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SやMは性的マイノリティ?

LGBTQという言葉が浸透してきたことで、性的マイノリティを感じている人たちが少しずつ生きやすい世の中になっている。少しの実感があった私に、こんなDMが届きました。

性的マイノリティって、LGBTQだけじゃないよね?


この方は、サディスト(相手に苦痛を与えることで喜びを感じる性的指向の方)で、恋愛に関して悩んでいた時期があるとのこと。自らの性的マイノリティ(サディズム)と、社会に浸透してきているLGBTQの価値観の間に違和感を感じられています。
私も、漠然と性的マイノリティという言葉について、枠(LGBTQ=性的マイノリティ)のような固定観念を頭の中で作っていたと感じました。多様性が大事だと言いながら無意識に壁を作っていたことに気付かされました。性的マイノリティが性自認、または性的指向がストレートでない人と定義するなら、同じように性に関して悩みを感じているサディストやマゾヒストも同様に語られるべきではないかと。
LGBTQという言葉ができたことで、認知や社会的な運動も加速しましたが、一方でその枠ができることで、どこまでが枠内、枠外のような区別が無意識に起こる。そんな新たな気付きを考えるきっかけになりました。

個人的な意見ですが、ドSやドMは誰でも使う言葉として広く浸透しています。ですが、本来の性的マイノリティとしてのサディズムやマゾヒズムはそんな簡単なものではないと思います。
某野球選手やお笑い芸人が、女性に性暴力を振るった事件もありました。国内外問わず、自らの快楽を満たすため、事件や犯罪が、サディズム等のイメージを悪化させていると感じます。
SMのイメージとして、首絞めや強引な性行為を強要する、女性が男性に対して罵る、ハイヒールで踏みつける、蝋燭プレイ等のイメージが広まっているかと思います。また、いわゆる変態という言葉でくくられてしまうこともあるかもしれません。でもそれは、世間が作り上げた薄っぺらいイメージではないでしょうか。本来はもっと精神的で奥深い世界観なのかも。

健全なサディズムやマゾヒズムを好む方々に関して、私は全く変態とも思いません。そもそもLGBTQ等の性的マイノリティも、一昔前はまとめて変態のようなイメージを持たれていた人もおられると思います。

こんな言い方をすると反感を買うかもしれませんが、性自認や性対象、性的指向、すべて特別なものでなく、一個人の一個性でしかありません。みんな仲良くなんて言うつもりはありません。苦しみや生き辛さを感じている人がいることを知ることで、一人一人が生きやすい世の中になるきっかけの一つになってくれればと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)

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