移住して3年をリアルに振り返る
小田原に移住して早3年。
チーム構成も、夫とわたしの2名体制から、夫とわたしに娘(2)の1名増員と様子が明らかに変わりましたので、今月は小田原に移り住んでからのこの3年を振り返るnoteにしようと思います。
見出しは、こんな感じで。
小田原の選択は、果たしてよかったのか
早速結論ですが、小田原という選択は「良かった」です。移住して3年経ってもいまだに夫と「小田原に来て良かったね」と話します。
結婚した際はコロナ前で、もちろんstay home生活もマスク生活もリモートワークも予想なんてできず、この辺りの価値観を確認しまくって結婚したわけじゃなかったわたしたち。結果オーライです。それ以外の感性が色々と似ていたのが良かったのでしょうか。
小田原の何が良いかと言えば、ズバリ、交通アクセスです。子どもが生まれてから特に感じますが、郊外での暮らしに欠かせない「車」ももちろん重要なものの、それ以前に公共交通機関がどのくらい充実しているか?も、いつなんどきでも機動力がそこまで落ちない重要ポイントだなと。
新幹線で、小田原⇄品川が30分。これを聞くとほぼ大半の方に「あ、そんなに近いの?!」と言われること多々。
郊外の中でも、同じくらいの時間感覚で都心に新幹線で行く選択肢があるのは、大宮、宇都宮、高崎、熊谷、本庄早稲田、小田原、熱海くらいでしょうか。
都心と、さらに関西方面へのアクセスも考えてみると、一般的な行き方が東海道新幹線で小田原、熱海あたりにグッと絞られます。
在来線で、熱海から品川へは1時間40〜50分。小田原から品川へは1時間10分〜20分、そして小田原はJR(東海道線)に加え小田急線という選択もあるため、この機動力がそこまで落ちない感にわたしは何度も救われています。
また、これは細かい話ですが小田急で言うとロマンスカー、JRなら特急の湘南やグリーン車など、社内で食事もできるのもポイント。
1時間ちょっと乗り換え数回で移動するのみというこれまでの「通勤時間」が、食事を済ませられるorビールにおつまみなど少しのリラックスタイムになるのも、これ特権だなと。
都心から離れてないしいざいつでも行けるけど、ちゃんと自然が身近にあって、帰ってくる車内で「帰ってきた〜」とホッとする感じ。バランスが絶妙に取れていることを痛感します。
小田原という選択、私たちにとってとてもありでした。
具体的な生活スタイルの変化
ここからは、「自然がちょうどよい」具体的なところを書いていきます。
これまで都内に暮らしていた時は、自然の写真を撮りに行くのが夫婦の趣味だったので朝早く出発しお昼前に目的地に到着、たっぷり楽しんで帰ってくるのは夜というのが当たり前でした。
小田原に来てからは、目と鼻の先に自然がたくさん。移動時間がない分、一つ目の用事が終わってまだお昼、さて午後からどうする?と予定を2つ入れられることもしばしば。
例えば箱根に行くにも、朝早めに出れば渋滞を避けすぐ到着できるし帰りも然り。逆に遅めに出たとしても、むしろ行きの渋滞から緩和できたり、とこの辺りの渋滞ありきのお出かけというのも時間感覚がガラリと変わりました。
もちろん、こちらから都心に出る際は渋滞ありきなのは必須ですがね。
また、海が身近にあるというのもガラッと変わったところです。妊娠中、日曜の夕方からふらっと焚き火をしに行ったり、子どもが生まれてからは海も広大な遊び場の一つに。
砂遊び、石や貝殻拾い、もちろん焚き火やバーベキューと色々なことを海でできていて、波の音をバックミュージックにこれが「日常」というのはなんとも贅沢だよなと改めて。
初めて小田原に来た時に見た小田原の海が、2人にとってめちゃくちゃよかったんですよね。湘南=チャラいというような印象だったのが、小田原の海はなんと全くチャラくない。笑
その時たまたまだったということではなく、3年経っても印象は全く変わらず、日常にある海。犬の散歩をする人、釣りをする人、ボーッとする人。
チャラくない海っていいなぁと、この環境はずっと守っていきたいなと月に1回程度の頻度ですが、ビーチクリーン(ゴミ拾い)をこれまた小田原に来てから知り合った方たちと行っています。
朝イチ、海のゴミを拾ってまだお昼前。気持ちよく「午後はどうする?」と過ごせています。
小田原に来てからの購入品
とは言え、田舎暮らしで不便でしょ?と言われることもあり、実際に車と、そして家も、人生でも大きな買い物をこの数年でしました。
小田原には賃貸で暮らし始めて、一応のリスクヘッジで何かあったら都内に戻れるようにという移住の始まりでしたが、でもわりとすぐに定住を決めました。
そのくらい、居心地がよく都内に戻らないといけない状況(例えば仕事でリモートが難しくなるなど)に仮になったとしても、この生活は変えたくないと思ったため、最悪の最悪は生活を守りながら働き方を変える選択を取ろうと夫婦それぞれが思えたのは本当に小田原にゾッコンだったからですね。
より暮らしやすく生活しやすくするための家、そして車とわたしたちにとってはとても自然な流れでした。
賃貸に一年ちょっと住んでからよさそうな物件を見つけ即決、今は各々の仕事部屋を含めて子ども部屋や共用スペースもどれもフィットしてとてもいい家を見つけることができました。
車も、もともとは小田原駅周辺から離れないエリアでの生活をしていたので基本的には必要なく暮らしていましたが、子どもが歩き出すようになってからは移動の選択肢を広げるために必要だと思考が変化し、結果的に3年めを迎える前に購入。
車も、とてもよい判断でした。一気に行動範囲が広がり、車をゲットしてからの週末は毎週のように色々なところへ足を運んで楽しめています。
車はなくても生活はできますが、あるとなお便利。そう感じています。
どういう人に小田原が向いているか
ガッツリ大自然の中でいわゆる「田舎生活」をしたい人というよりは、もう少し都内や名古屋方面へも足を遠のけたくなく、ただ日常的に自然を身近に感じたい、そんな中途半端に「移住生活」を欲張りたい人におすすめです。
移住と言っても、レベルが1から100まであると思っていて、レベル100に近いのは自給自足での山の中での暮らし。移動手段は車のみ、電車も1時間に1本でその駅に行くまでも車で30〜40分というようなイメージです。(あくまで個人的な主観です)
対して小田原への移住はと言うと、スーパーもコンビニも身近にあり、バスも電車も新幹線もと交通網も発達し色々な選択肢がある。移住難易度で言うとレベル1とかほんとハードルは低めな印象です。
コロナでリモートワークが増えて移住、こんな人たちが小田原にはたくさんいて、でも週に1回くらいの頻度で都内に出社していて、とその働き方とか感覚も似ていて。
もちろん他の郊外にも同じ理由で移住した人たちは一定数いるのでしょうが、小田原にもまた小田原に魅了されてここに移住を決めた人たちがたくさんいるので、その「ヨソモノ」感を感じなくていいのも、馴染めたポイントの一つかもしれません。
ということで、小田原に来てからのこの3年を振り返ってまとめてみました。
遊びに来てもらったら分かる、小田原の「ちょうどいい」感じ。移住をちょっぴり考えている人はもちろん、全然考えてなくてもちょっとした観光で足を伸ばしていただく選択肢に、ぜひ小田原を^^
カバー画像は、つい先日の海での一コマ。お天気が良くふらりと立ち寄った海で娘が砂遊びを超満喫し、こんな贅沢って当たり前じゃないよな、移住してよかったなぁとしみじみ感じて撮った1枚。