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自信と勇気を育むのは子どもの頃の成功体験?実は失敗体験も大事だよねという話。

自己肯定感が大事という話や、どう育てるかといった話をよく目に、耳にする今日この頃。

独身だった頃には余り考えたことも無かったけれど、三児の父になった今では、未熟者ながらも、それなりに思うようになった事もある。

我が子が、様々な機会に怖気ずくことなく、挫けることなく、前を向いて歩めるようになるには、何が大事か?

よく聞くのは、大事なのは自信を持つことであり、自信を持ってチャレンジさせる為には、小さな頃から、小さな事からの「成功体験」の積み重ねが大事だといった話です。

でも、今のボクは、次のように考えています。

積極的なチャレンジをするには、「出来るという自信」よりも「出来なくてもいいからやってみるという勇気」の方がさらに大事。
そしてこの勇気とは、「例えいま出来なくても私は私だという自信(自分への信頼感)」のようなもの。
つまり、決して成功体験だけではなく、むしろ失敗体験から得られる事も大切。


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出来ると思える自信ではなく出来なくても大丈夫と思える勇気。
成功体験だけではなく失敗体験も大事。

厳密にいうと、自信も成功体験も当然大事なんだけど、失敗体験とその「失敗に対するフォロー」こそ、より慎重にというか、大切に考えた方が良くないか?という話です。

なぜなら、確かに成功体験は、「出来るという自信」を持つこと、自信を植え付ける事に対しては有効だと思うのだけど、「自信があれば常にチャレンジ出来るか?」というと、実はそうでもない事が結構あると思っていて。

例えば、もしも目の前のチャレンジが、失敗したらそれまで積み重ねたモノを失ってしまうかも知れないと不安になるような場面、失敗したらもう一度そこまで登って来れないかも知れないと不安になるような場面では、特に大事な場面になる程、大きな不安に襲われ、「失敗する不安」が上回ることで足がすくんだり、動けなくなる事って、あると思うんですよね。

不安というのは、自信があっても中々完全には消えないモノだし、実際にそんな経験、ありませんか?

つまり、本当に大事な場面でこそ必要になるのは、「出来る自信」よりも「出来なくても挑む勇気」なんじゃないか?

そして、「勇気」を植え付けるには、「成功体験」よりもむしろ、失敗しても良いんだ、大丈夫なんだと思えるような「失敗体験」を経験する事の方が有効かも知れない、と思う訳です。

例えば、失敗しても別に不幸じゃない、失敗しても終わりじゃない、そんな社会だということを体験、体感しておくこと。実感を持っておくこと。

仮に失敗しても、ボクたちは責めないし、見捨てないし、離れたりしないし、変わらないよということ。

子どもからすれば、「失敗しても変わらずに応援してくれる」「傍にいてくれる」「見守ってくれている」「大丈夫だよ!また頑張ろうと言ってくれる人がいる」と思えるだけの、揺るがない原体験を持っておくこと。

それらの事を伝える、失敗体験を通じて感じて貰う事の方が、大切なチャレンジに直面した時、「失敗の不安に恐れず、一歩を踏み出せる」ような気がします。

ボクはきっと、その方が「勇気」が湧くのではないかな、と考えています。


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シビアな場面ほど、
成功の喜びより失敗の怖さ。


これは、ボクの性格の問題なのかも知れないですけどね。

成功の喜びは本当に大事だし、日頃の頑張りや、特に、継続して頑張ることのモチベーションに繋がると思います。

ただ一方、大事な場面での選択やチャレンジにおいては、「成功の喜びが大きい事」よりも「失敗の怖さが小さい事」の方が、「最後の大事な一歩踏み出せるかどうかの瞬間」に与える影響は大きいと思っています。

しつこい程に繰り返すと、落ちたら死ぬかも知れない場所の平均台を渡る場合を想像してみてください。
(※どんな状況だよ!)

「落ちたら死ぬかもだけど以前に同じ位の幅&長さを渡った事あるから大丈夫!」

と思える成功体験の「自信」より、

「落ちても死ぬことはないから大丈夫」

と思える失敗体験の「勇気」の方が強くね?
というお話です。


だから、もしもこれから先、ボクの子ども達が何か大切な決断やチャレンジの場面に遭遇した時にも、

「大丈夫だって!今までも出来たじゃん!?出来る出来る!」と成功前提で激励するのではなく、
「よし、やってみようか。もし出来なかったらまた別の方法で試してみようか」と笑顔で言えるように、日頃から失敗体験とそのフォローについても、大切にしていこうと思います。

成功体験を積み重ねる事に囚われずに、
失敗体験とそれでも大丈夫だと思える経験を、
併せて重ねていけたらなと思います。


以上、ナツキのパパでした。

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ナツキのパパ@令和の父親アップデート作戦中!
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。