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闇バイトの入り口に立つ君へ
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おはようございます。
夜中に何度も目が覚めます。トイレ行きたいわけでもないのに。
1時間とか2時間おきに。だからなかなか疲れ抜けないですね。
でも土曜の朝は別です。ワクワクして早く起きてしまう。
いつも通り5時とかに目覚めると損した気分になってしまいます。
今朝は23時に寝て3時に起き、シャワー入って歯磨いて、コーヒー飲みながらゆっくりnote書いたりしています。
外が静かで心落ち着きます。
先週日曜に息子のロードバイクに初挑戦し、思いっきり腰を痛め、ヒーヒー言っていた一週間でした。
なんだあの自転車!サドルの座り心地最悪!どう座っても尻も金〇も圧迫され腰掛けれず、15Km1時間ほとんどずっと立ち漕ぎでキツかった
今朝も目覚めから激しく腰が痛い。うーむ、どうしたものか。
なんとかこの土日で回復したいなあ。
闇バイトのニュース、聞いてて胸が苦しくなります。
もし自分の両親が強盗にあったら。
もし自分の子供が強盗をしてしまったら。
現代社会で自分が20歳くらいだったら、関わってしまう可能性は低くないと思います。
昔は雑誌の裏かスポーツ新聞の一角、または電信柱に貼られたチラシとか、そんな限られた場所でしか見かけなかった闇金とか怪しいバイトの世界。
今はスマホで24時間見ることができます。
パチンコで負け冷静な判断力を失った深夜に闇バイトの求人を見たら、当時の僕だったら制御できる自信がありません。
使い込んだ生活費の5万も10万も、長い人生で考えたら本当に些細な金額なのですが。
社会経験の皆無な20歳の僕だったら、意を決して闇バイトに応募していたかもしれない。
強盗は絶対に許されることではない。
しかしながら、20代の若さで軽はずみに手を出し一生を棒に振ってしまう彼らに、自分を思い重ね、そして自分の息子の将来を重ねて胸が苦しくなってしまいます。
強盗は命令されて実行しただけの犯人でも執行猶予なしの実刑。
殺人を犯せば無期懲役も。
パチンコに負けた5万を楽して補填しようとして、夜中に闇バイトに応募する。そんなたった一度の判断ミスで人生終わってしまう。
あまりに悲しすぎる。
それがこれから社会に出て行く僕の息子にも起こりうるのかと思うと、夜中に目覚めた後なかなか寝付けなくなってしまいます。
応募した彼らの報酬はいくらと言われていたんだろう。
10万?
20万?
はした金ですそんなの。
20代、30代、40代でそれぞれ360万円の借金を3回もしてしまいました。すべてパチスロです。消費者金融から借りられなくなり、親や嫁に告げるというのを3回も繰り返してきた人間です。
最後の40代の時にはもう息子もいて、彼のことも欺いてパチスロをしていた。
パチスロが好きだった?
ストレス解消のためだった?
なんかどれも違う感じがします。
僕の中でパチスロは時間があれば行かないとならないものであり、なくなるまでお金を使わないとならない物でした。
お金は借りられるところからは借りないとならない物であり、使い切らないとならない物でした。
善悪とか背徳とかそういうもんじゃなかった。ただ使い切らないと落ち着かない。借入枠はとっとと天井まで借りないと落ち着かない。
たまに勝ってしまうとすぐ使い込まないと、ぞわぞわして落ち着かないんです。
人のクズ
そう見えると思う。でも当時、そんなものでもなかった。悪いことがしたいんじゃなく、ただお金はギャンブルにつぎ込んで負けないとならないもの、と僕の中の基礎的な部分に刷り込まれていた。
自分の欲望や考えによるものではなく、抗えない本能によるものだとしたら、それは遺伝だったのだろうか。
親父も僕ほどではないがパチンコに狂った人間だった。僕ら兄妹はパチンコに負け酒を飲み、母に怒鳴る親父に怯えて過ごしていた。
休日はもちろん仕事のあとも毎日パチンコに行っていた。
幼い僕らを駐車場車内に残し行くこともあった。
その時の車の時計はアナログで、秒針がカチッ、カチッと静かに鳴るのだが、それが人の足音に聞こえて、僕ら兄妹はその足音の誰かに見つかるまいとパチンコ屋の駐車場の車内で身を丸くして貴重な休日を過ごしていた。
その親父の血を兄妹の中で僕だけが継いだのだとしたら。
それは僕の息子にも継がれている可能性はある。
絶望的に悲しいことです。
親父には借金はなかったんじゃないかな。今みたいに消費者金融もはびこってなかったし、スマホもなく消費者金融の情報なんて簡単には入手できなかっただろう。
でも僕の時代は消費者金全盛期で、街中に置かれる無人契約機のハコはコンビニより乱立していたかもしれない。
僕は人生で3回も大事な人達を裏切り、20代、30代、40代のそれぞれで360万円の借金をした。
でも帰ってきたよ。
50代、なんとかギャンブルも借金もない日々に辿り着けたよ。
僕の人生は18歳でパチンコにはまってから、ずっとパチ屋と借金返済の日々だった。周囲にバレることに怯え、友人全てを失い、心から笑うことの少ない30年だった。
でもこうして戻ってこれたよ。
闇バイトの入り口に立つ君へ
本当に本当に、君が悩んでいるその金額は 長い人生において取るに足らない「はした金」だ。
家族にバレたくないって悩みも、長い長い人生においてはどうしよーーーーーもないくらい、しょうもない悩みなんだよ
君の価値はそんなことでは失われない。
例えこの先2回3回とおなじ過ちをしてしまっても、50代でようやく4回目の更生に成功し続けている人間もいるよ
兄妹や同年代には大きく差をつけられたし、彼らが普通に手に入れてきたものはもう手に入らないし、たくさん人を裏切ったし、残りの人生でもうその人たちに恩返しもしきれないかもしれないけど。
でも今、こうして穏やかに休日の朝にコーヒー飲んでる人生にはたどり着けたよ。
闇バイトの入り口にいる君へ
君が心の奥底で「悪いこと」とわかっていることは間違いなく悪いことだ。
悪いことを認識できる自分の判断力に自信を持て。それはしちゃいけないことだ。
一方で君が心の中で抱える絶望は、実は世の中ではそんなに絶望じゃないことだってある。その悩みを絶望と認識する自分の判断力は疑え。
人に聞いてみたら、なんだそんなこと、と飽きられる程度のことかもしれない。
僕は何もない人生かもしれないけど、今現在同じ悩みを持つ仲間たちには指針を示せるのかも知れない。
ギャンブルがやめられない
借金が返せない
お金が欲しい
家族に知られたくない
実際に手を差し伸べたり助言したりはできないです。
僕自身いつでもまたそっち側に落ちてしまうので、関わりたくないのです。
でもこうして、自分が3回も借金から戻ってこれたことを伝えることはできます。
入口にいる君へ
その一歩は勇気じゃない
引き返す一歩が勇気であり、君はそれができる人間だ
自信を持っていい
まだそこにいる人へ
一人じゃないんでね
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ナツジの描く
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