女神の継承 映画から受け取る幸せ25
107.女神の継承(2021)
小さな村で暮らす若く美しい女性ミン(ナリルヤ・グルモンコルペチ)が、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返す
途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニム(サワニー・ウトーンマ)に助けを求める
もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないか
やがてニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像をはるかに超えるほど強大な存在だった・・・
タイ版エクソシストと表現している人が多いです
それはとても納得
取り憑かれている女性の表情や動きがそれはもう恐ろしい
確かにエクソシストを彷彿とさせます。
私はさらに、ジャパニーズホラー(湿度20%増し)とウォーキング・デッドを加えたい🧡
初のタイのホラー映画だー♬(※タイ・韓国合作)とウキウキしていましたが、想像の6倍怖かったです
怖い+考えさせるホラーも好き
今回のテーマは原作を担当したナ・ホンジンの影響が大きいですが、以前こちらでも紹介した「哭声/コクソン」でも彼が追求したように、
何を信じるか
何を信じればいいか
信じていることは信じるに値するものか
そのあたりを揺さぶってきます
日本は八百万の神々の国なので、そこには結構免疫があるかもしれませんが、一神教や唯一の存在を人生賭けて信仰している人にとったら気が狂いかねない部分ですよね
取り憑かれた女性に関しては、感情移入できない構成でした(ナ・ホンジンらしい?)
他の映画だったら例えば親孝行な女性、心優しい女性、一生懸命な女性像を最初に見せてから、取り憑かれたあとのひどい有り様に映画を観ている側が心を痛めるという展開にすると思うのですが「女神の継承」のミンは職業紹介所で働いていて、人の役に立つ仕事だからやりがいがあると語ってはいるものの、ちょっと軽い印象を受けました
「この子、いい子だな」と思わせる場面が特に無いまま、お葬式の場面で急にキレる
「なんだコイツ」的な嫌悪感が強いまま、ミンは急激に壊れていく
かわいそうとか気の毒とか、ほとんど思えないまま映画はどんどん進んでいきます
このあたり、人間のささやかな営みなど意に介さない強い存在に結びつくようにも感じますし、無機的で残酷な相手と対峙している空気感も感じました
全体的に不快ポイントは多いし、怖いし、ですが鬼才といわれるナ・ホンジンの伝えたい世界は受け取れたような
「哭声/コクソン」よりわかりやすく迫力があり、最後まで集中して観ることが出来ました🌟
みなさんはご存じないかもしれないですが、オモコロさんたちが所属するBHB(バーグハンバーグバーグ)のふっくらすずめクラブのモンゴルナイフさんが、同じふっくらすずめのメンバーにオススメするホラー映画をYouTubeで紹介していました
彼女の推しホラー映画が「女神の継承」
私がこの映画を観ることが出来たのはモンゴルナイフさんのおかげ
想像の6倍怖かった(2度言う・・・)
とにかく観られてよかったです
日本人にはあまりこういう発想は無いと思うので
自分たちの精神の土壌に想いを馳せることのできるホラー映画かもしれません
今回はここまで
また次回、映画で幸せになりましょう
🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈
映画から受け取る幸せ その25 終了
(2024年8月3日視聴)
「映画は自分に元気を与えてくれる、テンション上げてくれる必要なもの!」という強い意識で観るようになりました
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