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僕の特別な兄弟

120. 僕の特別な兄弟(2019)
 
身体に障害があるため車椅子生活を送る頭脳明晰なセハ(シン・ハギュン)と、知的障害を持つ運動神経抜群なトング(イ・グァンス)
2人は20年間ずっと一緒に暮らし、血の繋がりはないものの、実の兄弟以上の絆で結ばれていた。
トングは水泳で実力を発揮したり、家事をしたり。セハは考え、交渉し、生活を支える。
そんなある日、トングの母親が現れ、彼の保護者になると申し出る。
セハとトングは離れ離れの生活になってしまうのか?
 
 
実話を元にした映画。
 
映画の最初に出てくる、主人公たちを支えた聖職者であり施設管理者のパク神父(クォン・ヘヒョ)が、生真面目でも迷惑な人でもなく、子どもたちのことをさり気なく分かってくれていてよかった。(みんなでチキンを食べているのが、先日観た「エクストリーム・ジョブ」を思い出して少し笑えました)
 
いじめっ子の出てくるシーンを、セハは賢さと気合で身体を張って乗り越えて、痛々しかったけれどカッコよかった(涙)
 
2人の友人になる女性(最初は契約)のミヒョン(イ・ソム)は全然無理していなくて自然体で言いたいこと言ってそれでいて仲良く分かりあえていて、見ていてこちらも楽しくなります。
 
女性が何度も遊びに来てくれるのは、セハがキレイ好きで、トングに掃除の仕方を徹底的に教えて、部屋がいつもピカピカなことも大きいと思う。
 
掃除が得意って大きいなぁ、素晴らしい。
 
映画を見ていてもキレイな部屋は気持ちがいいです。
 
ボランティア証明って、どこの国も一緒だなとは思いました。
 
就職活動に有利になるように、証明書を欲しがる学生たち。
 
ちゃっかりそれを活用したセハは面白いんだけれど。
 
トングの、当たり前のようにセハを気にかけたり、助けたりする場面の純粋さを思い出すと今、書いていて泣けてきました。
 
突然現れたトングの母親は、経済的に安定した飲食業の男性と再婚しており、心にもお金にも余裕が出来て、かつて泣く泣く置いてきぼりにした我が子を取り戻しに来ました。
 
トングがセハにいいようにこき使われていると、母親の目には映ったのでしょうね。
 
実際はトングがセハを気に入って、好きだから気にかけたり助けたりサポートしたり。
 
子供の頃から今まで20年間ずっと。
 
2人や仲間たちで自主的に動いて大変だけれど楽しく生活しているのに。
 
ある意味すでに“自立”している我が子を、家に連れ戻すようなものですね。
 
親ではなく、他人とでしか生み出せない経験がある、幸せがある。
 
お母さんー、トングとセハはあなたの思っているようなことじゃないんだよーーって言いたいですね
(ま、セハの言い方も不器用で、母親を頭から拒否しまくりなんですが)
 
最後はドラマチックに終わり、素直に嬉しいと思える映画でした。
 
※実際のお話
「光州小さなイエスの家」にいた「肢体障害1級」チェ・スンギュさんと「精神遅滞1級」パク・チョンニュルさんの友情物語。
チョンニュルさんはスンギュさんの身の回りの世話をし、手足となって助け、スンギュさんは1997年から猛勉強し、2002年に光州大学社会福祉学部に合格。
チョンニュルさんは4年間、スンギュさんの大学生活を全面的にサポート。
車椅子を押し、本をめくり、食事の介護をしたことで、多くの人がチョンニュルさんが大学生と思っていた。
 
 
よくそんなにがんばったなぁ、とまた泣けてきました。
今も2人で仲良く暮らしていますように。
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映画から受け取る幸せ38 終了
僕の特別な兄弟(2024年9月23日鑑賞)
 
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