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ワーママ女医の収入、常勤→フリーランス転向でどうなった?
こんにちは。
40代の女医なつ🌱です。
家計簿を見てたらフリーランス移行後の収入が最近落ち着いてきたので、備忘録で書いてみます。
フリーランス医師に至るまでの歴史
私は大学医局入局し専門医取得後に結婚、子供を授かり、産休育休後に復帰し、その後は時短勤務ももらいました。
それ以外は休むことなく働き専門科指導医を取得し、40歳近くまで常勤勤務医として働いてきました。
その後、家事育児の両立や自分の体力、精神的余裕など色々鑑みて、医局を辞めフリーランスへ移行しました。
辞める理由は下の2つの記事に書いています。
ご興味ある方はどうぞ。
フリーになってから
フリーランス移行直後は、
いつ仕事が入るのか、いつ急にクビになり
仕事と収入が失くなってしまうのか
という不安を感じました。
また、仕事が少ない生活の変化に戸惑い
仕事を多くしすぎてしまったり
そのせいで子供の急な発熱のときに
しっぺ返しを喰らったり
(非常勤勤務は常勤より休みにくい。)
フリーとしての働き方も試行錯誤、迷走したりしていましたが、
移行後数年たち、
またその間に子供も小学生生活になったりで
生活が落ち着き、仕事の頻度も安定してきました。
フリー移行直後迷走期の「カツオ状態」の話はこちらの記事にあります。
現在どれくらい働いている?
常勤の時は、週4日常勤先で働いていました。
(医局のお付き合いで、非常勤勤務を週1追加でしている年度もありました。ワーママ週5日勤務って本当に辛いですよね。収入増えるけどできるだけ非常勤やりたくなかった。)
現在は、週3日勤務です。
定期非常勤先は週2、スポット非常勤先が週1です。
スポット勤務の職場は開業したばかりで、院長がもともと知人の医師でした。勤務を始めた最初は本当にスポット勤務で、勤務がない日も多かったんですが、最近は患者さんも増えクリニック経営も軌道に乗り、毎週勤務することが多くなりました。クリニック経営が軌道になるなんて本当に素晴らしいことです。
スポット勤務の職場は4-6時間勤務で終わることが多いので、帰りが早くて嬉しいです。厳密には週2.5日勤務かもしれないですね。
(もちろん他の先生の代打で急に頼まれて、週4勤務となることもありますが、最近は暇アピールしていないので稀です。)
結局常勤→フリーで、収入はどう変わったか。
常勤退職前の(医師歴15年前後)の収入は
週4日勤務で年俸900万円前後でした。
(週1非常勤追加の年度は+400万円くらいですかね。)
子供がいない時代は当直もしていましたので、
もう少し貰えていましたが
出産後の復帰時「時短勤務、当直なし」になった時に、大幅に年収が減りました。
数年後に当直を月1回、時短勤務返上しても
増えたのは雀の涙でした。
医師としての技術や経験が上がっても
研修医やレジデントの指導しても
管理職同等の常勤特有の雑務仕事をしても
知識が自分より少ない当直をするレジデントの方が年収が高かったりする。
(市中病院の初期研修医給料が高いところでは、研修医の給与が私に迫る勢いでした。それで指導して、本人やる気はない、すぐいなくなる、って研修医の時はやってらんなかったです。)
当直があまりできないワーママ女医の基本給の待遇は悪く、
病院の労働力としての価値は評価されない
と感じました。
うちの医局の場合は大学勤務も市中病院も同じくらいの年収だった気がします。
不公平がないように同じくらいの年収になるように、医局の方で非常勤勤務などを回すことでコントロールしてくれたようです。こちらは当時の医局長に感謝です。非常勤がなく常勤先だけの収入では悲惨な年もありましたから。
そして肝心の
現在の非常勤年収はというと、
当直なし週3勤務+αで
額面年収1000-1200万円です。
どうしてもフリーランスなので、年でばらつきはあります。
しかしばらつきはあれど、確実に
ワーママ週4常勤の時より
週3非常勤勤務の方が給料はもらえています。
そして確実に責任は軽くなっています。
(後輩医師への医療指導や、病院全体の安全管理等の書類仕事、職場の人事メンター管理などの仕事がない。楽!!!)
