7年間ダメンズに騙され続けた綺麗女子の恋愛
前回は、ダメンズに騙されない女子、騙されてしまう女子の明暗が分かれる理由をお伝えしました。
では実際にダメンズに7年間騙され続けた女性がダメンズと別れるまでの道のりから見える「ストップ・ダメンズ」の方法についてお伝えしましょう。
美鈴さん(仮名・41歳)は、中学時代にアメリカに住んでいる親戚の人を訪ねて渡米。多種多様の人種が共存するアメリカは、日本にはない自由な空気に満ち溢れ、ボランティア活動など社会貢献が当たり前に行われる文化に感動したそうです。
「大学在学中に、アメリカの留学しました。英語力が認められて、新卒で某企業に就職すると、海外事業部に配属されました」
就職が決まると、留学中に交際したアジア人と別れた美鈴さんは、28歳の時に外資系会社に転職。30歳から7年間インターナショナルチームに配属され、1年の半分を海外で過ごし、部下はフランス人やドイツ人の女性など、インターナショナルの色彩が濃かく、アメリカやヨーロッパにも出張して充実した日々を過ごしていたのです。
綺麗でバリキャリ。地方に住む両親との関係も良好で、完ぺきな人生を送っていく、はずでした。ところが人生に暗雲が立ち込めたのです。34歳の時でした。
「フェイスブックに9歳年上の男性から友達申請がありました。共通の趣味がウィンタースポーツだったので、承認しました。知らない人とSNS上で友人にったのは初めてです。さっそく経済セミナーに誘われたので、女友達と参加しました。初対面の彼はとても紳士的で、フレンドリーな雰囲気をもっていました」
男はWeb関係の会社の社長で、バツイチ。別れた妻との間にできた子供の養育費ももうじき終了。海外主張が多い美鈴さんは恋愛のチャンスが少なく、男性経験も少なかったそうです。男はそこに付け込んだといえるでしょう。
「とにかくマメでした。一年ぐらい友人関係でしたが、バースデーに夜景の見えるレストランでサプライズがあって、つきあうころになったのです」
ダメンズの常とう手段は、とにかくマメです。女性に考える時間を与えない、孤独を感じさせない。またすぐに手を出さないのも、ダメンズ上級者の証拠。
一年ぐらいかかってから申し込まれると、ほとんどの女性は「だんだん私を好きになってくれたのね」と考えるからです。この考え方は間違っていません。だからはずみでつきあってしまっても、あなたのせいではないです。ダメンズは女性の心中を手に取るようにわかりますからね。
「バイクやウィンタースポーツが大好きで、大型キャンピングカーで日本を縦断したいという少年のような夢をもって自由に生きる彼が大好きになりました。ところが深い関係になってからわかったのは、結婚願望は皆無だった、、、」
女性を本気にさせ、自分と別れることはないと確信してからダメンズはだんだん本性を見せます。結婚願望のない男と、結婚したい女のズレはやがて二人の関係に亀裂を生じさせます。40代独身経営者Mと芸能人Gの別離がそれを裏付けていますね。
さて「彼は行動力があってパワフル」と称賛する美鈴さんが遂に「結婚したい」と切望したのは、大病がきっかけでした。
「30代最後の年に、別の転職してすぐの頃に、胃がんと診断されました。初期だったので、命にかかわることはありませんでしたが、胃の2/3を切除。人生の大きな転機でした。両親が手術の書類に承諾サインを求められると、家族の支えが必要だとわかったんです。両親のような温かな家族がいるから、今の自分がいるのだということも気づいて涙が出ました」
毎日お見舞いに来てくれた彼を、美鈴さんの両親は「娘の婚約者!」とうきうきしていたそうですが、彼に結婚の意志がないとわかると、がっかりしたそうです。
「私が妊娠したら、デキ婚という形で結婚してくれるかなと期待しました。でも彼の子供を妊娠した時も『結婚できない』と言われてしまって。その可能性がないこともわかると、彼に対する執着も薄れていきました」
やっとオレ様中心の彼は自分を幸せにしてくれないと気づき、しかも複数のセフレもいることがわかった美鈴さん。私なら、ここでぶち切れて、即刻別れます。
どころは美鈴さんは、彼と距離置きしながら、新しい出会いを婚活アプリでもとめたのですが、デートした男は全てダメンズだったそうです。
ダメンズ連鎖を断ち切れない美鈴さん。彼女を幸せにしてくれる男はどこにいるのでしょう。どうしたら会えるのでしょう。
続きは次回また!