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『采女の怨霊』文庫本の解説文を書かせていただきました
高田崇史先生の歴史ミステリ『采女の怨霊』の文庫本の解説文を書かせていただきました。
メフィスト賞の大先輩である高田先生ご自身が「奈良県民である北さんはどう?」と推薦してくださったとのこと。
本当にありがとうございます!
実は大阪府民なのですが、自宅は徒歩で県境を越えられるところにあるし、奈良県民と言っても過言ではないと思います。
学生時代は1日の大半を奈良で過ごしていたので、実質的にも奈良県民でした。
少しでも高田先生の本をいいものにできるお手伝いができれば! という一心で奈良について語らせていただきました。
語りすぎて、ページ数の都合で2割ほど削りました。
とりとめのない奈良語りがちゃんとした解説文っぽくなっているのは、ひとえに新潮社のN村様のおかげです。
解説文を書くのははじめてで不安だったのですが、きめ細やかなサポートや的確なご助言のおかげでなんとかあのような形に仕上げることができました。
本当にありがとうございます。
高田先生も関東にお住まいだし、もう東には一生足を向けて寝られないなと思ってベッドの位置を確認したら、東枕でした。
よかった。これで今夜も安眠できそうです。
お前のことではなく高田先生の作品について語れよ! と脳内監督からお叱りが飛んできたので、まじめな話も。
本作も前作同様、入念な下調べと大胆な考察に基づいて書かれた歴史ミステリです。
シリーズものですが、これ1冊でちゃんと完結しているので、前作を読んでいなくても楽しめます。
日本史に詳しい方もそうでない方も、実はこんな真相が隠されていたのか! と驚くこと必至です。
あと、読むと奈良に行きたくなります。ぜひいらしてください。奈良はいいところです。
ただし、奈良は盆地なので、夏は暑く冬は寒いです。
もし夏のあいだに奈良に来られる場合は、熱中症対策をしっかりなさってください。
個人的には、毎年8月上旬に奈良公園一帯で開催されるライトアップイベント、なら燈花会に合わせていらっしゃるのがいいかと思います。
なら燈花会は~と続けようとしたところで、また奈良について語ってしまっていることに気づきました。
奈良には人の口をぺらぺらとなめらかにする不思議な魔力があるようです。
本来の私はとても口下手です。その証拠に、今、とりとめもなく広げてしまった話をどうまとめればいいのか困惑しています。
話は変わりますが、続く『猿田彦の怨霊』でも奈良が舞台になっていました。
遠方にお住まいの方は、こちらも読まれてから奈良に来られたほうがいいかもしれません。
本書でも高田先生の鋭い考察に驚かされ、読後しばらく呆然としていました。
猛暑日が続いていますし、この夏はエアコンのきいた屋内で読書にいそしむのもいいかもしれないですね。
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