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アフリカで法律をつくった日本人

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はじめまして、なつめぐです。ぼくはドローンが好きで、国内外でドローン関連のビジネスをしています。

たまに海外でドローンを飛ばしているんですが、その1つで最近おもしろいことがあったのでお話したいと思います。

▼はじめに

ドローンって飛ばしたくても法律や規制があって飛ばせないイメージがあります。実際その通りで、都内だとドローンを飛ばせるところはほとんどありません。

もっとガンガン飛ばしたいのに、なかなか規制があって飛ばせないのが現状です。「もっとたくさん飛ばせる場所があったらいいなぁ」ってずっと思っていました。

それはちょっとした町の特区とか、そういう小さい話ではなく、なんかもっと好き放題自由にできそうなことです。

例えばアフリカってまじでライオンとかいるみたいなんですが、動物園じゃなくってそんな感じが良い。檻の中でウロウロするんじゃなくって「あーまじであのライオン好き放題シマウマ追いかけてるわー」みたいな感じが最高です。

んで、この前中国の深センに行ってきたら、もうドローンがバビューンバビューン飛びまくってたんですよね。

それを見て「あ、未来こうなるかも」って感じました。当たり前にドローン飛びまくってた。ドローンだけじゃなくってロボットがたくさんいた。これは未来だわー。

あの有名な起業家で投資家の千葉功太郎さんもそんなこと言ってたし。未来こっちかもしれない。

でも日本だとさすがにいろんな規制があって飛ばせません。これは困った。規制があると大変。規制がなければ簡単なのに。規制というかルール大事。

あんまり関係ないんですけど、ぼくはゲームが好きです。休日は脱出ゲーム、ボードゲーム、ポーカー、人狼やってます。

一緒にゲームやってる友達にハヤカワ五味という人がいまして。彼女がゲームが強くて強くて絶対勝てない。勝ったことない。

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ぼくのようなマリカーで体を横にしないと曲がれないような人は、五味ちゃんみたいに強い人に全然勝てない。同じルールでいつまでやってても絶対無理無理無理。もう勝てない。自分の得意なルールにしたい!普通のルールじゃ無理!

これってドローンも同じかもしれない。普通のルールじゃ中国やアメリカに勝てない!ルール作りたい!そうだ!ルールをつくろう!ということでルール(法律)をつくりにいきました。

▼どこへ行ったのか

西アフリカのベナンという国です。ここが変だよ日本人にでていたゾマホンさんの出身地ですね。日本から12000kmぐらい離れたところにあり、飛行機だと30時間ぐらいで到着することができます。遠いわ!

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言語は基本的にはフランス語。西アフリカってフランス語圏が多いみたいです。モーリタニア,セネガル,ギニア,コートジボアールとかもフランス語みたいですね。コマンタレブー。

▼何をしたのか

法律をつくってきました。具体的にいうと「ドローンに関する航空法」です。実際にできた法律はこちら。

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法律って作れるもんなんだなぁ。知らなかった。

▼どうやってつくったのか

まずアフリカにいきます。30時間ぐらい必要です。途中で持ち物が派手にロスバケして消失しましたが気にしない。

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次に国土交通省にいきます。国土交通省の航空局がドローンの法律関係を司るっているぽい話を聞いたので行ってみます。

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つながりも何もないのでデカイ人に話しかけます。たぶんアフリカでは偉い人ほどデカイので、なるべくデカイ人に話しかけます。デカイというのは物理的な意味です。

必死に内容を暗記中

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最終的に完成した法律を読み合わせているところ。

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手前にいる人が航空省の偉い人。奥の方に警視庁の偉い人や空港の偉い人、飛行機のパイロットで偉い人とかいっぱい。

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一番左の人、まじでデカイ。

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▼何が変わったのか

ドローンを飛ばす時に法律がなるべく邪魔しないようにしています。詳細は言える範囲と言えない範囲があったり、今まさに進めている最中なのでなんとも言えないんですけど「ドローンの活用を前提にした国つくり」です。可能ならベナンはドローン先進国を狙ってます。

わかりやすいのが特区と申請ですね。基本的にけっこうな地域を申請なしもしくは超簡略化された申請でいけるようになりました。外国人もOKだよ!

あと一緒に進められたらいいよねーってなってるのが以下。

・国自体をまるっと特区。だいたいの場所で飛ばしてOK(一部の都市除く)
・スマホアプリからドローンの飛行を簡単に申請できる
・QRコードで簡単証明書
・取締もQRコードで確認
・ドローンを飛ばす前提での町づくり(アフリカはまだ道路もないところがいっぱいだよ)
・ライオンや象の数をドローンで正確に数える
・物流が途絶えている地域へのドローン導入
・ブロックチェーンでの航空管制

などができる予定です。本当にできるのかなー。全然わからん。当然これらにはちゃんとした管理や警察との連携が関係してくるので、本当に好き放題飛ばしまくりとはいきません。

よくある単にちょっと会議でてお話するとかじゃなくって、「法律の条文どうするのか」を一緒に考えましたからね。ぼくが書き間違えたところがそのまま反映されそうになってビビりました。

▼本当に法律つくったの?