フリーになったばかりの年は、不安で無理して必要以上に仕事取り過ぎてしまったので、週5常勤時代の年収(非常勤含)も超えることもできました。もちろん労働時間は増えますが。
額面収入と手取りは?
上記の収入の話は、全て額面収入の話です。
手取りはどうなったのか?
結局は手元に残るお金が大事ですよね。
私の場合は、手取り収入が
週4常勤時代より週3フリーランス勤務の方が多くなりました。
額面収入が多くなると手取りも増えるのは当たり前ですが、
私の場合はiDeCoや法人設立したり節税の工夫を色々しましたので、
額面収入が
常勤とフリーランスが同等と仮定しても(例えば額面年収1000万円)、
フリーランスの方が手取り収入が
多くなりました(上記仮定で80万円ほど)。
昨今、社会保険料が高い高いと騒がれていますが、国民保険料もサラリーマンの社会保険料も給与が高いほど保険料額が上がります。高所得者の社会保険料は本当に高いです。
社会保険料は保険料額がいくらであろうと医療などの受けられるサービスはほぼ同じなので、低ければ低いほど家計は助かります。(注;厚生年金は保険料で差が出ます)
フリーランスでは社会保険料を意識するのが大事だと思っています。
(常勤扱いされない大学院生もね。)
常勤医はサラリーマンと同じく、有無を言わさず社会保険料加入となり、保険料も基本給で自動で決定してしまいますので気にしても工夫のしようがありません。
フリーランスは条件が合えば社会保険料を下げる選択肢があり、それに気づけば自分で選択することができたりします。気づかないと、常勤の時より手取りが少なくなる場合もあるかもしれません。
社会保険料の話はは本当に複雑で、額面収入や地域や(医師国保も国民健康保険も地域によって保険料が変わる。)家族構成でも変わります。
フリーランスになった時に、何が自分にとって最適かは条件によって、変わってきますので、ご自分に合った選択を探したい、ご興味ある場合は、私のお金のコンサル「なつコンサル」にお問い合わせください。
まとめ
常勤退職後の収入のお話をさせてもらいました。
「勤務医」といっても、大学勤務で年収400万もあれば、市中病院当直非常勤しまくりで年収3000万円超の強者もいますので、私の年収が労働や時間の対価として割りがいいかどうか、、、は、人によって意見が分かれるところだと思います。
個人的には、持たざるワーママの私の時間を、これ以上労働に差し出しても、
どんどん税金が高くなりますし、
辞める理由でお話しした通り、
現在の自分には「お金」より「時間」の方が大切なので、
ライフワーク収入バランスは
現在の週3非常勤の塩梅で満足しています。
また、現在の定期非常勤で私の人格や臨床能力を評価してもらい、非常勤ですが定期雇用として安定しているのは、これまで真面目にやってきた仕事人生のおかげだと個人的に思っています。
フリーランスになるなんて、これまでの医局経歴が無駄だ、とか、もっと早くこのフリーランス生活にしていれば、、、とは思っていません。昔の自分が今の自分を支えています。
後期研修終了と同時にフリーランス医師になるとか年次が浅い場合は、待遇や雇用の安定に関して、もう少し険しい道になるかと思います。険しい道でも新しい場所で試行錯誤、一生懸命働いていれば、またそれが経験となりその場での信頼となり、道は開けるものだと思ってます。
どなたかの参考になりましたでしょうか。
ここまで読んでくれた人は、フリー考えてる方ですよね、応援しています!
参考になれば幸いです。
それではまた。
お金より時間が大事、丁寧な暮らしがしたい、とぐだぐだ言ってる記事はこちら。
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