私という人は 2
私は23で家庭から逃げた。
そして6つ下の女の家に
転がり込んだ。女と言う歳でもない
その子はハーフだった。
フィリピンのお母さんが居て
私と一緒で母子家庭だった。
その家にはその子の弟ともいた。
2kの間取りでプライベートは
あまりなかった。
私は社長に事情を話し休んだ。
元の家は妻の父の家だったし
自分名義のキャッシュカードすら
持っていなかった。
家から逃げる前からその子と
交流があった。
そしてすんなりそこで生活することになった。
私は仕事を休んでいた。
彼女はバイトを始めた。靴屋さんだ。
健気で可愛かった。
私は今の置かれている状況など
そっちのけで幸せだった。
お花畑とはこの事だと思う。
でもこのままこの場所に
居させてもらおうなんて
思わなかった。
何とかして金を集めようと
絶対に人生で手をつけたいとしていた
金融会社から金を借りた。
ア○厶、やらプロ○スやらだ。
かき集めたら何とか埼玉の
ベッドタウンから
少し離れた所に5万程の
家を借りる事ができた。
その手続きも大半は彼女がやった。
びっくりしたのは
借りた家が元妻の家から歩いても
15分ほどの距離だと言うことだが
気にはしなかった。
そして離婚もせず逃げた俺は
色々難癖つけて嫌なことから逃げた
つけが回ってきた。
裁判1歩手前まで話をもっていかれ
面倒くさいし仕事はしなきゃだし。
公正証書に従うことになった。
養育費は払わないつもりは無かった。
ただ毎月10万をふっかけられて。
流石に参った。
だから月々5万で何とか話をつけた。
女からすればそりゃ責任は
自分にあるってそうだけど
5万は結構えぐい。その頃年収は
300ちょいだった。
今はもっとないか。
それはいいとして。
私は6つも年下の女と
同棲する気はさらさらなかった。
なぜなら金はないし
24から6つ下だ。どうにもならないと
思った。
だが彼女の意思はだいぶ鋼で
出来ていたらしく
私の考えを跳ね除けて一つ屋根の
下で新たに生活を送ることになった。
最初は当然そこそこ幸せで
結婚も考えるほどの関係になった。
ただ金銭面を彼女に任していた
私はそこに落ちていく。
家賃や光熱費が何故か払われていないのだ
その度借金を繰り返した。
ギャンブルにもハマり
彼女は夜の仕事を始めた。
俺は金も無いので仕事後
オンラインゲームにハマった。
お互いの時間が少なくなった。
喧嘩も減って借金も増えた頃
家の前に黒い車が来るようになった。
浮気だった。
そしてその男と子供が出来たからと
出ていった。
私が26で。彼女は20だった。
私は2.300万程の借金を作っていた。
大半は生活費だった。
つづく
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