[うたの素]『サンカヨウ』
『山荷葉(サンカヨウ)』
心ない声が降るたびに 消えたいと願って
ふちどりを残し透けてゆく
雨の花 サンカヨウ
ちいさな森でのお話と 嗤われて摘まれて
咲き方をずっと探してた
花言葉 抱きながら
無意識の悪意が 妄信の善意が
君の未来に 外来種を持ち込むから
さわれない さわらせない 永遠の隠れ家
やわらかな 孤独が今 君に一番優しい
いてもいい いなくていい 何目線の世界
捨てていいよ 僕ごとぜんぶ 君が生きるためなら
忘れ去られても続けよう 僕だけの「その後」を
光の粒だけは隠せない
透明な サンカヨウ
主人公変えれば 入れ替わる正邪に
みんなあえて 目をそらして本を閉じる
知られない 知らされない 魂の使命を
闇雲に 愛したくて もがく君へと祈るよ
みつけるよ みえなくても 僕目線の試練
風が揺らす 木漏れ陽のした 君が生きていますように
あの日もしも (あの時もしも)
ああしていたら(ああ出来たなら)
雪雲は はらえただろうか
過去の地図の迷路に答えはない だけど
さわれない さわらせない 永遠の隠れ家
やわらかな 孤独が今 君に一番優しい
いてもいい いなくていい 何目線の世界
捨てていいよ 僕ごとぜんぶ 君が生きるためなら