ダメンズに騙されないための4か条
前回は7年回騙されたアラフォー女性の事例を挙げました。
もしダメンズと付き合っているあなたが「腐れ縁だからしょうがないよ」と豪快に笑えるなら、
私は「ダメンズと付き合うのも自由だよね」と軽く笑顔を返すでしょう。
「腐れ縁だから」と空元気だとしても、空元気も元気のうち。
ダメンズだとわかっても、別れられない女性の気持ちも理解できるからです。
私もダメンズと付き合っていた頃がありましたが、振り返ると、「面白い経験をしたなあ」と思っています。男の狡さがよくわかったし、狡猾な男のやり方に気づいた私をさらに騙そうとする必死さが、面白かったからです。
男と女って、訳が分からないことが多い。
きっと男女の機微ははなりしれないからでしょう。
でも「ダメンズと別れられない」とか「ダメンズに騙されたくない」という悩みやとまどいを持っている女性も少なくないわけで。
そこでダメンズに翻弄されない方法を考察してみますね。
1 自分を幸せにしてくれる男性のイメージを明確にすること
「その時に好きな人が私の好きなタイプ」と20代の女子は、思い込む傾向があります。
別れた彼とは別のタイプを求めるあまり、
カッコいい!とその場の感覚と感情に押し流されてしまうのは良しとして、
「この人と幸せになれない」とわかったら、さっと引くこと。
引き際を察知して、本当に別れられるのは勇気のある証拠。
でも別れはとても辛いものです。ぐっとこらえて別れられる女性は、男性の目に魅力的に映ります。
2 「私が支えてあげなければこの人はダメになる」は大きな間違い
支えてあげたい人、面倒を見たくなるタイプの男性って、世話好きな女性にとって得難い存在です。
実は男があなたを求めているのではなく、あなたが彼を支えてあげたいのかもしれませんよ。
又吉直樹氏の芥川受賞作「火花」に登場する芸人を支える女性も、ダメな男を支えてあげたいタイプですね。自分の存在意義が支えることによって生じ、自分の居場所が確保されるからです。
だから本当に「自分がいなければ彼は生きていけない」かどうかをちゃんと考えてみましょう。
「ダメンズがいて私がいる」という共依存関係にあるのかもしれませんよ。
依存心が強い男は、依存されて喜ぶ女性を見抜く目はピカ一です。自分の生存に関わることですから、当然ですよ!
まず「彼がダメンズで……」と不平不満を口にする前に、
あなたがダメンズに依存していないかどうかをチェックしてみましょう。
3 「他に素敵な彼氏が現れたら、ダメンズと別れる」の嘘
前回の美鈴さんは「結婚願望がゼロで、私が妊娠しても、病気になっても、結婚の意志がない」彼と別れようとします。
その手段として「別の男を探そう」と、婚活アプリで出会った男性とデートしますが、「資産家を鼻にかけて、女をアクセサリーとして扱う友人を連れてきた」とがっかりします。類は友を呼ぶと感じて、乗り換えを断念。
「やっぱり彼がいい。趣味も合うし、楽しい」と告白しましたが
彼女が本気で結婚願望のない彼と別れる気など最初からなかったと私は思います。
婚活アプリで出会った男性が誠実で良い人なら「彼と別れて付き合いたい」ぐらいの軽い気持ちだったのでしょう。
「あわよくば」という考えは甘いということです。別れるなら、綺麗に別れて、そして次の人を探すべきです。
美鈴さんは、自分が置かれている状況を把握していませんでした。複数の女性と付き合い、美鈴さんが妊娠しても、大病を患っても、それでも自分の気持ちを優先する彼は、彼女が自分と別れるはずはないという自信を持っていたのでしょう。
ではその自信はどこからくるのでしょう。
4 セックスに溺れてしまうと別れられなくなってしまう
美鈴さんの姉のような存在の女性が、彼女が別れられない理由を
次のように分析して私に教えてくれました。
「50歳近い相手の男は、たぶん性的な能力が“バカ”がつくほど強いんじゃないの。性欲が有り余っているのよ。
だってクリスマスは本命の彼女と過ごして、他の女性達とは一人ずつ、クリスマス前の22日からクリスマス後の27日まで過ごすそうよ。
7日間連続で、違う女性とセックスできる50男って、どんだけ????」
「性豪」という言葉は、性的に優れている男性を表現するものらしいですが、
性豪といわれるほど品格があるのかどうかは、その男性に遭ったことがないのでわかりませんが、
美鈴さんの姉のような存在の女性が、彼の一軒家で美鈴さんほか付き合っている女性たちを招待したクリスマスパーティーに、美鈴さんと一緒に参加したことを聞くにつれて、体の力がすうっと抜けていくような気がしました。
「ワイングラスもお皿もプラスチックだった。テーブルクロスもクッションもダイソーで買ったみたいな安物で、用意された高級ワインや出張シェフを呼んで作ってもらった豪華な料理は、安物の食器に注がれたり、盛り付けられたりして、可哀そうだった。
なんだか、バランスが悪すぎて、こちらの気分も悪くなった」。
性的な能力にたけている男性が、クリスマスに自宅をハーレムをしたパーティーを開きたかった。これも彼の優位さを彼女らに見せつけるためなのでしょう。
話を聞いた私も気分が悪くなりましたが、同時に、寒々とした気持ちになりました。
彼は「ここにいる俺の女たち全員を愛しているよ、だから誰のものにもなりたくない。だって一人に絞ったら、残された女性たちが可哀そうでしょ。だから誰とも結婚しないよ」と非婚主義を高らかに唱えているような光景です。
美鈴さんも、そして他の女性達も、彼の人生に添えられたオブジェに過ぎまぜん。
彼に愛されそうと必死になる女性たちを自慢しながら、
誰のことも愛していない男が、最大のダメンズであることを、私は知ったのです。
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