育休の新しい愛称。
時代劇のような昭和の固定観念から脱却し、
令和の父親へアップデート作戦中の三児の父、
ナツキのパパです。
東京都が育休の愛称を募集
先日、東京都が「育休」に代わる愛称を募集するとの発表がありましたね。
発表を受けて、twitterでは早々に賛否の声が出ているのをGW中にたまたま見掛けました。
ボクの個人的な意見を先に表明しておくと、愛称の変更には大賛成です。
なんなら新しい愛称も既に応募済ですが、詳しい事は後述しますね。
あ、でも本題に入る前に1点だけ!
「育休」ってそもそも、
「育児休暇」じゃなくて「育児休業」ですから!
twitterの反応
そもそも、ボクはニュースで知ったのではなく、タイムラインに流れて来たツイートで知った訳なのですが(汗)、当然ながらボクが目にしたtwitterの反応というのは一定のバイアスが加圧された偏りがあるモノだと思っています。
そんな前提を踏まえてですが、幾つか目を通していて感じた賛否それぞれの主張は、ざっくりと次のようなモノかなと思いました。
ボク個人が感じた印象を付け加えると、
・賛成派は、育休の取得に際してストレスを感じた方や、育児で苦労されている方の意見が多い。
・否定派は、問題の本質は別にあり表現の問題は重要ではないという方、税金の使い道など都政を批判したい方の意見が多い。
もちろん、見かけたのは全体の僅か一部分でしかないし、他にもっと核心を突いたり本質的な意見もあると思いますが、ボクが見た限りでは、概ね、こんな感じの印象を受けました。
個人的には愛称の変更は『あり』
ちなみに、個人的には賛成としましたが、都政としてどうかという判断は一切考慮していません。
ボクは都民では無いので他人事といえば言えばそれまでですが、単純に、現行の育児休業制度の目的と効果を考慮した場合に、その愛称が担う役割や与える印象の意味は大きいと思っていますので、その一点において、変更はありだと思います。
愛称の変更に求める意味
じゃあ、ボクが思う愛称が担う役割や与える印象って具体的に何なの?って話ですが、具体的に挙げるなら、男性の育休取得に対する企業側や取得した男性自身のイメージが、現在は「育児を理由にした休暇(≒ 休みながら一定の収入を保証する期間)」に寄っている節があるがあると感じています。
そして、愛称の変更によって、これが「一人前の親(ひいては大人=社会人)になる為には可能な限り専念するら時間を作ってまで獲得する事が望ましいスキルの研修・体得期間」のようなモノに変わること。
これが、ボクが考える「愛称が担うと思われる役割と効果」であり、変更はありだと思う理由です。
逆に言えば、このような変化が起きないようなら新しい愛称への変更に意味はないと思います。
なお、発表を行った子供政策連携室によれば、募集の趣旨は以下のようになっています。
これを読む限り、税金の使い道(予算の配分としての意味で)はともかく、募集する意図には正当性があると思いました。
都民じゃないけど応募してみた
ここからは、個人的に応募してみた案と、フォームに記載欄のあった愛称に込めた思いです。
※残念ながら公に場に晒して胸を張れる程、己のネーミングセンスに自信は持てないのですが、代案も出さずに批判したり、具体性もなく批評家ぶるのが好きではないので、稚拙ながら自分でも考えてテーブルあげてみようと思った次第です(笑)
さて、以下が応募した5案になります。
★育児研修
★次世代育成研修過程
★扶養者資格研修課程
★扶養者スキル研修課程
★育児留学
・・・ど、どうでしょうか?(´・Д・)
上記の愛称案に込めた想い
どれもこれもキャッチーさやオシャレには程遠い、無骨な響きの言葉ばかりですが(笑)
ただ、募集の意図を考えれば50代以上の年代をターゲットにした、前世代にこそ訴えかけるキーワードの方が適してると思うので、若者のハートを掴むよなキャッチーさは要らないとも思います。
そして、育休を取得する男性が抱く「後ろめたさ」の緩和や、パタハラを生む「企業側(特に古い固定観念が色濃い年長者)の意識改革」を考慮した時に、そもそも現代の育児が如何に重労働で、「男性の家庭進出」が如何に(女性の社会進出以上に)マストであるかを広く世間に衆知させる事が重要だと思いますし、ジェンダーや不登校など各社会問題への反応が遅い年代(の特に男性)には、感情に訴えるよりも法律やデータをはじめ権威を伴うロジカルなアプローチの方が受け入れやすいのではないかと思います。
そこで、現代の父親に必要な「研修」のような位置付けに持っていくことで、男性個人にとって仕事の延長のような「責任ある期間」であるという印象の変化(意識改革)と、同時に企業側に対しても人材育成のような観点を伴わせた主体的な姿勢の喚起にも繋がるのではと考えます。
なお、研修期間という位置付けであればこそ、誤解を招きやすい「休」の文字は不要だと思います。
また、留学に関しては、企業側にとって直接的な業務は離れても、社会の一員として協力すべき業務をさせているという意味で、大局的には必要な業務を行っている期間とみなし「休」の文字は不要かと思いました。
社会変革はみんなの小さな一歩から
今回は自分のネーミングセンスの無さに目を瞑って、少し恥ずかしいけど東京都が募集を始めた育児休業の新しい愛称の応募案も晒してみました。
ボクの案の是非はともかく(笑)、こうして話題に取り上げたり、あるいは働きかけに参加する事で、何か少しでも社会が良い方向に進む為の力になれたらなと思います。
募集は2022年5月30日までのようですので、もしも興味がありましたら、ぜひ応募してみては如何でしょうか?
男性の家庭進出と育休取得について
個人的には、夫婦の関係性や適性は人それぞれなので、役割分担や家庭の形にも定まった正解なんて無いと思っています。
ただ、核家族化は元よりコロナ禍のような状況も含めて常識や最適解は変化し続けていますので、「かつての常識」に縛られる事なく、そして今はワンオペ育児と呼ばれるスタイルの家庭の母子がとてつもないストレスと危険性とに晒されている現実をな社会で認識して、男性の家庭進出を邪魔する事がない社会になればいいなと思います。
特に子どもが産まれた直後は、妊娠から少しずつ心と体の準備を進めてきて、更に命を懸けた大仕事を終えた直後の母親との女性と、生まれてきた我が子を目にして初めて父親になったばかりの男性とでは、親としての意識や「覚悟」に大きな開きがあると思っていますので、その親としての覚悟の差を埋める為にも、男性の家庭進出と育休取得は進んで欲しいなとおもいます。
※未熟者ながらボクがパパとして思う事や学んだ事を書いていますので、宜しければ是非こちらも読んで頂けたらと思います。
他にも色々書いています。