【短歌】観覧車と太陽
1. はじめに
こんにちは。fuyuです。
センイルが近づくと、日頃の気持ちを何か形に残したいという衝動に駆られます。
絵、ケーキ作り、マスコット作り、note執筆….
1年に1度の大切なイベントにかこつけて、心の赴くままに、今までしたことがない創作活動に挑戦する。ただ好きという気持ちに突き動かされるままに創作する楽しさは、私にとって、推しの誕生日にしか味わえないものなのです。
今回はずっとしてみたかった短歌で、INIの藤牧京介くんのお誕生日をお祝いすることにしました。
2. 10首にのせた心
1首目
ふとした瞬間に眺めたくなる京介くんの歌詞。「YOU IN」を聴きながら想い人の視線を追いかける『僕』に想いを馳せます。想い人の視線の先に自分が映ることはないのに、ただ一緒にいられるだけでいいと気持ちを伝えることもなく涙を流す『僕』。まるでそんな『僕』の心情を表しているかのように、歌詞には「、」が多く見られるような気がします。言葉として届かない『僕』の気持ちが「、」で一呼吸置く間(ま)に詰まっているようでなんだか私まで胸が苦しくなるのです。
あれ…..?なぜ、私がこんな苦しい気持ちになるのでしょう…..?
私は、私に、問いかけます。それは『僕』が想い人を見つめるように、そんな『僕』を歌う京介くんを私が見つめているからでした。ああ。まさか。こんな気持ちになるなんて。気づかなかったことにしましょう。秋のきまぐれと言い聞かせながら…..
2首目
重ための会議がある日、怒られるのが確定している日。そんな会社への足取りが重たくなる日は、トレカの出番です。大切に集めてきたトレカを並べて、その日の気分に合わせて選びます。本日の京介くんは、通勤鞄のなかで満員電車に揺られ、会社に着けば社員証のカードケースに入れられます。首にぶら下がるカードケースから覗く京介くんのきらきらな瞳には、私の散らかったデスクが映っているでしょう。
「あの人はいつもお世話になっている○○さん」
「今日のプレゼンの出来よかったよね!?」
そうやって私と同じ目線にいる京介くんに、仕事先の人たちを紹介したり、褒めてもらいながら長い1日を乗り切るのです。みんなもそうだよね…..?
3首目
京介くんのプラメを初めて受け取った日、「!」や「-」の多さにびっくりしたのを覚えています。今では彼の独特な記号の使い方にすっかり魅了され、文章中に散りばめられた記号を数えるのが楽しみの1つになりました。京介くんの勢いのまま添えられたようなたくさんの記号と、カラッとした爽やかな文章に何度心が救われたことでしょう。『おはまきじゃんけん』の愛おしさといったらもう格別で、不揃いな行間や日によって数の異なる「↓」を見ては、彼がちまちまと手で打ってくれる姿が想像できてほっこりした気持ちになります。そんな京介くんのメールですが、月初めや、月曜日、雨の日に送ってくれるような気がするのは気のせいでしょうか。会社員を経験したことがある彼のことだから、鬱々となりがちな日にもらう連絡がどれほどその日のパワーになるのかをわかって送ってくれているのかもしれません。京介くんからの連絡で始まる1日はいつもよりがんばろうという気持ちになれるのです。
4首目
京介くんを応援していると、次から次へと出てくる彼の魅力と対面することになります。そして新しく知る彼の一面と、これまで見てきた彼の姿とのギャップに突き落とされるのです。たとえば、彼を見ていると生きる上での嗅覚が鋭くこの世をサバイブするのが上手すぎると感じるのに、ペーパーテストになるとおバカなポジションになるところとか、あんなに肝が据わっているのに(京介くんの肝の据わりっぷりがどれほどめろいかの話は永遠とできるのでここでは割愛しますが、話してくれる人いたら是非語り合いましょう泣)、作り物のお化け屋敷は怖くて「おんぶして!」「つかんでて!」と叫んでしまうかわいらしい一面があるところとか。本やアニメの登場人物だったら、設定が多すぎると即差し戻しされるくらいのギャップの盛り込み具合に、しばしば本当なのかと疑いたくなるときさえあります。そして何よりずるいのはあの顔です。かわいい。わんこ。もし身近に京介くんの中身と似ている人がいたら、私はその人に対して劣等感や自己嫌悪を抱くかもしれません。それくらい京介くんの人間としての総合点の高さにいつも敵わないなあと感じているのですが、京介くんはあの顔を持っているのです。彼の強烈な中身を「かわいい」という一言にまとめあげてしまうずるい顔を。はあ……….お手上げですね。これから先、彼はどんな姿を見せてくれるのでしょうか。彼のギャップという崖から突き落とされないように「つかんでて!」とフォロワーの皆さんに助けを乞います。
