股関節外転と骨盤帯の関係性【側臥位という特性から考える】
こんにちは、理学療法士のTakuです!
今回は、股関節外転運動を行うときに注意点を解説します。
股関節疾患はもとより、腰痛や膝痛など股関節に介入することはとても多いですね。
中でも外転運動、主に中殿筋に対しての介入はかなり多いのではないでしょうか。しかし、側臥位での外転運動を行う時に注意しなければ行けいないことがあります。
このポイントを抑えておかないと、反対に愁訴を悪化させることにもつながります。今回の解説をしっかり抑えてもらい今後の臨床に役立ててください。
🔸側臥位で股関節外転運動を行う時の骨盤を考える
股関節の外転運動は、側臥位で実施することが多いと思います。機能や状態によっては背臥位で行うこともありますが、基本的には側臥位でしょう。
側臥位で外転運動を行う時に一般的に意識されるのは、股関節が屈曲位にならないようにとか外旋位にならないようにです。
確かに中殿筋を発火させる場合、この姿勢が重要になるのかもしれませんが、中殿筋を考える前に前提条件として考えなければならないことがあります。それが骨盤帯の状態です。
つまり、仙腸関節といっても良いかもしれません。中殿筋と仙腸関節の関係は荒木秀明氏が言及しており、「仙腸関節が不安定な状態では中殿筋を収縮されると症状が悪化する」という趣旨の報告をしています。
この仙腸関節と中殿筋の関係性は概ね同意です。しかし、大事なのは「なぜ、こうなるのか」です。これまでの臨床経験の中で今現在でのぼくの答えが得られたので、今回この内容を解説します。
🔸下肢が外転するとき、骨盤がその土台となっている
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