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全員と仲良くなんてなれなくていい。
「みんなと仲良くしましょう!」
子どもの頃によく言われた、耳馴染みのある言葉だけど、現実的に考えて、みんなと仲良くするって、無理が出るよね。
自分と合わない人を「嫌いになる事」も、嫌いな相手がいる事も、決して悪いことじゃないよね。
それは、否定しなくていいと思う。
個性や多様性は許容すべきだけど、好き嫌いを論理的に説得して変えさせるのは、土台無理な話だもんね。
だから、幼少期や学校で教わるような、いわゆる「みんなと仲良くしましょう!」ではなくて、「好きになれない人もいるよね。全員と仲良くは無理な場合もあるよね。でも、合わないから、嫌いだからといって傷付けて良い事にはならないよね。そこはお互いに居心地が悪くならないように、思いやりを持って過ごしましょうね」で良いんだと思う。
無理に合わせようとか、笑顔でいようとか、仲良しを演じようとすると、無理が来て辛くなる。
心で思うことは、他人がとやかくいう事じゃないし、どうにも出来ないもんね。
ただそのまま表に出すことは、相手を傷付けるかも知れない、傷付ける事もあるよねという事を、言葉を尽くして教えたい。
その方が、現実的だし、自分に嘘をつく必要がないし、より自然にやれるし、上手にやれるようになるんじゃないかな。
それと「心を育む」という言葉があるけれど、とても深くて大切な言葉だなと思う。
フィールとシンクは別物だし、考え方は経験と体験とを通じて教えたり学んで欲しいけど、心については論理では変えられない事を、教育する側は忘れてはいけないよねと、今頃で恥ずかしいけれど思うようになったので、子ども達には、そんな目で、言葉で、態度で接して行きたいなと思う。
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