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賢者の言葉6 頼むから、仕事をさせてくれ

北京のオリンピックについては、
いろいろ言いたいことはあるものの後回しにして、
今日はこの言葉です。

「頼むから、仕事をさせてくれ」

今から33年前の2月9日、
この言葉を最後にして世を去った偉大な方がいました。

それは漫画家の手塚治虫さん。
画像は自伝的な短編ですが、
最後の作品は「ネオ・ファウスト」というものでした。

だから今日は「漫画の日」でもあるとのこと。
たくさんあるうちの1つ、のようですが。

なんせ1日1時間から2時間の睡眠で
生涯ずっとワークホリックな仕事人生を続けていた方です。
その死も60歳という若さでした。

突っ走り型の性格を考えて、
胃がんであることは周りが隠していたそうですが、
晩期の作品では、
闘病をする患者さんの苦悩が出てきます。
わかっていたのかもしれませんね。

あたたかい作品からは想像できませんが、
やはりストイックな仕事ぶりについていけず、
ドロップアウトしていく人も大勢出しました。

特にアニメ制作では無理も多かったようですが、
その結果、日本にアニメが定着することになった。
よくも悪くも、昭和の人だったんですね。

名作が多数ある一方で、
実は「面白くない!」と読者を獲得できず、
大失敗した作品も多くあります。

しかし手塚さんは、とにかく桁違いの仕事量で
たくさんの作品を発表し、
「そのどれかが売れる!」という形で
危機を乗り切ってきたわけです。
1973年の『ブラックジャック』などは、
そんな作品の1つだったようですね。

「天才」というよりは、
何より努力の方だったのでしょう。

確かに最後まで
「次の締め切りいつだった?」みたいな感じで
人生を終えられるなら、
それはそれで幸せなのかもしれないですね。
最後まで人に求められる人ではいたいものです。

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