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いぶりがっこのパルメザンチーズがけ

よく飲みに行く先輩2人と、今日も居酒屋へ。

先輩のうちの1人が、いぶりがっこのパルメザンチーズがけを頼む。

「ほんとに好きですよね、いぶりがっこ」
「俺も同じこと思った」
「こんなにいぶりがっこ頼む人見たことないですよね」
「ねー」
「そんなに言うなら2人は食べないでくださいねいぶりがっこ!」
「別に悪いっていってないじゃん!」

相手がどんな食べ物が好きか分かるって幸せなことだな、と思う。

初いぶりがっこ注文の時には私たち2人に恐る恐るいぶりがっこ食べれるか聞いてきたことを思い出すと更ににっこりしてしまう。

一緒に過ごして、色んなお店で色んなご飯を食べて、3人ともちょっとずつそれぞれのことが分かっていっている感覚が愛おしい。

大学卒業が迫った日、
大学4年間を週4以上共に過ごした友人に対して、お酒を飲みながらこう伝えたことがあった。

「頻繁に会いすぎて、お互いの持ってる服のバリエーションが把握できてしまっていて、新しく買った服でしょ!可愛い!とか、私その服やっぱ好きだわーとか、そのコート見たら冬の始まりを感じるわ〜って会話が好きだった。
社会人になって、滅多に会えなくなって、見たことない服ばっかりお互いが着てるのが悲しいんだーーーー」

友人はちょっと泣きながら大笑いしていた。
私はベロベロで泣いていた。


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