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山家の郷の御柱 その2
(*データが大きくてひとつに収まらないので、2つに分けました。その1からお読みください)
鳥居の前まで到着したところで木遣りが奉納されます。出発時、途中で2回、これが4回目の木遣りです。唄っていることはごく一般的な、豊作祈願、家内安全的なものがほとんどですが、私の隣にいたおっさんが、「こんなんじゃダメだぁ~」とか言っているので、どうしてと聞くと、昔はそれぞれがめっちゃ卑猥な文句を並べたてて、それを聞いた聴衆がドッと盛り上がるのが良かったんだそうです。なるほど、納得のゆく話です。
そういえば、ひとりだけ、「努力という字は、女の又に力を入れること~~~」なんて唄ってるおっさんがいましたが、伝統を継承しているんですね。
「おじさん、飛び入りでやってみてよ」とけしかけたのですが、町内が違うからダメだとか言いながら、いなくなってしまいました。
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鳥居の前まで曳航してひと休み。この写真のデータは13:23、出発時の写真は8:09でしたから、この間なんと5時間以上。たかだか1.5キロにも満たない行程を休み休み曳航するわけです。休むたびにお酒が出るので、途中から出来上がってくる人が続出で、木遣りの時に、御柱から転がり落ちそうになる人もいました。
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諏訪大社の御柱は4本ですが、ここでは一之御柱と二之御柱の2本です。この写真は二之御柱の方で、神社の裏側から曳航されます。町内ごとにかたまって弁当を広げ、もちろん酒がじゃんじゃん出ます。この中にひとり外人さんがいるのが目につきましたが、はっぴを着て一緒に飲んでいたので、町内の住人なんでしょう。一之御柱の方にもひとりアメリカ人がいましたが、町内が違うので曳けないと残念がっていました。この辺り、定住外国人の姿はチラホラ見かけます。
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もともと広くない境内に屋台が出ているので、その間を縫って到着点まで曳航するのが大変でした。あと10mほどです。(続く)