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【大喜利のお題を選んで小話を書き殴る46】デートに15時間遅刻。その理由とは?
なんとシンプルなお題!
本日はデートに15時間も遅刻してしまった理由について迫ります。
遅刻魔にとっての寝坊とは
まったく何の自慢にもなりませんが、私は元来遅刻魔のきらいがあります。仕事でなければ、数分の遅れはよくある話です。
・・・と、ここまで書いて、決して誤解していただきたくないのですが、私は「遅刻を悪いと思っていない」わけでも「遅刻を擁護したい」わけでもありません。
この感覚が「遅刻は人に迷惑をかけること」「そのため悪である」という価値観からすると、絶対に許せることではないことは分かっています。そして、少なくとも日本社会における価値観では「遅刻をしない人」が圧倒的に優位であることも、そもそも遅刻そのものに様々な問題があることも、私は正しく認識しているつもりです。
だから大人になってからは、会社の仕事では遅刻をしないよう細心の注意を払い、目覚ましは数分おきに何十件とセットしていますし、どんなにギリギリでも最後まで駅まで走り、遅刻しないための努力をしています(本当に全力で走ってます、それこそAKBのPVみたいだ!)。
ただ、朝早く起きることだけはどうしても苦手なんです。いつもより10分早く準備を済ませて家を出るのも、人よりもずっと努力が必要なんです。
なんでかというと、これはあくまで私の場合ですが、寝起きのタイミングでは必ず人格が凶暴化するんです。どんなに素面のときに「もう寝坊しないぞ」「明日は早起きするぞ」と思っていても、いざ朝が来ればどんな手段を使ってでも寝続けようとする。せっかく数十件セットしたアラームも、全力で最速で全解除して寝てしまう。そうするとその後どうなるか、少し先の未来までも頭が回らないのです。その時の自分は誰に対しても優しくなれず身勝手で、自分の睡眠の邪魔をするものは全て消してしまいたい。寝起きの意識下では、たぶんそれくらい思ってます。素面の時よりもずっとガチの無意識です。
それでも、それは結局、自分が深層心理では「なぜ起きなければならないのか」納得をしていないからなのだと思っています。だからこそ全部自己責任である自覚もあるし、直すことができれば人生において得しかないことも分かっています。
きっと、できる人には分からない世界だと思います。それでも、少しでも「それが得意な人・苦手な人がいる」こと、「苦手な人は、ルールを破らないために必死なのかもしれない」ことまで想像が及んでもらえると嬉しいです。
遅刻魔の誇りとは
ちなみに、待たせる側にも都合はあるのです(あ、仮にそうだとしても、遅刻魔の人はこの言葉だけは絶対に使ってはいけませんよ!!遅刻してしまった場合は素直に謝ること、遅れる旨をできるだけ早く正直に言うこと、わざと遅刻しないこと。社会でやっていくつもりなら、この3点だけは絶対に守りましょう)。
ただ一つ胸を張って言えることは、自分の場合は不可抗力(自分にとってのあらゆる都合の可能性)で遅刻してしまう状況に陥る可能性が人よりずっと高い代わりに、他人の遅刻にはとても寛容です。実際に、大学時代は寝坊で2時間近く遅れてくるのがデフォルトの友人もいましたが、そのこと自体に全く怒りは感じませんでしたし、「人間にはそういうこともある」と、納得できていました。30分くらいなら現場でスマホをいじってやり過ごしたり、近くにお店があるなら「○○で時間つぶしておくのでついたら教えて!」といったやり取りもできる。遅刻が理由で怒って帰ってしまう人はあんまり知らないのですが、「遅刻してでも会いに来てくれる」という事実は、プラスにも捉えられると思います。遅れる側にも少なからず理由はあるのだから、一方的に怒ったり、正論をぶつけるのではなく、まずは理由を遅れてきた相手の口から言わせることが大事と思います。そうすることでようやく、当人は改めて自覚できるようになると思う。
遅刻はなぜダメなのか
大事なのは「遅刻の影響度を正しく理解する」ことだと思います。絶対にオンスケで進行せざるを得ない式典などの場合は、自分が行けない場合は代役が必要になります。遠足の場合、みんなを待たせてしまうかもしれない。受験は15分の遅刻で失格になるかもしれない。一方で、例えば就活における選考においては、遅刻の連絡よりもドタキャンや音信不通の方が発生率は多いわけです。不思議ですよね。
遅刻ができる人というのは、「遅刻した事実」をちゃんと受け止められる人であるとも言えます。「遅刻してでも行く」のは、確実にマイナス評価であっても、完全に評価ゼロにしない選択ができるということでもあるのです(自分の都合や立場が悪くなると姿を消すタイプの人間は、意外と普段遅刻はしないものです)。
私は最近、この歳になってようやく、少しだけ朝早く起きられるようになってきています。それは「ルールを守るため」に必死だった思春期の頃とは違い、「その方が自分の人生にとって明確にプラスである」とようやく自覚できるようになったからだと思います。早く仕事を終わらせたい。早く帰ってやりたいことの続きがやりたい。主語が「社会」にならない動機ができれば、案外抜け出せるものなのかもしれません。
15時間もの遅刻とは?
さて、散々遅刻について書いてまいりましたが・・・改めてお題について考えてみると、いくらなんでも寝坊で15時間遅れることはないように思えます(今までの話はなんだったのか・・・)。「遅刻」とは「きめられた時刻に遅れること」を指します。つまり、「遅刻」をするためには、待っていてくれる人が必要なのです。
「走れメロス」も、遅刻すれば友人の首が飛んでしまうという設定から、「遅刻回避必須!冒険ストーリー」と捉えることもできます。
つまり、15時間も相手を待てる人というのは「約束の期限が決まっている」かつ「待ち合わせ場所から動けない」のです。つまり・・・
「『半年後にまたこの場所で会おう』といった、映画のラストシーンのような約束だったから」でどうでしょう?
実際ありましたよね、こういう映画・・・。
ちなみに、体内時計を鍛えることで、誤差レベルの遅刻は減らせるそうです!
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