京都 俵屋旅館に14年越しの宿泊。こだわりの詰まった憧れの宿。-前半-
2024年12月13日。
「いつか泊まりたい。」と14年間想い続けた京都の老舗【俵屋旅館】に宿泊してきたのでその忘備録を✍️
俵屋旅館を知った、旅行会社新人時代
新卒で大手旅行会社に入社したてピチピチの新入社員だった頃に、一人のおじぃがカウンターにやってきて「京都の俵屋さん予約してくれる?」と声をかけてきはりました。
京都のパンフレットにも載っていないし、予約できるんか?と思って先輩に相談したところ「直接電話したら予約できるよ」と。ドキドキしながら電話予約し、宿泊券をおじぃに手渡してそのときは終わったのですが。
どんな宿なんやろ?と気になり後で調べたら宿のホームページもない。人の書いた宿泊体験記みたいなものしかなく、謎のベールに包まれた宿。
スティーブ・ジョブズの定宿だった、とか、サロンやギャラリーが近隣にあるらしい、とかなんとか少しの情報を得た…それが22歳の秋ごろだったと思います。
俵屋グッズを結婚式の引き出物に
新入社員の頃から「いつか自分で宿をやりたい」と言っていた会社の同期である夫と26歳で結婚することになり、夫の地元京都に嫁ぐことに。
結婚式場から「引き出物をここから選んでください」とパンフレットを見せてもらうも自分たちが欲しいものがまったくなく、自分たちらしくもないな〜となかなか決まりませんでした。
結婚前から二人でいろんなホテルや旅館に泊まっていたのですが「ここは20代で泊まるもんやない」と俵屋旅館はお預けしていて…
「結婚して、自分たちで宿をやります」と豪語してお互い退社したもんですから、その意思表示みたいなものもあったのか「憧れの俵屋旅館のグッズを引き出物に使わせてもらえおう!」となったのです。
俵屋旅館のロゴが入ったタオルと、石鹸。(この石鹸の誕生秘話がすごいんですがそれはまた後ほど。)
泊まったこともないのに「京都やから」「憧れの宿やから」という理由で使わせてもらいました。
いつかタイミングがきたら。いつか泊まっても恥ずかしくない人間になったら。
そう想い続けること14年。
36歳の誕生日のお祝いに、とようやく俵屋旅館の門をくぐることができました。