ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密/映画から受け取る幸せ35
117.ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(2019)
世界的ミステリー作家の85歳の誕生日パーティーが、NYの豪邸で開かれた。
その翌朝、彼は遺体で発見される。
名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・グレイグ)は、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受ける。
パーティーに参加していたミステリー作家の家族や家政婦、看護師(嘘をつくと吐く体質)屋敷にいた全員が第一容疑者。
名探偵は、世界的ミステリー作家の謎に満ちた死の真相を明らかにすることはできるのか?
看護師マルタが嘘をつくと吐いてしまう、その設定が印象的でした(嘔吐恐怖症の人が「洋画って嘔吐をギャグ扱いすることがよくあるけど、ぜんぜん面白くない」と何かでコメントしていたので、人によっては観るのに注意が必要かも)
伏線が張り巡らされていて、二転三転するストーリーの中でしっかりと回収されていきます。
古典的な探偵もの(部屋にみんなを集めて推理を披露する)が、逆に新鮮で面白みを感じることができました。
探偵役は007のジェームズ・ボンド役で有名なダニエル・グレイグ。
観終わって知ったのですが、ダニエル・グレイグはケンタッキー訛りで話していたようです。
「007 No Time to Die」の調整中だったため、速成のケンタッキー訛りと解説されていたのですが、私としては違いが分からなかったです。
以前ご紹介した「ファーゴ」は登場人物がミネソタ訛りでミネソタがキーワードでしたが、それも分からず。
標準語の英語がまず分かっていないので、訛り以前のことなのですが、私としては分からなくても映画の中にそういった個性があったことを知るのが楽しいのです。
看護師役のアナ・デ・アルマスは素朴な中に清楚で真っ直ぐな美しさがあって、嘘をつくと吐くという設定も途中からどんどん馴染んで笑、なかなかよかった。
私が初めて観たアナ・デ・アルマス出演の映画は「ノック・ノック」(キアヌ・リーブスがめちゃくちゃにされる胸糞映画で、私はこのレビューで危険映画指定させていただいております♪)という最悪の出会いでしたが、可愛らしい美しさと健康的なセクシーさがあって人気が出るのもわかります。
大富豪の世界的ミステリー作家、ハーランの死により当然のように遺産相続問題が浮上するのですが、私は横溝正史の世界を国を変えて見ているようで面白かったです。
罵り合い方が激しいですが、それがちょっとコメディ要素を含んでいて、映画全体に勢いとユーモアを与えていたような。
重くなりすぎず、テンポよく最後まで観ることができます。
映画の中で一番感動したのは、ハーランの思考や行動。
大切な人のこれからの人生を守るために、窮地のさなかに大胆なシナリオを組み立て、説得し、実行する。
多くの人に愛されているミステリー作家という設定を、とことん活かしたストーリー展開。
現実的に可能なのかは置いておいて、そこまでする彼の姿に映画とはいえ感動した人は多いはず。
映画のタイトル「ナイブズ・アウト」は「the knives are out for ~」(に食ってかかる)にかけてあるそうです。(覚えたら、話す機会は訪れるでしょうか・・・?)
ハーランのボール(私はあまり記憶がないけど)は「drop the ball」(見落とす)、「carry the ball」(責任がある)などの暗示アイテムとのこと。
警部補が事情聴取で調律のずれたピアノを鳴らすシーンが出てくるのですが、待ち受ける困難(upcoming rough patch)を暗示するそうです。(Symbolism of the Piano, Symbol Sage)
映画に出てくるセリフ、「難しいのは真実をどう扱うかだ」、「邪悪なエゴに突き動かされたおぞましい罪」は「No Time to Die」にかぶっているそうです。
英語を理解している人は、こういう部分も楽しんで映画を鑑賞されているわけですね。
最後に。
ダニエル・グレイグの目の青さ、美しさはこの映画でもとても堪能できるので、それを心待ちに観てもいいかもしれません。
二転三転のストーリー展開と共に、神秘的な目も要チェックです。
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映画から受け取る幸せ35 終了
ナイブズ・アウト(2024年9月2日視聴)
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