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8月17日:帰省とドカベンの弁慶高校戦

おはようございます
8月17日。今日も5時前からコソコソ絵を描き、日が昇ってから散歩してきました。
8月も後半に入りましたがまだまだ暑いですね

昨日まで帰省していました。
心配していた台風の影響もなく、地震もなく。ゆっくり過ごし、両親と話すことができました。

自分がこの家で過ごしたのは高校生までだから、もう30年以上前のこと。
なんだかとんでもない昔に感じますね。
あのときは犬を飼ってて、眠れない夜とかよく犬小屋のそばで座って眺めてた。
この家に引っ越してきたのが中1の時なので、6年間しか過ごしていない。
でも数えきれないくらいの思い出があり、一つ一つをよく覚えています。

あの頃の6年間っていろんなことが凝縮されてたんだよな。

ああ、今の僕の6年間はどうだろう
3年前の47歳から3年後の53歳までの6年を思い浮かべ、げんなりしてしまいます。たぶんそんなに変化もなく、感動もない6年なんだろうな

帰省の移動中ラジオで高校野球を聴いていました。
久しぶりに耳を傾けると、高校野球はドラマがあって面白いですね。

すみません、誰も興味ないとは思いますがここからしばらく野球漫画のドカベンについて語らせてください

実家の倉庫にはドカベン全巻が置いてあります。
僕が高校生の頃集めていたもの。当時すでに連載終了し何年も経っていたしアニメもとっくに終わっていた。
でも中学生の時に何かのきっかけでアニメの再放送を観たんです。
明訓vs土佐丸戦。
そう、ドカベン史上というか野球漫画史上というか日本漫画史上でも屈指の名勝負と言われる(言われてるかな)あの土佐丸戦です。

ドカベン読んでみたい!!
でも古いから本屋には無く、当時はブックオフもなかったので10駅離れた隣町の古本屋に通い、少しづつ少しづつ買い揃えました。
ブックカバーがないものがほとんどだし、やぶれていたり色褪せていたり、ひどいものはマジックで名前が書かれていたり。
でも一生懸命本屋をめぐり、中学から高校にかけなんとか47巻を揃えました。
(実は高2の時に新装版が発行されたので、半分近くは地元の本屋で新品で手に入れたのですが)

また今回も一冊持ち帰ってきました。本当は47冊持って帰りたいけど、さすがに置く場所もないので厳選して。。。
前々回の帰省時に最終巻47巻を、そして前回帰省時に伝説の土佐丸戦31巻。
今回持ち帰ったのは40巻です。弁慶高校戦。常勝明訓が唯一負けた試合。アニメの最終回ですね。

弁慶高校の4番武蔵坊君は念力が使える。

高校生とは思えない老け顔

土佐丸高校の犬養武蔵のホームランを念力で吸い寄せたり、岩鬼の母親の病気を治したりするという謎設定。
そんな武蔵坊。
9回裏ゲッツーを避けるため、一塁走者武蔵坊はショートの送球を避けずに顔面で受け立往生(武蔵坊弁慶が源義経を守り立ったまま死んだという逸話から)。

このあと彼は意識不明の重体に。。。

その間に2塁走者義経がホームに向かい山田と交錯!
殿馬の好返球もありタッチアウト・・・かと思われたその時!


義経が山田の頭上を大きく飛び越え八艘飛び!(源義経が源平合戦で船と船を飛び回っていたという逸話から)

明訓敗れる―――!!

高校生だったナツジ少年はあらすじを知らずに読んでいて、47巻まである漫画のまだ40巻だし、なんか胡散臭い敵だし、すっかり油断して読んでいて衝撃を受けたような記憶があります。
えーーーーっ
明訓が負けた――――!!!

ネットもない時代で、古い漫画なので周囲に読んでいる人もいない。ネタバレのない恵まれた環境だったなあ

・・・うーん
すごい衝撃的な巻だったと思うのですが、今読み返すと明訓ナインがわりとあっさり負けを受け止め話が進みます。
岩鬼なんか校歌斉唱でふざけてるし。

それに武蔵坊のあれって守備妨害ではないのか
そもそも武蔵坊の念力使い設定はなんだったんだろ・・・
義経にあんなジャンプ力があるって前置きもなかったし・・・

などなど、50歳になった僕の目線では疑問に思う展開ばかりだし、もしもTVのバラエティ番組で「ドカベン芸人」をやったら笑いものにされるエピソードだと思う。

だけど当時の僕は明訓の一戦一戦に一喜一憂し、古本の揃わない巻の話は妄想して何度も何度も読み返し、教科書に里中が投げるパラパラ漫画を書いたり、もう何年も前の漫画に熱中していた記憶があります。

多分今でも殿馬を描けそうだよ、と思って何も見ずに描いてみました。


まあまあっすね

ええと。。。

すみません、今回は帰省のことを書きたくてnote広げたのに、めちゃめちゃ話が逸れてしまいました。
何が言いたいって、10代の頃すごした6年は50歳の6年と比べ物にならない濃密さがあり、今読むとあっさり負けた弁慶高校戦も10代の僕には考えられない大事件だったってことです。

50歳と10代では時間の濃密さが違う。
今回の帰省に付き合わされた15歳の息子にとってもそうで、僕がつまらないだろうな決めつけてしまっている彼の家に閉じこもってる夏の日々も、きっと僕には想像できない濃密な日々なのかも知れない。

そして50歳の僕の「何も起こらない日々」も、70歳80歳になった僕が思い返すときは違う見方をするのかも知れないですね。

夏の休暇もあと2日。
今日も暑くなりそうです。さあ今日も張り切って何も起こらない日々を過ごしてやろうじゃあないか。
ではまた!

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