カブトムシを育てる!
雨季だというのにさっぱり雨が降りません。夜中に時々降ることもありますが、それもしれた量で、このまま来月も降らなければ、米がうまく育たないのではないかと農民たちも心配し始めています。
白内障の手術を受けたおかげで夜間運転が可能になり、最近はファームの西空がこんな感じになってからアパートに帰っています。
畑の隅の方に堆肥置き場があるのですが、14日、そこを掘っていたら、こんなに大きなカブトムシの赤ちゃんが出てきました。さっそくネットで調べてみると、これは「3令幼虫」という段階のようです。カブトムシやクワガタが脱皮するのは2回だそうで、この3令幼虫の後にはサナギになります。
ペットボトルで単体飼育する方法がいいようなので、さっそく2本、堆肥置き場から土を持ってきて、ペットボトルで飼うことにしました。日本ならば、クヌギ、コナラが定番ですが、カンボジアにはそういう樹種がないので、いったい何を食べているのかわかりません。ウチの堆肥置き場に積んであるのは、雑草、落ち葉、もみ殻、鶏糞、米ぬかなどです。
なんでも、ドリアンの木にはよくやって来るのだそうですが、木の幹をガリガリかじってしまうので、生産農家の人にとっては害虫だそうです。ドリアンはもっと南の海岸べりの方で栽培が盛んなようですが、この界隈で見たことはありません。
うっかり掘り出してしまいましたが、これがサナギです。
3令幼虫の状態でどれくらい過ごすのかわかりませんが、やがて土の中に縦型に蛹室というものを作り、サナギになってから3週間ほどを過ごすようです。その後に土の中で羽化が始まり、外に出てくるまでには1か月はかかるみたいです。
暗くて静かな場所がいいようで、キッチンの隅に置いて、黒いビニール袋を被せました。今は何もお世話することがないので、静かに成長を見守るのみ。1か月後、カンボジアンカブトムシが無事に羽化して逞しい姿を見せてくれるのを、今から楽しみにしています。