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ワシントン・ポー5作目「ボタニストの殺人」

2024年8月21日に、M・W・クレイヴン著「ワシントン・ポー」シリーズ第5作目『ボタニストの殺人』の邦訳が発売されました。本作は、シリーズ初となる上下巻に分かれた作品です。
「ワシントン・ポー」シリーズは、NCA(イギリスのFBIに相当)に所属する型破りな刑事ワシントン・ポーと、天才分析官ティリー・ブラッドショーの名コンビが難事件を解決していく物語です。
本作『ボタニストの殺人』では、押し花が届いた人物が厳重な警備体制の中で毒殺されるという不可能犯罪が発生します。さらに、ポーと公私ともに親しい病理学者エステル・ドイルが殺人容疑で逮捕されるという展開が描かれます。こちらも、密室状況での殺人事件が描かれており、犯行可能な人物はドイルしか考えられないという緊迫した状況が展開されます。2つの不可能な状況に、ポーとティリーがどのように挑んでいくのか、息をのむストーリーが展開されます。

私は、この作品の面白さに引き込まれ、上下巻を一気に読んでしまいました。手に取ったら最後、予測不可能な展開に、あなたもこの物語から目を離せなくなること間違いなしです。

ワシントン・ポーシリーズ 1-4作をまだの方はぜひ!

ミステリーや推理小説が好きな方、バディものが好きな方は絶対に気にいると思いますので、ぜひ読んで頂きたいです。後悔はしないはずです。

ストーンサークルの殺人

イギリス、カンブリア州のストーンサークルで次々と焼死体が発見される。犯人は死体を猟奇的に損壊しており、三番目の被害者にはなぜか、不祥事を起こして停職中のNCA(国家犯罪対策庁)の警察官「ワシントン・ポー」の名前が刻み付けられていた。ポーとティリーが出会い、名コンビを結成するワシントン・ポーシリーズの第1作。

ブラックサマーの殺人

「ティリー、大変なことになった。」かつて、ポーが解決した殺人事件の被害者が生きて警察署に現れる。冤罪疑惑が持ち上がり、さらにポーが殺人の疑いを掛けられてしまう。窮地に陥ったポーはティリーに助けを求める。ワシントン・ポーシリーズの第2作。

キュレーターの殺人

死体の一部と文字列が発見される事件が次々と発生し、それらの背後には恐るべきゲームと黒幕の存在が明らかになっていき事件は思わぬ方向に。ワシントン・ポーシリーズの第3作。

グレイラットの殺人

イギリスで行われるサミットの要人を乗せるヘリのパイロットが殺された。テロへの疑いから、ポーは捜査を命じられる。その過程で過去の銀行強盗犯が金庫の中で殺されラットの置物が置かれていた不可解な未解決事件との関係が浮かび上がります。ワシントン・ポーシリーズの第4作。


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