感謝と祈り
*ヘルプマークについて
東京都福祉保健局のホームページに詳細が記載されています。
ヘルプマークってなんだろう?
ご興味持っていただけたら幸いです。
*感謝と祈り
昨日初めてバッグにヘルプマークを付けて出勤した。
初めてってどきどきする。
そして初めてのことをする時には
今までより色々なことが気になったり、気が付いたりする。
例えば
今まではあまり気にしていなかった「優先席」が車両のどのあたりにあるのか
どのくらいの人が「ヘルプマーク」に気が付いてくれるのか
そしてどの程度「ヘルプマーク」が認識されているのか
などなど。
優先席ではないところに乗り込むのはなんだか申し訳ない感じがして
女性専用車両の優先席近くのドアから乗り込む。
案の定ラッシュの時間帯で席は空いてない。
スマホに夢中で俯いている人がほとんど。
お疲れを引きずって眠っている人がちらほら。
昔と違ってボーッと外を眺めている人がほとんどいない。
小説や週刊誌、新聞などを読んでいる人もほとんど見かけない。
みんなスマホに吸い込まれている。
新緑の眩しい季節に俯いてスマホを見ているなんてもったいないなーと思いながら外を眺めて立っていた。
電車に乗ってから4駅ほど過ぎたあたりで
目の前に座ってスマホに吸い込まれていたキャリアウーマン風の年上の女性が
「代わりましょうか?」と声をかけてくれた。
「ありがとうございます。」とお礼を言って席を譲ってもらう。
座ってみると呼吸がゆっくりと深くなるのが感じられた。
ああ、立っているのって辛かったんだなと気が付く。
そしてヘルプマークに気が付いてくれてたこと
ヘルプマークを知っていること
声をかけてくれたこと
席を譲ってくれたこと
どれかひとつではなく、すべてが繋がって起きたこと、奇跡だなと思う。
わたしはあと4駅で降りる。
きっと譲ってくれたお姉さまはもう少し先の駅で降りるだろう。
わたしの方が先に降りるのに譲ってもらって申し訳ない。
でも本当にありがたい。
お姉さまありがとうと感謝しながら目を閉じて過ごす。
降りるときにもう1度
「ありがとうございました。」と声をかけた。
結構しんどかったのであまりいい顔で声がかけられなくてごめんなさい。
でもとっても助かりました。本当にありがとうございます。
できることなら何かお礼をしたいくらいです。
わたしからあなたにあげられるもの、何もなくて。
せめて祈らせてください。
あなたが今日1日幸せに過ごせますように。
わたしは結局祈ることしかできない。
その祈りが聞き届けられますようにとまた祈る。
誰に祈っているのかと聞かれてもちょっと困っちゃうけど。
ヘルプマークを付けた初日に奇跡が起きた。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと思う。
いやむしろ、世の中ってとっても素敵なところなんじゃないか。
嫌なところばかりにフォーカスする変な癖がついてしまっているだけで
もしかしたらものすごくハッピーに満ち溢れているんじゃないか。
そうだといいなと思うし
ハッピーに満ち溢れていることにいちいち気が付きたい。
今日がどんなに忙しくってヘトヘトでも
体調が悪くってしんどくても
小さな幸せを感じて生きていきたい。
病気になることは一見悪いことのように見えるけれど
そのおかげで人の温かさに触れたり、
意識を向けた事がなかったようなことに気が付けるようになる。
そう考えると悪いことばかりではない
と言うかむしろ良いことの方が多いんじゃないか。
こういう小さな幸せや小さな感謝を忘れがちになって暮らしていると
病気がやって来る仕組みなのか。
わたしの場合はなんだかそんな気がする。
今はゆっくり暮らしなさい。
そう言われている気がする。
はい、ちょっと焦ったり急ぎ過ぎていました。
もしかしてこのまま行けるかと思ってたけど
やっぱり無理でしたかー、はー、残念。
こうやってひとつひとつ見直したり
働き方を考えたり、生活を変えたりして生きていくのですね。
人生100年時代、まだ半分も行ってない。
まだまだこれから!