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魔女の国 第一章 1話~10話 まとめ

第一章 1話 光の扉

深い深い森の中。いつものように、友達の家から自宅に戻る途中、通いなれた道にいつもと違う光景が見えた。

古い大木の真ん中に大きな穴が開いていて、そこから強い光があふれ、周辺はまぶしい光のオーラに包まれていた。

私は光の方向から引力を感じ、近づいて光に触れようとした瞬間、グイッと手を引かれるように、光の中へ飛び込んでいた。

第一章 2話 目覚めたら新世界

マリー、マリー、起きなさい。そう誰かに呼ばれた気がした。

どれだけ気を失っていたのか解らないけれど、目を覚ますと私は、見たこともない景色の中で横たわっていた。

見渡すかぎりグリーンで深い森の中。でも私の住んでいる近くの森とは違う雰囲気、ここはどこなの?

第一章 3話 不思議の国で迷子

ここは一体・・・。何がなんだかわからず、とりあえず周辺を確認するために起き上がり、歩き出した。

どうしよう、なんでこんなことに・・・。と心でつぶやきながら、なんとなく歩いていく。

どこかに家はないかなぁ。完全に迷子になってしまい、いつもはおてんばで怖いものなしの私も、不安がよぎった。

第一章 4話 謎の紳士現る

むやみに歩くと余計に迷うと思い座っていると、遠くに人影が見え、こちらに向かって近づいていた。

黒ずくめの謎の紳士が近づいて、ジロッと鋭い目で私を見る「こんなところで何をしている。」

マントの紳士のあまりの眼光の鋭さに、私は一瞬かたまり、少し後ずさりをした。

第一章 5話 魔法使い?

「何をしていると聞いている、答えろ。」紳士は目深にかぶった三角の帽子を少しずらした。

風貌が魔法使い?と思いながら「あの・・・ここがどこかわかりません。」と言葉をしぼりだす。

「来い、村まで案内してやる。」えっ!えーっ?と思うヒマもなく、腕をつかまれた私はそのまま彼に連れ去られた。

第一章 6話 魔法使いに連れられて

「あの!村ってそもそも、ここはどこですか!?」手を解こうにもほどけない状態にパニック。

「村に着いたら話を聞こう、この辺は夜危険だ。」紳士はそういうと、更に速足で歩き始めた。

どっちが危険なんだろうと思いながら、一緒に行くしかなかった。

第一章 7話 魔法の館

たどり着いた村の入口、見える範囲で数件の家と、馬や牛の牧場スペースなどが見えた。

良かった人がいる!本当に助けるつもりだったのね。ホッと胸をなでおろす。

村のさらに奥の道の突き当りに、一軒の古い洋館が立っていた。「着いたぞ。入ろう。」

第一章 8話 館の主 魔女との出会い

うながされるまま洋館に足を踏み入れると「誰だい。ゼロかい?」奥から老婆が現れた。

「ソフィア、客を連れて来た。部屋を貸してやってくれ。」紳士は私に前に出るよう促し、背中を押した。

少し腰の曲がった老婆は、私を足元から頭の先までゆっくり見上げ、ニヤリと笑った。

第一章 9話 魔女にごあいさつ

「名前はなんていうんだい?」「マリー・・・。マリー・ローズです!」

「いい名前だ。私はソフィア、この男はゼロだよ。」2人を部屋に招き入れた。

深い紫のローブをまとい、木製の杖。その独特の雰囲気に、私は圧倒された。

第一章 10話 事情説明

ソフィアは温かい食事を用意してくれた。豆のスープにパン、ホットミルクをごちそうになり、少し気持ちが落ち着いた。

「・・・それで光に手を触れたら、あの場所に来たんです。」光の扉の話を説明すると、2人は驚いた顏でこちらを見た。

「それじゃあ、魔法も使えないんだね?」ソフィアの問いに、「・・・・・はい。」と答える微妙な間がなんとも言えない。



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なつこ
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