賢者の言葉10 明日にのばせることは今日しない
「明日にのばせることは今日しない」
これ、ぜひ私も受け入れたい言葉ですが(笑)、
安孫子先生こと、藤子不二雄Aさんの座右の銘だそうです。
藤子不二雄F先生の死から26年、先日88歳にて、
A先生がお亡くなりになりました。
ニンニン……の方も、泣いておりますね。
『忍者ハットリくん』『怪物くん』
『プロゴルファー猿』『笑ウせぇるすまん』
『魔太郎がくる!!』と、
意外によく知っている作品には、不二雄A作品が多くあります。
ただ、『ドラえもん』を生み出した
天才にしてカリスマだった漫画家、
藤子不二雄F先生に、
引っ張られるようにしてついていったのが、
そもそものA先生だったようです。
私が子供のころは、
ほとんど「2人で1人」のような認識しかなかったのですが、
実際は『オバケのQ太郎』のような例外を除けば、
めいめい独自に作品を描いていたらしい。
ジョン・レノンとポール・マッカートニーのような関係に
近かったのですかね。
コンビ解消後も、A先生は尊敬する漫画家として
F先生を追い続け、
亡くなった際も真っ先に駆けつけている。
この辺もなんとなくジョンとポールの関係に似ています。
漫画家としての才能を見れば、
天才的なストーリーテラーとされるF先生には
どうしても敵わない。
そのぶん、A先生はさまざまな分野を研究し、
だからスポーツにサスペンスに風刺作品にと
多彩なジャンルの作品を残していった。
ひたむきな努力と勉強で、
足りないものを埋めていったのですね。
藤子不二雄さんに、手塚治虫さんに、
赤塚不二夫さんに、石ノ森章太郎さんに……と
考えてみればみんな
「トキワ荘」から生まれていった漫画家さんたち。
漫画のジャンルに限りませんが、
旧世代の先駆者たちがどんどん消えていっている現在に、
私たちがなかなか追いつけないのも
歯がゆいことではありません。
A先生が努力しながら、
必死に天才を追いかけていったように、
私たちも試行錯誤しながら
頑張っていかねばいけませんね。
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