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「男運が悪い」をプラスに変える方法

コロナ感染拡大によって、好きな映画をロードショーで観劇できるチャンスが減ったためか、公開から一年以上経って、DVDで観る機会が増えました。遅れて観た映画の中に、存在感のある二人の女優を発見したのです。

しかも二人に共通しているのが、「男運の悪さ」というのも、面白い。

女優は人生の全てが芸の肥やしになるという、稀有な職業のため、本来ならマイナスである「男運が悪い」をプラスに転化できているのです。

そこで彼女たちの「プラスに転化」の方法を参考に、一般女性もプラスに置き換えられる方法をお伝えしたいと思います。

人はどんな逆境にあっても、真綿で締め付けられるような苦しさをはねのけることができたら、大きな自信を持ち、次のステージに力強い一歩を進むことができますね。

「男運が悪い」と嘆いても、何も変わりません。そこで男運が悪い女がサバイバーになる可能性について考察したいです。

近年公開の映画の中で存在感を発揮した「男運の悪い」女優とは(あくまでも私の私的な観点によると)「ラストレター」の中山美穂と「カツベン」の井上真央です。二人の女優のことは数年前に新聞や雑誌などの紙媒体をもとにリサーして、夕刊紙に芸能記事を執筆しました。当時の情報を踏まえながら、私独自の視点から見た「男運の悪さ」について述べてみますね。

■中山美穂の「母性より恋」を選ぶ女性とは?

中山美穂は複数の恋愛遍歴を経て、ミュージシャンで小説家と結婚してパリに在住。長男をもうけて女優業と兼業し、2010年夫の小説が原作の映画「サヨナライツカ」に主演、その美しさは国内外の映画人を魅了したといわれます。ちなみに共演は西島秀俊でした。ところが7年前に離婚。離婚に際して「好きな人ができた」と「恋に生きる」という発言に驚きました。恋多き女性は結婚という契約制度に向いていなかったのでしょう。子供の親権は元夫が持つことになりました。

その後不倫した音楽家と離婚後もラブラブでしたが、あえなく破局。中山美穂には「男を見る目がない」という厳しい指摘をする芸能リポーターもいました。

彼女の恋愛優先の生き方に離婚当時は賛否両論がありましたが、映画「ラストレター」では、場末感がぷんぷん漂うスナックのママで妊婦役がぴたりとはまり、「恋愛を優先した私の生き方の何が悪いの!」という女優魂を感じました。また24年前には岩井俊二監督の「ラブレター」に主演して、多くの賞を受賞した彼女が「ラストレター」では、松たか子や広瀬すずといった女優たちを圧倒するような「私は中山美穂よ」という存在感を見せつけていたのです。あの役を演じた彼女には、「捨てるものが何もない」という独特の強靭さが溢れていたのです。

■恋愛重視の女性の「男運が悪い」から抜け出す方法とは?

恋愛を優先してしまった結果、結婚に縁がなくなってしまったり、離婚したという女性たちに共通するのは、「あの時の自分はバカだった」ということを認めたくないかのように、次回の恋では、前の恋の相手と違うタイプの男性を選びます。

だからといって、女性を幸せにしてくれる男性かといえば、結婚に向いていないような「自分のエゴを貫きたい」男性をまた選んだりしますね。そして同じように破局。

別のタイプと恋愛するけど、根っこの部分が共通しているので、結果的に「男運が悪い」という、メビウスの輪状態になっていきます。

では「男運が悪い」メビウスの輪状態から、抜け出す方法とはなんでしょう。

それは「起こってしまったことは仕方がない」と自分の恋愛の傾向を受け入れることです。

恋するタイプや恋愛の傾向、恋愛癖は、変えようと思ってもすぐに変えられません。命に係わる病気やケガ、人間関係、家族の死など、人生が大転換を起こした場合に、恋愛の傾向も自然に変わることがあります。私がそうでした。

ところが人生の危機を乗り超えて新しい人生を歩みだした人の中には、恋愛傾向がまったく変わることなく、「男運の悪さ」一直線の恋愛道を突っ走るのもいるのです。

だからベストな方法は「私の男のタイプは変わらない」と達観することです。

達観すれば、「男運の悪さ」を嘆くこともないし、悩みから解放されることで、時間や労力を他の有意義なことに費やせます。さらに「私は男運がない」と達観することで、結婚に対する期待も少なくなり、「結婚しないかもしれないから、一生自立して生きていけるように、仕事を頑張ろう」とバリキャリに転じるきっかけになるかもしれません。あるいは一生食べていけるように、資格を取得して別の人生を歩み始めることになるかもしれません。このように自立する女を作ってくれるのが、悪い男だったりします。

