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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる13】実験の結果、犬に人間の言葉をしゃべらせることに成功。その第一声は?

ワンワン、ニャンニャン、チュンチュン、ピョンピョン!

このように、その動物の鳴き声やしぐさをもじった呼び名を2回繰り返すと、なんだか可愛い感じになるので私は好きでよく使っています。擬音というものの本質的な効果はこれだ!

さて、本日のお題はワンちゃんですね。あいにく私は猫ちゃんしか飼ったことがないので、ワンちゃんの特性にはあんまり詳しくないのですが、主従関係がはっきりしていて献身的なところはとても人間と相性が良く、その身体的能力をありったけ発揮できる環境さえあれば、大体の要望には応えてくれる、とても良いパートナーだと思うのです(猫ちゃんは気まぐれですからね!)。

お題としては、あえて「ワンちゃんに人語を喋らせることに成功」したとあるので、この研究には人類のワンちゃんに対する願望が詰まったものだったのだと推測されます。

調べてみたところ、ワンちゃんの祖先である野生動物が人間の家畜となったのは約1万5000年前とあります。猫ちゃんは紀元前4000年とありますね(現在からおよそ5000年〜6000年前)。

犬も猫も、もともとは野生動物だったものを飼いならして家畜化したものだが、その時代には大きな差がある。犬が家畜となったのは1万5000年前ごろ。人間と犬がともに埋葬された最古の遺跡は1万2000年前のもので、イスラエルで発掘されている。犬は集団生活をするため人に慣れやすく、狩猟の際には獲物を捕まえたり、追いかけたりさせるために家畜化したと考えられる。日本においても、狩猟で生活をしていた縄文人は犬をとても大切に扱っており、縄文早期の遺跡からは、丁寧に埋葬された犬の骨が見つかっている。
これに対して猫が家畜化されたのは、穀物を栽培する生活になってからだ。保管している穀物をネズミに食い荒らされて困った人たちが、これを退治するために、猫を飼うようになったと考えられている。エジプトでは起源前4000年の遺跡から猫の骨が発掘されているから、このころには家畜化されていたのだろう。

出典:ペットの代表格とも言える犬と猫 人間との関わりの歴史を知ろう LIFULL HOME’S PRESS

まがりなりにも、私は猫ちゃんを実家で飼ってきた家族の一員であります(現在進行形でまだ飼っている)。その身としては、もし自分がワンちゃん猫ちゃんに人語を喋らせる第一人者となれるのであれば、今まで家族として共存してきた歴史や、素晴らしい日常に対する感謝、できるならば人類代表として一番伝えたい思いを馳せると思うのです。言葉が通じない相手だからこそ、あえて人間に近づいてもらうのならば、そうしたいと思うはず。

しかし、現時点でワンちゃんは人間の言葉をある程度理解する能力があるとする研究結果もあります。飼い主がただ一様に褒めるのではなく、本気で褒めているかどうかをワンちゃんたちは見抜いているというのです。

望ましい行動を飼いイヌにさせるための鍵は「本当に優秀だね」と本気で伝えることのようだ。

出典:犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明 National Geographic

もし、ワンちゃんが人類が言語で伝えたい微妙なニュアンスを見分ける力をすでに持っているのだとしたら、単語そのものの意味さえ伝えられれば、度合いについてはニュアンスで意思疎通がある程度できるということになります。そうなのであれば、個人的にはもっとコアでマニアックなことで意思疎通がしてみたい。どうせなら主従関係抜きにして、完全なワンちゃんの主観によって生まれた、ワンちゃんとの共通言語を作ってみたいですね。

しかし・・・うーん、難しいな・・・猫ちゃんならばそうしたマニアックな話題も振りやすい気がするんだけども(ガン無視か、めっちゃ食いつくかの2択しかないからなあ)。

よく分からないけれど、意思疎通ができて信頼関係が構築されているワンちゃんは、きっと私たちの期待に応えようと一生懸命になってくれる気がして・・・できれば人類の飽くなき探究心や、発展の過程で生じた夢や希望をのせるものであってほしい。

そういうわけで、インターネット上の記事を漁っていたところ、ちょうど良い内容のまとめを見つけました。

出典:後世に残したい美しい言葉 5選

①孫衛星
衛星の周りを回る衛星のことを孫衛星という。しかしこのような天体は天然には発見されていない。実物はないのに未来に発見される可能性のために名前だけが付いている。言葉の影響力は今この世界のみに及ぶのではないことを教えてくれる。
②トリプルA面
メイン曲が3曲入っているシングルCDのこと。A面B面とはレコードからの名残である。メイン曲をA面、カップリング曲をB面と呼び、両方の曲がメインとなる場合は両A面とかダブルA面という。そこまでは良いのだが、トリプルとなると元のレコードのイメージは完全に崩壊する(レコードに面は3つもない)。つまり元はレコード由来の概念だったものをCDに拡張した際、面という言葉が意味を失い、抽象世界上の産物になったが故に成立した言葉なのだ。
③幽霊文字
JIS規格に紛れ込んでいる、どの文献にも存在しない漢字のこと。「彁」などが有名で、担当者のミス等で発生したと考えられているが、面白いのは今や「どの文献にも存在しない」とは言えなくなっていることだ。つまりこの投稿のように、「幽霊文字」を解説する文章上で確実に「彁」が使われるからだ。しかし、この「幽霊文字」という言葉そのものも、「彁」などの漢字が存在して初めて意味を持つ。互いに互いの存在を解説する以外には使われない閉じ切った関係である。言葉は実世界から切り離され、単独で存在することすらできることを教えてくれる。
④SOS
Save Our Shipの略などと言われているが、それは後付け。実際はモールス信号の「・・・― ― ― ・・・」から来ており、SにもOにも何の意味もない。
⑤ライトノベル
定義が説明できない言葉の代表格。ライトノベルとは何々である、という説明を、人類の誰も持っていない。誰も説明できないのに何となく意味は伝わる。これはある種の奇跡だと思うし、言葉の魔力のようなものだと思う。

出典:後世に残したい美しい言葉 5選 Hatelabo::anonymousDiary

この中で特に着目したいのは「幽霊文字」です。調べてみたところ、これら「幽霊文字」と呼ばれる文字群は12ほどあり、どれも人的ミスが原因でJIS規格に登録されることになったとあります。代表例は以下の通り。

「彁」「墸」「壥」「挧」「暃」「椦」「槞」「蟐」「袮 」「閠 「駲」「妛」

参考:彁、妛、閠、蟐...って読める? あなたの知らない幽霊文字の世界にようこそ

この文字の並びの感じ、何かに似ている。そうだ、九字の呪文だ。かつて、忍者が心を鎮めるために唱えたとされる呪術の呪文。

九字護身法(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%AD%97%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E6%B3%95

しかし、この12文字の「幽霊文字」、どれも読み方が全く分からない。そもそも、ミスがきっかけで生まれた文字なのだから、読み方など存在しないのです。であれば、最初の一声はワンちゃんに委ねて、それを正としてしまえば良いのではないか。どんな結果が得られるかは、第一声を発してみてのお楽しみ。ワンちゃんの意見を採択して生まれた人語が少しくらいあっても良いと思うんです。

そうですね、最初は一番有名な幽霊文字らしい「」で!「」も捨てがたいけど・・・あけびってこんな漢字を書くのか・・・(だから違うんだってば)。


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