5首目
香水を変えたことや、髪の毛を切ったことなど京介くんはメンバーたちの変化によく気づくそう。外見の変化や心の機微を見逃さず、でも何ということもなく自然に気遣う京介くんをみるたびに、彼の繊細さと優しさにびっくりしてしまいます。私のこれまでの推したちの共通点を探してみたら、『繊細な面があるけれど試行錯誤のうえおおらかにふるまうことにした人』のようでした。これは、私自身もその人の生き方を真似できるかもしれないという再現可能性の高さと、私もそうなりたいという憧れの気持ちゆえのものだと思っています。だから「自分を忘れない」に始まるブレない芯を持ちつつも「シンプルに」など考え方を柔軟に変えていく京介くんの姿がとても心に響きますし、過去のコンテンツと見比べてよりやわらかな表情を浮かべている京介くんの様子を見ると幸せな気持ちになるのです。そんな私が好きな彼の在り方を曲のなかで感じられるのが「Let's Escape」です。色んな事を気にする性格だと話す京介くんが、他者に対しては理由も聞かずに一緒に逃げ出そうと歌ってくれる。辛いときに「Let's Escape」を聴きたくなるのは、優しく手を差し伸べてくれる京介くんに会いたくなるからでしょう。
6首目
先日私も誕生日を迎えました。初めてもらう11人からのお誕生日プラメ。みんなの心のこもったメッセージにとても温かい気持ちになりました。そのなかでも「何を食べるの?」という言葉が出てくる京介くんの愛おしさに心を撃ち抜かれてしまいました。京介くんを見ているとMINIというファンを、概念を超えて、そこに生活が、人生がある、1人の人間として向き合ってくれていると感じる瞬間があります。私はたくさんいるファンの1人にすぎないのに私個人に話しかけてくれるような、そんな親しみや気遣いを彼から感じるのです。だからお誕生日に何を食べたか気にかけてくれる京介くんに私は勢いよく返答しました。「あなたが好きな焼肉を食べたよ!」という個人的な話を。
7首目
2024年5月6日にHYの仲宗根泉さんとデュエットした「366日 feat. 藤牧京介」が公開されました。その日から京介くんの歌の感想にのせて「苦しい….」と失恋に悶え苦しむ声がたくさん見られたように思います。なかには自分の失恋のエピソードを添える人も。もちろん私もその一人。自分の過去の恋愛を思い出しては地団駄を踏み、発狂しながら曲をリピートしました。普段は振り返らない主義なのでここでは学生時代の一番ピュアな片思いのエピソードを。前の席に座るその人を板書をしながらこっそり眺めてはどきどきしていたという情景をあげました。聴いている人が同じ気持ちになることも、自分の経験を話したくなるのも、京介くんがそういう歌い手だから。2023年9月3日に放送された「THEカラオケ★バトル」では、京介くんの歌を聴いた出演者の皆さんが「私に歌ってくれた?」と口々にしていました。聴いている1人1人に語りかけて、心の拠り所になってくれる。そんな京介くんの歌が私は大好きです。これからも京介くんが楽しく歌を歌い続けてくれますように。それが一番の願いです。
8首目
今年の夏はなんて暑いのでしょう。外を歩いているだけで運動不足の私の心臓はばくばくです。身の危険を感じて出歩くのをやめた私は、四季の楽しさを享受することなんてできません。1年の思い出を四季に紐づけられない私は、代わりに『カムバ』で思い出を記憶するのです。これから先、2024年の4月-8月の思い出を振り返ったらそれは夏の日の思い出ではなく『THE FRAME』期として再生されるでしょう。2024年6月23日は、京介くんが「千鳥の鬼レンチャン」という番組に出た日です。京介くんが番組で言ってくれた「MINIの皆 はめちゃくちゃ強い」という言葉がうれしくて、特別で、ずっと覚えていたくて、私はカレンダーの2024年6月23日に一番好きなマークである「☆」をつけました。
