見出し画像

一人でアフタヌーンティーを満喫したらアメリカ人にナンパされた

という話を唐突ですが。

先日、1人でヌン活(アフタヌーンティーを楽しむ活動)をしました。たまにはいいかしらと今年の労いの意味を込めて仕事帰りに予約が空いていたこともあり、本当にフラリと。

それはそれは贅沢な、とてつもなくよい時間になりました。

クリスマスシーズン、ツリーやリースなどなどいつにも増してきらびやかで美しい内装と、アフタヌーンティーのラインナップ。

わたしの周りは2人組かグループの女性が多く、1人ヌン活しているのは視界に入る限りわたしだけでしたが、全く気にならず大変に楽しむことができました。

ツリーに見立てた緑色の可愛らしいティースタンドには、クリーム系やチョコ系などの甘いもの、そしてセイボリー、絶妙に良いバランス。紅茶との相性を考えながら一つ一つじっくりいただきます。

誰かと一緒なのもちろんいいのですが、1人で行くと、とことん自分のペースでとことん今この瞬間を楽しみながら味わうことができ、それもまた最高に最幸なのでした。

バースペースには、このホテルに宿泊されている方なのでしょうか外国人の男性3人がカウンターに一列に座り、ビールを飲みながら談笑しています。

足を組んでどっかり座って片手にビール。おつまみを食べずビールだけひたすら飲んでいる。サマになる。

日本のビールだけ諸外国と違って冷たいというけどお口に合いますか、あっ爆笑してる何を話しているんだろう、日本は何回目なのかな、仕事かなプライベートかな、などなどわたしの目線のまっすぐ前にいるその3人に自然と目が行きます。

手元にあるメニューには、一つ一つのケーキやスイーツのラインナップの詳しい説明書きが。そしてフリーフローの紅茶もクリスマス用の特別ブレンドなど、たくさんの種類があって見ているだけで本当にうっとり。

次は何にしようかな、冷めないうちに食べた方がいいのは、、などとメニューと目の前のスタンドを行ったり来たりしながら自分と相談、それもそれで楽しい時間です。

一つ一つのサイズは一口で食べれるくらいなのに、とてもお腹いっぱいになるのがアフタヌーンティー。

あぁそろそろ終わりが見えてきた、、めちゃくちゃ楽しませてもらってるぞ、、と残念な気持ちになりかけていたそのときに、思いがけず生演奏のジャズバンドでクリスマスソングが流れはじめました。

なんと。

これはサプライズすぎます。

女性シンガーの、パワーがあって伸びのあるうっとりしてしまう歌声。クリスマスソングのジャズのアレンジ、いい。自分が歌えないだけに、ほれぼれ。

聞き入ってしまいそうになりつつ、手元のフードとドリンクも進めます。1人で来ているからこそ、会話にもってかれずにこうして思い切り空間もまるごと味わえてるなぁ、ほんと今日は1人で来てよかった。(孤独のグルメ風)

そして、こういう生演奏などの、ノリというか手拍子、拍手が苦手な人です。自然と手が動くならやればいいのでしょうか、そしてそれならいつやめていいのですか?

周りを見ながら、気にしてない感じを出しつつどうしたらよいか分からずめちゃくちゃ自分と周りが気になる。そんなこと考えてるのもたぶんここにいるわたしだけ。

バンドの方に視線をやったことで、見えてなかったけどそこにも1人で座っている外国人の男性が目に入りました。ヌン活している、わけではなく、こちらの方もアルコールを楽しんでいるだけのよう。

そしてこの方こそ、わたしの憧れる演奏へのリアクション、ノリ、拍手、絶妙に理想的な感じだったのです。1人でまさに空間まるごと楽しんでいる感じ。こうですこうです、こうありたいのです。

そんなことを思いながら全てのラインナップを食べ終え、コーヒーを飲んでおしまいにしようかなとメニューを改めて見ていたそのとき。

スタスタスタ、と。さっきの男性がいつのまにかわたしの目の前に。

にっこり笑って、「英語、話せる?」と英語で話しかけられました。わたし、きょとん。

としてる間も無く、「ソーリー、わたし話せないの。」と返しました。「あら、話せないの?」ともう一度聞き返されて、「そうなの、ごめんなさい」と伝えました。男性は「そっか、オーケー」と自席に戻ります。

うーん。
どうしてたら良かったんだろう。
「話せるよ!」と伝えたら、そのままおしゃべりしてたのだろうか?いや、わたしは空間を楽しみに来てたから、最後のコーヒーまで十分に味わいつくして締めくくりたかったので、これでよいのだ。うんそうだ。

コーヒーをいただいて、男性もまだいたのも見えたけどごめんなさいねと思いながらわたしが先にその場をあとにしました。

はぁ、美味しかった。おなかもこころもいっぱい。そんな、とある日のヌン活。と、その他もろもろの雑多な話でした。

いいなと思ったら応援しよう!