大事なことは、「男運が悪い」と達観したら、これまで付き合ってきた男たちの棚卸をしましょう。タイプが違っていても、男たちの根っこにある「ダメさ」には共通するものがあります。その共通点を持っている男性にあなたは弱いのです。恋しやすいのです。

新たな男性が登場したら、「共通する根っこ」を探してみましょう。それがわかった時点で、男に振り回されるというスリリングさと「私は彼のタイプに弱いの」という、自己肯定感の二つを獲得できます。

自己肯定感が生じれば、安心して、男運の悪い自分を認めてあげられますよ。するとメンタル的な苦しさも激減しますね!


■井上真央の「一人の男に一途な女」のメリット、デメリットとは?

2019年の映画「カツベン」に出演した井上真央は、「恋も芸の肥やし」を感じさせられないほどの圧巻の演技でした。

「カツベン」は、サイレント映画時代を舞台に、一流活動弁士を夢見た青年(成田凌)を主人公にしたコメディドラマ。井上真央の役は、隣町の映画館のオーナーの娘で、成田凌演じるライバル映画館の弁士を好きになるという設定です。重要な役ですがヒロインではない。でもヒロインをも圧倒する存在力を感じさせたのが成田凌とのキスシーンです。

濃厚なキスを何度も繰り返す官能的なシーンには引き付けられましたが、それよりも井上真央が演じた女の目が、ぎらっと光り、男を誘い込むまでの目の演技が素晴らしかった。

「目で演技をする」のは、技術的にハイクラスであるのはもちろんですが、物語を次の展開に持っていくという力量も備わっている俳優しか、できないこと。

つまり井上真央は正真正銘の大女優ということを、「カツベン」のキスシーンで証明したのです。彼女にはもっともっと、女優として活躍してもらいたいものです。

さて大女優を育てるには、恋愛は必要不可欠と言われます。井上真央は松本潤と16年に渡って、くっついたり離れたりしているそうですが結婚報道が出そうで出ないという「待ち」の状態が続いています。

松本潤といえば、大竹しのぶとのラブ報道や、AV女優との二股など、恋に自由過ぎる男。さらに「嵐」解散後はニューヨークで暮らしているというのですから、結婚して落ち着くようなタイプには、はたからは見えない。

「自由過ぎる彼氏」に女は大きなプレッシャーを感じるものですが、プレッシャーが大きくなればなるほど、他の男に意識が行かないため、「一途な女」という印象を与えます。「一途な大女優」というのは、ブランディングにとってもメリットがあるといえるのではないでしょうか。

■自由過ぎる男を好きになったら、どうするの?

かつて私も自由を愛する男を好きになったことがあります。単に自由を愛するだけでなく、自分のミッションを持っているので、好きになればなるほど、逆らえなくなってしまい、いつのまにか許容してしまうという不思議な力関係になっていきます。

でも結果的に、きつい恋愛でした。自由を愛し、しかも自由過ぎる男を好きになるというのは、とても忍耐が必要です。彼の自由をいつも許容しながら生きていくのですから。

私には忍耐力が欠如していたので、自由過ぎる彼がヘビーになってしまいましたが、それを招いたのは、彼とのコミュニケーションの乏しさだと思います。

女の忍耐強さを支えるのは、男からのマメなアプローチあるいは、両者による「コミュニケーション」を絶やさない日ごろの努力なのだと思います。

自由過ぎる男を好きになり続ける理由は、忍耐力との闘いかもしれません。でも戦う必要もないんですよ。

だって女だって、自由だから。

彼を愛し続けるか、それとも別の男を愛することになるのか。

選択権は彼だけでなく、あなた自身も、同じように持っているということを

どうか忘れないでくださいね。

※画像は映画「カツベン」より

周防正行監督最新作 映画『カツベン!』公式サイト
周防正行監督最新作 映画『カツベン!』公式サイト 12月13日ロードショー
リンク
www.katsuben.jp

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