【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる74】漫画家が「こいつアシスタントにするんじゃなかった・・・」なんで?
「漫画家になりたい」。子供のころ、あるいは思春期の多感な時期、誰もが一度はそのような夢を抱くのではないでしょうか。
かつて、私もそのような夢見る少女の1人でした。いや・・・本音をいうと、今でも可能ならチャレンジしたいと思っている節は若干あります。
私は現在、デザイナーとして会社に雇われているサラリーマンなのですが、大人になってから分かったことがあります。それは、漫画家だろうとデザイナーだろうと、専門性の高いクリエイティブな職業に就きたいと本気で思うのならば、人生のどこかで必ず「学んだことを実践するために、具体的に行動を起こす」ことが必要になる、ということです。例えば、デザイナーとして就職したいのならば、専門知識を学ぶだけではなく、デザインを実践してきた経験が必要になるのです。
私は一応、「何でもいいからクリエイティブな職業に就きたい」という夢は叶えることができました。それは親に隠れて担任の先生に芸術系の進路について聞いたことや、その後バレてからも意思を押し通したこと、結果的に普通の私大でデザインをやることになってからも、大学周辺地域のお祭りのパンフレットデザインの仕事をしたり、所属していた美術部で看板やチラシのデザインを引き受けたり、少しでも実績と呼べるものを増やすために行動してきたことが、学生時代の経験として語れるものになっていたからです。
つまり、漫画家になりたいのであれば、そのための専門知識を身につけ、あとは漫画をできるだけたくさん描くしかないのです。私が今、漫画家になれない理由は「まともな漫画を描くのにめちゃめちゃ労力を使う上に、クオリティを担保できない」から。たったこれだけのことなのです(一応デザイナーなので描けないとは言わない・・・デザインの仕事で漫画のようなものを描いたことはあります)。
しかし、漫画家に関していうと、この「漫画をできるだけたくさん描く」ということが、なかなか難しいのです。映画「バクマン」を見たことがある人は分かると思うのですが、商業誌に載るようなまともな漫画を描くということは、想像以上に大変なことです。中高をお受験、大学を就活に使う現代っ子たちの中で、若い時間を漫画を描くことだけに青春を費やせる人間は、そういません。プロになると責任と自覚が生まれます。漫画を生業としてやっていくのは、並大抵の努力と精神力ではできません。
そんな過酷な漫画家の仕事をサポートするのが「漫画アシスタント」の仕事なのです。
漫画家が「こいつアシスタントにするんじゃなかった」・・・と思う瞬間とは?
詳しくは知りませんが、プロの漫画家になれば「アシスタント」なしで仕事をするのはほぼ不可能だと認識しています。締め切りまでに必ず漫画を仕上げないといけないプレッシャーの中、優秀な「アシスタント」さんの存在はきっと、神か仏か・・・といったところでしょう。
そんな大事な「アシスタント」さんについて、「こいつはダメだ」と思ってしまう瞬間とは。・・・詳しくは知りませんが、リアルな現場では、そういうこともなくはない感じがして、ちょっと怖いですね。
・好きなキャラクターの同じ角度(だいたい右斜め前を向いている)の顔アップの絵しか描けない。背景はもちろん描けない。
これは、かつての自分(中学生くらい)のことですね・・・。軽い気持ちで漫画を描き始めた初心者ならば、誰もが通る道です。今まだアシスタントをやっていないのならば、まったく問題ありません。これから練習すればいいんです!
(ちなみに、2年くらいやっていてもこの状態から抜け出せていない人は、線をなぞって練習できるタイプの教本が売られていますので、まずはそれを一冊なぞりきってみるのが良いと思います。正しい輪郭線を知ることは、上達の近道だと思います)。
「大喜利のお題」は以下のメーカーで作っています。
もしおもしろかったら、♡(スキ)押してもらえたら嬉しいです!
📅特に深い意味のない記事を毎日更新する試み