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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる104】寝言で「なのにあいつはリコーダーを真っ青に染めた・・」どんな夢をみていた?

リコーダーといえば、10年ほど前に一世を風靡した伝説のギャグ漫画「ピューと吹く!ジャガー」を思い出しますね。あの「週刊少年ジャンプ」で10年以上も巻末ギャグ漫画を連載し続けたうすた京介先生のことは、中学生の頃からとっても尊敬しています。うすた京介先生って、こうやって文字で打つのも久しぶりで手が震えるよ・・・。

今日はけっこう疲れているので、「ピューと吹く!ジャガー」の思い出とともに、最後に1話創作する感じでいきたいと思います。最終的に笛を真っ青に染めればいいんでしょ?楽勝ですね(なんか今、ジャガーさんがたて笛の白さを確かめるために牛乳にたて笛を浸して、『心なしか、たて笛も喜んでいるみたいだ』と日記にしたためて、数日後めっちゃめちゃカビが生えたのを見て『臭二』と名付けてカビの観察を始めた回を思い出しました。斬新ですね、追いつける気はしないけれど、一生ついていきます!うすた先生・・・!!)。

ジャガーさんと私

私が初めて「ピューと吹く!ジャガー」を読んだのは中学2年生の時でした(そんな多感な時期に出会うからもうね・・・)。

場所は、当時定期的に通っていた歯医者さん。歯科矯正のための治療を受けていたのです。歯科矯正とは、奥歯に金属のワイヤーみたいなのを巻きつけて、前歯を綺麗に整える施術のことです。私は幼い頃から顎がとても小さく、乳歯が抜けた後に生えてきた永久歯はことごとくガチャガチャな位置になっていました。見かねた母が、高い治療費を払ってまで治そうとしてくれて、それ自体は今も感謝をしているのだけれど、治療自体はもう、メッッッチャしんどかった(定期健診の度にワイヤーを締められるのですが、家に帰る頃には痛くて何も食べられない状態になるのですよね。ご飯やうどんのような弾力のあるものは噛めない。豆腐やゼリーしか無理。辛すぎたのでワイヤー締めて帰った日はごはんを食べずにずっとパソコンでゲームをしてました)ので、当時の私は歯医者で鬱窟としていることが多かったのですよね。地元で有名な名医だったためか、待ち時間も長かったし・・・。

それで、歯医者さんには2〜3冊、直近の「週刊少年ジャンプ」がストックされていて。当時少年漫画に興味はなかった私ですが、あまりに待ち時間が長いので手にとって読んでみた。全部似たような絵柄で、ほぼ印象には残らなかったのですが・・・巻末には衝撃を受けた。

その日の回は、ジャガーさんが虫歯になって歯医者に行く回だったのですが(タイムリーだな!)・・・すごいんですよ。歯医者さんが入院服着た今にも死にそうなおじいちゃんで、テープで無理やり目を開けるからすんごいギョロ目で、ジャガーさんが柄にもなく「ギョロ目だーーー!!」っつってて、その後おじいちゃん吐血して、手がメッチャ震えてて、ジャガーさんが柄にもなく「おじいちゃん無理すんな・・・!!」って心の中で叫んでて、最終的におじいちゃん先生は「まだ口があるわい・・・!!」って言い出して、すがるような思いで天井を見つめたジャガーさんは、あるものを見て発狂しそうになって・・・!?

最終的に「お前ら悪魔だああああ!!!」って言って暴れるジャガーさんに助手が一言「動いたら死ぬわよ!先生を信じて!!」って言って・・・色々あってピヨ彦のほっこりしている顔でその回は終わるんですが・・・。

この出会いがすごかったんですよ。何がって、この後約10年間、私は毎週欠かさず「週刊少年ジャンプ」の巻末を見るためにあらゆる手を尽くすようになるのですが、ジャガーさんが赤の他人に対して本気でビビってたのって、この回だけなんです。ギャグ抜きで本気でビビっているジャガーさんって、この歯医者の回でしか見られないんですよ(しかもジャガーさんは、歯磨きを一日忘れただけでこの仕打ちに遭っているという)。この回が収録されているのは2巻。ハマーさん、高菜さんが登場して、ふえ科がまさにノリに乗ってきたあたりの展開だったためか、この回は特に光り輝いています。

「ピューと吹く!ジャガー」が好きなら、ぜひ一度読んでみて欲しいです。

映画は圧倒的に実写がいいと思うので、予告編を貼っておきます。

寝言で「なのにあいつはリコーダーを真っ青に染めた・・」どんな夢?

もうこれでこの記事終わっていいのにな・・・。しかも「ピューと吹く!ジャガー」の話しかしていないので、必然的に作中のエピソードっぽくしないといけない感じがしてハードルが上がっている・・・どうしよう。

そういえば、ジャガーさんは作中で「たて笛といえば白。この世にたて笛よりも白いものがあるだろうか、もしかして牛乳よりも白いんじゃないのか?」という疑念を感じます。私が小学生だった頃のたて笛は「黒」だったので、この表現は世代独特だなあと感じたことがあります。

それで牛乳に入れてみたら、「牛乳に比べたら、たて笛なんてただのクリーム色だよ」と安心し、さらに「自分がたて笛なら、牛乳のように白くなりたくなるかもしれない」と思ったせいでたて笛を牛乳に突っ込んだんですよね・・・臭二。ジャガーさんにとってたて笛は「白」これは揺るぎない価値観なのでしょう。

では、青いリコーダーってあるのかな。そんな疑問が湧いたので検索してみたのですが・・・結構あるし、なんだか可愛い!!

きっとこれはジャガーさんにとっては「裏切り」でしょう。

私の中では、リコーダーの色は「黒」ですし・・・こうも多様化が進んでしまうと、白いリコーダーのアイデンティティは失われてゆくばかり。

夢の中で、ジャガーさんがピヨ彦に与えた笛を、彼が次の日青色に塗り変えていたら?彼はたて笛のお店(正しくは珍笛のお店)の次期店長だから「このほうがオシャレで売れる」と言えばそれで決まってしまいそうな勢いです。つまり

たて笛が喜ぶと思ってわざわざ牛乳に浸していたのに、次の日不衛生だからと捨てられた挙句、お店のリコーダーが全て青色になっていた。「このほうがオシャレだから」と・・・。

以上!

ちなみに、うすた先生の作品はジャガーさん以外はちゃんと読んだことがない。今度読んでみようかな・・・。


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