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【アメリカ現地校】行きしぶりから「楽しすぎる!」に変わるまで

5歳の息子が、最近ようやく「学校楽しい!明日も行きたい!」というようになりました。
強い行きしぶりを乗り越えるために家族総出で工夫しましたし、なにより息子が本当に頑張りました。
その軌跡をご紹介します。
(行きしぶりや登校拒否を否定する意図はありません)


●息子2歳11ヶ月〜3歳6ヶ月(7ヶ月間)
午前中のみのプリスクールに通う。
クラスに日本人が息子含め5人。楽しく通っていた。
英語の発語はほとんど無し。


●息子3歳7ヶ月〜4歳2ヶ月(7ヶ月間)
コロナ禍によりプリスクールを辞め、自宅保育に切り替え。
毎日娘(当時2歳なりたて)と娘の同い年と日本人のお友達と公園遊び。
YouTubeにて英語コンテンツを1時間〜2時間/日で見る日々。


●息子4歳3ヶ月
全日のデイケアに通い始める。
かなり緊張した面持ちだったけど「楽しい」とのこと。
クラスに日本人は皆無。


●息子4歳 デイケア開始〜3ヶ月
イヤイヤ期がほとんどなかった息子が家で大荒れ。
泣き叫ぶ。
お風呂に入らない、歯磨きをしない、トイレにいかない、約束の時間にYouTubeを消せないなど(全てこれまで出来ていた)。
親がかなり消耗するが、息子が新しい環境でのストレスを吐き出していると思い耐える日々。


●息子4歳 デイケア3ヶ月目
これまでほとんどなかった英語での発語が、急に文章で見られるようになる。
Look at in an this! など、文法の間違いはあるものの意図していることが伝わるレベルから、
Can I find dinosaur eggs?など正しいレベルになったのはデイケア開始から5ヶ月目あたり。
家での荒れは続いているものの、最初の頃はより落ち着き、
さらに教室でお友達と楽しそうに遊んでいる姿を見ていたので、
「息子はデイケアに慣れたんだな」と錯覚する。


●息子5歳 デイケア8ヶ月目〜
お友達とのささいなトラブル(大人目線ではトラブルというほどでは全くなく、こども同士の通常やりとりだった)がきっかけで、
ほぼ毎日「学校行きたくない」という日々が続く。
行きの車でお菓子食べていこう!の提案で学校に行ける日もあれば、「今日は絶対に学校にいけない」といい休む日も出てくる。
夫も私も「今日は学校行けるか」見えないことがストレスになる。


●息子5歳 デイケア9ヶ月目
行きしぶりがかなり強くなる。
頻度も増え、1週間に1日休むようになる。
今まで何度尋ねても聞けなかった、学校に行きたくない理由をようやく聞ける。
(夫が。まじでグッジョブだった)

「サークルタイムでの先生の英語が速すぎて何を言っているかわからない。
その時間がboringだし、英語を理解しようとして僕のbrainがtoo tiredになるんだ」
とのこと。

英語という関門は早い段階で乗り越えていたと勝手に勘違いしていたのでかなりの驚きがあった。
先生に学校の行きしぶりがあること、息子が言う理由とともに、
サークルタイムの時にゆっくり話してもらうように依頼→快諾。
行きしぶりをしていることを全く想定していなかったくらい学校ではハキハキ過ごしていたとのこと。

さらに、仲の良い友達ができれば学校が楽しくなるだろうと思い、私ができることを考える。
1つは友達同士の英語のやり取りが今よりできるようになればいいだろうと思い、
セリフ形式の絵本の読み聞かせを強化。
(Piggie & Elephantの絵本25冊セットを購入&図書館の活用)

さらにはクリスマス時期だったので、息子がbest friendsだと言うクラスメイト3人のお母さん宛にカードを作成し、
日頃の感謝を伝えるとともにプレイデート(学校外で遊ぶこと)のお誘いと連絡先を記載。
クラスメイトの誕生日パーティに参加した夫(私は不参加)からお友達の親にカードを渡してもらう。


