QGISソフトで地図作り
こんにちは。池田です。
大学院では2年間、水曜日の13時半から16時半、みんなが「地獄の時間」と呼ぶQGISのクラスでした。今日は思い出話をしたいです。
QGISとは
QGISとは、簡単に言えば無料の地図作成ソフトです。
私の修士課程のコースではこの授業が必修で、地図の作成や統計分析を勉強しました。出願時は、まさかフランス語で統計学を学ぶことになるとは想像もしていなかったし、マッピングソフトを使うことになるとは夢にも思っていませんでした。
授業初日。フランス語のできなかった私は初日からパソコンルームの最前列を陣取り、初歩的すぎる質問で数十分間先生を苦しめました。そして2回目の授業から先生に見放されるという悲しい結末を迎えました。
「自力でやるしかない...」
このままでは地図を使った期末レポートが書けないという窮地に追い込まれ、自力でQGISを学び始めました。
YoutubeやnoteのQGISチュートリアルにはかなり助けられました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
私の地図
ここからは、QGIS初心者が、約1年半で作成した地図を振り返りたいです。フランスの大学院ってこんなクオリティーでも平気なんですよ、とこれから受験を考えている方を励ますつもりで書きます。
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人生初めての地図がこちら💁♀️
調査のフィールドだったパリ近郊のエソンヌというコミューンにおいて、コミューン外に働きに出ている人口割合を地図に反映させました。
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修士1年後期の論文で調査をした長野県長野市の場所を表す地図。
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Triangle Vertという地産地消を進める団体と調査をしていた際には、直売所の位置と周辺の土地使用の関係を調べる地図を作成しました。
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Vexin自然公園の農業と水質汚染に関して調査をしていた時に作ったのがこの地図。1954年と2018年の航空写真を重ね合わせて、農地周辺の植林空間の変遷を明らかにしようと試みたものです。
これを作るのに苦戦して、こんなアートを生み出したりもしました。
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苦痛を乗り越えてQGISにハマっていた頃にいろんなデータを集めて作成してみたのが、こちらです。データが足りていないですが、細々していて何となく可愛い。
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いかがでしたでしょうか。
もしもこの記事を読んで、QGISや地理学、フランスの大学院進学に興味が出た!という方がいたらうれしい限りです。
これからも精進していきます。
それでは!
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池田夏香:パリ第10大学(Université Paris Nanterre) / 地理・都市政策・環境学部(Géographie, aménagement et environment) / 農的な場や地域の振興に関わる分野を専攻しています。(Nouvelles ruralités, agricultures et développement local)