと占い通り「誰かが隠した」の結果と言っても良くて完全勝利ですから、「隠していてくれてありがとう!」とミスに礼を言う謎の展開になって楽しかったと思います。そんなミスはしないと思いますが…そして本当にそうだったとして、客にそれをバカ正直に教えてくれないでしょうしね。これはちょっと性格の悪さがバレる補足だったかもしれませんw。