●息子5歳 デイケア10ヶ月目
息子のいうbest friendsの1人のAくん(1番性格的に息子と合いそうだと親が感じていた子)が、
週2→週5の登校になり、毎日一緒に遊べるようになる。
Aくんが息子への愛情を示してくれるようになる
(学校から送られてくる写真はいつも2人が一緒、息子が登園すると「待ってたよ!」と嬉しそう、帰りにハグしてくれる)。
AくんとAくんママが一緒にいるところで、2人に対して私から口頭でもあらためて感謝を伝えられるなど、進展。

そんなある日転機が。帰宅後すっきりと嬉しそうな顔の息子。
聞くとAくんともう1人のbest friendsのムードメーカーBくんと3人でソファーで、
「誰の筋肉が1番かたいか触ってたんだけの、Bくんが僕の触った時に、
かたすぎて驚いてわざとソファーから転げ落ちたんだよ!
その姿がsuper funnyだったんだ!」と。

その日をきっかけに、翌日からは付き物が落ちたかのように行きしぶりが無くなり、
1週間後の大雪で学校が休みになった日には「明日学校行きたい!学校が楽しすぎるから!」と休みを嘆くほど。
さらにその3日後には「お母さん、もう少し遅い時間に迎えに来て」とのこと。

以上が息子がどんなふうに変化していったかです。
以下、その過程を経て私が何を考え感じたのかを書きます。


●英語の習得について

アメリカにいれば苦労なく英語が話せるようになるというのは幻想でした。
英語を話すように「強いられる」から話せるようになるだけで、
そこには、吸収力がとてもよい子どもにだって、ものすごい苦労があります。
(現に英語を強いられてない&そこまで苦労していない私の英語の上達は亀並み🐢)

2歳〜3歳に通ったプリスクールでは、
「息子は英語の発語がないな〜クラスに日本人多いからなぁ、、😮‍💨」みたいに思っていました。
そんな過去の自分の頭を鈍器でかち割ってやりたいです。
4歳からのデイケアの生活で、毎日手がつけられないほど数ヶ月間荒れ続けるほどに英語にストレスを感じていた息子を思うと、
「英語を喋らせたいから日本人がいない学校を」なんて親のエゴでしかなかったな、と今では感じます。
息子は10ヶ月で乗り越えました。
これが早いか遅いかを測る物差しを持ち合わせていないけど、
日本人のお友達という心の拠り所がある中で、
もう少し長い時間をかけて英語に慣れるというほうが
息子のためだったかもしれないとも思えます。
(これも比較ができないので、なんとも言えないですが…)

●行きしぶりや登校拒否について

そもそも私が中学生や高校生の時にサボり癖がありまして…笑 
1〜2ヶ月に1回くらい、無性に学校がだるくなってズル休みしたり
早退したりする子どもでした。
そんな私から生まれた息子が休みたいというなら休ませたらいいのに、
いざ立場が変わると態度も変わるという…
親というのは勝手な生き物です。

慣れてないから行きたくないなら「慣れる」しか解決策はないから行かせたい。
英語がわかんないなら私が少しはサポートできたとしても学校に行かなきゃ始まらない。
でも、『本当に』行きなくないとしたら…?
ここで無理に行かせることで心が病んでしまったら…?
「学校に行くことが唯一善」というメッセージだと息子が感じて、それに当てはめようとして壊れてしまったら…?
期待に応えようとして、今後行きたくないが言えなくなり、親に本音を言えないことが当たり前になってしまったら…?
学校は、心を壊してまで行くところでは絶対無い。
じゃあ、どこまでなったら心が壊れるの?
その見極めは私にできるのか…?

いろんなことをぐるぐる考えて、親としてどういう対応が良かったのか、答えが見出せなかったです。
結局我が家は答えが見出せないまま、息子が自分自身で困難を乗り越えたのが先だったので問題は起きませんでした。
これは本当にたくさんの親が葛藤していることだと思います。
また同じことが起きたらどうすればいいのかわかりません。
きっと迷い続けるんだと思います。

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