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Reiさん《前編》

端正な顔立ち、艶々の長髪、Twitterやインスタで美しい姿を見せてくれるReiさん。


取材に協力頂くことができ、その魅力をお伺いしました。スタイルの良さにイメージ通りの美しさ、そしてすごく腰の低い丁寧な方でした。
前、中、後編の3部作でお届けします。
それでは行きましょう!

Reiさんと女装との出会い

~女装をするようになったきっかけを教えてください。

Reiさん きっかけは女装始まりではなくて、メイク男子始まりだったんですよ。初めてメイクをしたのは、高校2年生のときでした。
ビジュアル系バンドが大好きだったんです。ビジュアル系バンドには女形という女装されて演奏される人がいるんです。そういう人たちにすごく憧れていました。彼らはメンズですが、ビジュアル系なので当たり前のようにメイクしていて、当時の僕は、男が美しくなってもいいんじゃないかと思ったわけです。今は中高生も当たり前のようにメイクしてますよね。でも僕が高校生の10年前くらいは男のメイクは全く浸透していませんでした。なので周りからは、男なのにメイクするの?というように不思議な目で見られていましたね。

~高校くらいからメイク男子だったんですね!普段からメイクして学校に行かれてたんですか?

Reiさん そうです。普通にメイクして行って、髪もロン毛にしていました。 風紀引っかかりまくりでしたね。何が悪いん?と思っていましたが(笑)美術系の高校、美術芸術学校に通っていたのですが、緩いというか、デザイン専考で個性の塊みたいな人ばかりでした。なので僕の個性に対しても、皆が寛容だったと思います。

~ご両親からは髪やメイクのことは言われました?

Reiさん やはりそれは言われましたね。母からも「あんたゲイなん?」と言われたこともありました。

~女装はいつ出会うことになるんですか?

Reiさん もう少し後にきっかけがあったんです。専門学校の文化祭があって、そこで女装コンテストがありました。普段からメンズメイクもしていたので出てみようかなと思って出場したら、なんと優勝したんですよ。

~すごいです!でもReiさんほど美しかったら優勝も納得です!

Reiさん 僕はそれまで男の子らしい闘争心が少なくて、競争とか順位をつけられることがすごく苦手でした。でもその時はじめて、文化祭レベルの女装コンテストではあるんですが優勝できたことが嬉しくて自分の中で自信に繋がりました。そのあとから、家でもたまに女装するようになりました。
そこから社会人になって、Twitterでいろんな方と少しずつ繋がりを持たせていただいて、大阪の鯵さんって結構有名なチェイサーの方と出会いました。その方に女装イベントの存在を教えていただいたんです。おすすめしてもらったのが当時大阪で始まったばっかりだったディスコファンタジアっていうイベントでした。そこでも女装コンテストがあって、そこでも優勝したんですよ。なんか行ける気がするというか、僕って結構女装の素質あるのかな。続けてみようかなって思いました。

~こちらでも優勝。。!すごい!
高校の頃から髪を伸ばされていたということですが、どうして伸ばそうと思われたんですか?

Reiさん 高校生の頃からロン毛だったんですが、その時は純粋に自分がかっこいいかなと思って伸ばしていました。たまにショートカットにしたりして、比べるとやっぱり僕はロン毛が似合うのかなと思いました。東京に来て就職活動の時に1回バッサリショートにして、そこからはもう伸ばし続けているので、6年間は伸ばしてますね。意地でも切らないというわけでもないですが、いつの間にか自分のアイデンティティの1つになったのかなと思います。

~ご自身のジェンダー感(性自認、対象)を伺っていいですか?

Reiさん 僕自身は性自認は男だと思います。女の子になりたいと感じていた時期も何度かありました。今は軌道修正じゃないですが、メンズっていう形で納得して生きてます。

~なるほど。女装をしていると定期的に女の子に憧れますよね。

Reiさん 性対象はパンセクシャル
※あらゆる性別の人が恋愛対象になる人
だと思います。ノンケよりのパンセクシャルかなと。素敵な人がいたらどっちでもと思ってます。なんかあんまり言葉綺麗じゃないですけど、ゴリゴリの男みたいな人っていうよりかは、綺麗な男の子とか可愛い男の子みたいな感じの子とかが好きですね。もちろん女の子も好きですし、総じて美意識が高い人が好きです。

~Reiさんと言えば、女装イベントバイブスナイトの運営をされていたイメージがあります。こちらに参加した経緯はどういったことだったんですか?

Reiさん そうです。バイブスナイトという、おそらく日本最大で先日終わってしまった女装イベントに携わらせていただきました。その出会いから話しますね。社会人になって上京して、六本木でバイブスナイトを主催しているじゅんちんってオーガナイザーがいまして、その方からイベントでバイブスガールをしてほしいと依頼されたんです。お酒を配る女の子みたいな役回りです。それで引き受けてみてイベントを体験したんですね。その後、僕が当時アートワークにハマっていた時期で、このイベントの動画を撮って作品にしたら楽しそうだなと思ったんです。それでじゅんちんに提案しました。「僕映像を作るのが好きなんですけど、このイベントの動画を撮らせてもらえないですか?」と。それで快くオッケーをいただきスタッフになりました。

↓Reiさんのバイブスナイトの作品

バイブスナイト企画部っていうグループに招待されて、そこからちゃんとイベントに向けて活動するようになりました。簡単に言うと裏方なんですが。その経緯でバイブスナイトの運営スタッフのReiちゃんという認識で、結構知ってもらえるようになったんですよ。
それ以降、例えば今たまに出勤しているmixバーmimicのベッティさんとかから声をかけて頂いてその店のイベントに出勤するみたいな流れでお仕事を頂いたりとか、女装関係の仕事も誘ってもらえるようになりました。

~mixバーはどんな雰囲気なんですか?

Reiさん いわゆる女装バーで、事前にどんなお店か理解して来店される方がほとんどなので、女装に対して変な目で見られるようなことは全くないです。なので居心地はすごくいいですね。少し難しく感じているのが、接客するお客さんにしても、その場にいるスタッフにしても、その人のジェンダー感っていうのがはっきりわからないので、そこに探りを入れていくまではけっこう大変ですね。例えば以前やってしまった話なんですが、女装さんだと思って、同じ女装同士頑張りましょうって言ったら、本当は女の子になりたい方だったようで、気分を害してしまったことがありました。いわゆる地雷を踏んでしまうことがあるので、そういった注意が必要かとは思いますね。でも自分らしい姿で楽しく働ける環境なので繰り返しになりますが居心地はすごくいいですね!

前編はここまでです!
明後日公開予定の中編ではReiさんの目指すスタイルを詳しく伺います!
是非ご覧ください(^^)

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