本当です。正直ぼくは丸暗記した現地の言葉を話していただけで、現地で協力してくれた人や一緒に行ってくれた社員のたけるさん、湯山さん、日本からフォローしてくれたみなさん、役員の阿部や榊原の協力が合ってこそです。本当にありがとうございます。

本当に作りましたよ!法律!めちゃくちゃウソっぽけど!証拠の写真いっぱい撮ってきました。

契約書の書き方がわからなくて教えてもらってる

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これが契約書(ちゃんと公開の許可もらいました)

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※追記
やっぱりダメな部分あったのでモザイク入りました(爆笑)

▼つくってどうなったの?

西アフリカのベナンの、国土交通省のドローン関連の法律を考える「航空省の公式アドバイザー」に就任しました。これはちゃんとしたものではなく概念的なものです。法律を一緒につくったので、これからどのように活用していくのかを政府と一緒に考えていくポジションです。日本でいうと誰だろ。全然わからん。麻生さん?(絶対ちがう)

▼アフリカで何ができるの

いっぱいできることがありますが、例えばベナンには「アフリカ最大の水上都市」があります。


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「アフリカのベネチア」といわれる水上都市ガンビエ。ここすごいのが、町が全部、湖というか海というかみたいな場所の上にあるんですよ。やばくないですか。

玄関あけたらもう湖!移動は全部船。周囲はもう船。船。船。

道路とか車とかそういう次元の前に道がない(物理)道がないので物流とかそういう次元じゃない。

毎日往復2時間以上かけて船こいでごはん買いに行ったりしているので、これをなんとかしたいです。

実際に現地でドローンで撮影してみた。

ここにドローンでの配送ルートをつくろうと現在計画中です。もう村長さんや国土交通大臣や現地の人たち、郵便局など関係者からの許可はもらって、いま詳細を詰めてます。落ちても海だからいいんだって。本当かよ。

Amazonや世界の会社がドローン配送をテストばっかりやってる間に、ぼくたちはもうちゃんと利用されるものにできるかもしれません。実際に現地でヒアリングをした時に「魚以外は何もない」って言ってておもしろかった。

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とはいえ勝手に商品を運んだりすると、現地の小売の人たちの商売を奪ってしまう可能性があります。

なのでそうならないように、現地に雇用が生まれて困ってることが解決されるような仕組みを計画中。そのためには多くの現地の人の話を聞いて、どうすればいいのかうまくいくかを、現地の人と相談しまくってます。

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現地の人の話を聞きまくるってすごく大変で地味で、その割には怒られたりしてメリットあまりないんです。

じゃあなんでやるかって言うと、ぼくは起業家の家入一真さんの考え方が大好きなんですが、家入さんの本でこんなのがあります。

名著なので詳細は読んでもらうといいんですが、ぼくの「現地の人が今は全然お金も力もないけど、なんかちょっとした仕組みで少しだけハッピーが増えるとうれしい」って思う発想の根本は家入さんの本からな気がします。家入さんすごい。

▼アフリカとドローン

話は変わりますがアフリカでドローンってすげー未来があると思ってまして。例えばアフリカのケニアだとGDPの70%がモバイル決済です。LINE PAYやpaymoみたいなやつ。

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アフリカって銀行ないし、クレジットカードないので世界最先端のモバイル決済天国なんですよ。

電気がない地域でもモバイル決済で牛とか買ってるんですよ。まじでびっくり。ちなみにモバイル決済がない時はどうしてたのかというと、お金を地面に埋めてました。

ドローンもこれと同じだと思ってます。

「2018年当時、アフリカは、道がなく、高い建物も少なく、規制もないので、ドローンが世界で最初に本格的に商業利用されました。」って教科書に書いてったら普通でしょ。こんな未来を作りたいなー。

▼まとめ

こういったブログ書くと「アフリカいきたいです!働きたいです!」みたいな人からメッセージもらえることがあります。

普段Amazonプライム・ビデオでSHIROBAKOとポプテピピックばかり見ているコミュ障のぼくとしてはとてもとても嬉しいです。ありがとうございます(最近は、よりもいが好きです。)

ただぼくがやってるのアフリカの仕事だけじゃないんです。ドローンのこといろいろあってその極々一部がアフリカです。

国内でガンガンイケてる面白いドローンのことやってます。が、それ伝えると「アフリカやりたいですー」って人たちの中にはメッセ無視したりする人がいるのでちょっぴり悲しいのです。

なのでアフリカの仕事を全くやれなくても良いけど、なんらかドローンに興味もってくれる人がいたらご連絡ください。

いつもはこんなブログ書いてます。


後日談

その後こんな感じになりました


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