山での気づき
これから漫画を描くまえに、ネタにはしないけど残しておきたいと思ったことを書きます。
友人に誘われて山を登ってきました。東京に行ったら一度は行きたかった高尾山です。寒かったですが、天気はよくていい景色でした。
上りはケーブルカーと1号路の道を、下りは稲荷山コース(険しめ)を歩きました。書きたかったことは下りでのことです。
下り道は舗装されていないいわゆる山っ!!って感じの細い道で、木の根っこが飛び出していたり、霜柱で湿っていたり、岩でゴツゴツしていました。普通の靴で行ってしまったもんで、油断したら滑り落ちそうな感じ。細い道の中でも木の根っこの分離ルートがあってよくわからん別れ道もありました。
そんな時に私は最初、前にいた友人に合わせて足を動かしていたのですが、途中で友人は左手に行ったところを私は右手のルートを使ったり、一見ちょっと高そうなところを降りた友人をみて私は脇の緩やかな道をゆっくり歩こうとしていました。その時、無意識に目の前の状況に合わせて行動を判断していたことに気が付いたんです。
当たり前なことだと思うのですがね。
でも、そんな時にふと進路のことを考え始めました。
目標達成するためのルートは1つだけじゃないし、他の誰かが目の前でうまくいったからといって自分がそのやり方を同じようにやったところでうまくいくとは限らない(むしろもっとすんなり行ける道はどこかしらにある)と改めて思ったんですよ・・・。ああ、これ勉強法もそうだよなー、そういえばそうだったなーとも思ったんです。山を下りながら。
私は良くも悪くも周囲を窺いがちで、人と同じようなルートで正規に目標を達成したいと思いがちです(そうじゃなきゃいけないと思ってしまいがち)。
でも、受験対策で周りと全く同じことをしていたわけではありませんでした。苦手なりに確実に自分ができる方法をやっていたのです。
高3の話になりますが、私は美大の試験対策でどうしてもかっこいいパースのきいた絵を描こうと必死でした。でもうまくいかないし、自分でもこれは受からないと思っていたのです。理想と自分の実力の差に凹む日々でした。
そんな時に先生から提案がありました。「パースで勝負しようとするのではなくて、敷き詰めるのはどう?」と。悪く言えば逃げでもありますが、ここでの最終ゴールは受験合格のために実技で点数をいただくための絵を描くことでしたから私はとりあえずモチーフを一面に敷き詰めて光と影のコントラストで勝負する絵を描くやり方に変えました。すると、そのやり方で「いいな」と思える自分でも少し自信が持てる表現で描けるようになったのです。多分、そのおかげで今の大学には合格できているのだろうなと思っています。画力ではなく、アイデアや独自性のあった(かもしれない)表現での勝負でした。
・・・・・・時は戻り、再び今へ。
今もまた将来の壁にぶち当たっています。受験の時とは比べ物にならない。まずゴールが曖昧。明確にならないからずっと似たような道をとりあえず必死に進もうとしているけど周りはどんどん進んでいって置いていかれているような気持ちです。やりたいことを優先したいけど目指すための時間や能力が足りないなと思っていました。でも、やり方は1つじゃなかったことを思い出しました。だから、これから自分がやりたいことを達成できる方法を探していきたいですね。
2021.02.20