9首目
みんな大好きshooting star。あるときshooting starの意味が気になって調べていたら、shooting star≒流星群(流れ星)とは「夜空の一点を中心として放射状に広がるように流星が出現する現象」と知りました。それってブレない自分を持ちながらいろんな場所で活躍の場を広げている京介くんみたい、彼の瞳がいつもきゅるきゅると輝いているのは星の欠片が反射しているからなのかも、なんてふと思ったりしたのでした。先日「千鳥の鬼レンチャン」に出演した京介くん。知っている人も多い地上波の番組への出演は、京介くんの歌声をたくさんの人に届けてくれました。また、この番組は歌を歌うだけではなくキャラクターが求められるものだったからこそ、ファンネームを口にしたりとアイドルとして挑戦することを『選択』してくれた京介くんに胸が打たれて涙が止まりませんでした。沢山のことに挑戦する京介くんを見ていると、私もがんばろうと励まされます。流れ星を見たらお願いごとを祈るように、私もまた京介くんに自分の夢を重ねさせてもらっているのでした。Let Me Fly !
10首目
何が起きても回り続ける無情さと、動きを止めなければ必ずてっぺんに到達する瞬間は訪れるという救い。人生を『観覧車』と歌う「Ferris Wheel」は私にとって宝物の曲になりました。From INI|# 111で行われた「Ferris Wheel」の解説で、京介くんは1番と2番で歌う矛盾をまるっと受け入れ『気持ちが大事だ』という優しさと温かさが曲の根底にあることを教えてくれました。観覧車は回り続けることをやめることはできないけれど、その回る速度や装飾は変えることができる。私も止められない人生をときに走りながら、ときにるんるんとスキップしながら、自分の気持ちに耳を傾けて歩んでいきたいと思うのです。観覧車の窓からのぞむ景色は位置によって異なります。低い場所からでは、てっぺんから見えるはずの遠くの景色は眺めることができません。でも太陽は?どの高さにいても太陽を窓から見ることができます。太陽は場所関係なく観覧車のすべてのボックスを照らすでしょう。うれしいときも、つらいときも自分がどんな気持ちの状態であっても、私は京介くんを応援したいという気持ちになります。これは私にとっては本当にすごいことで、人生に輝きと彩りを与えてくれる京介くんはまさに太陽のような存在なのです。
3. おわりに
今回は、初めて短歌を作るということで入門書や歌集を数冊手に取って、見よう見まねで捻り出した拙い作品となってしまいましたが、少ない文字数でいかに伝えたいことを詰め込むかを考える過程は、改めて京介くんへの好きの気持ちを確かめさせてくれてとても楽しかったです!
全体のテーマは『日頃から想っている京介くんへの気持ち』というざっくりなものにして、つながりは特に考えずにつらつらと10首作りましたが、作り終わってからいざ並べてみると8首、9首、10首で京介くんのことを星、流星群、太陽と銀河系で表していることに気づきました。そんな京介くんに対して綺麗な気持ちを持つ自分にうれしいやら、気恥ずかしやらで温かい気持ちになると同時に、ふと「HANA_花」が思い浮かびます。え……「誰も触れられない宇宙 深く染められるのは 君だけ 君だけ 君だけ」って………京介くんのことじゃん..…..『宇宙(≒私)』にとっての『君』って京介くんだったの…………___と。歌詞の解像度がまた一段と高まった瞬間でした。もう、その瞬間はなんと言ってよいのやら、Bloomとしか言い表せません。
目まぐるしい活動のなかでも京介くんが、INIのみんなが、楽しく、心身ともに健康で、グループが同じ方向を向きながら、グループとしても個人としてもやりたいことが実現できますように。できるだけ長く、この幸せな時間が続いてほしいと心から祈っています。
観覧車のてっぺんからの景色を京介くんがたくさん見ることができますように。
大好きな京介くんお誕生日おめでとう!
2024.08.10 / fuyu
【INI COVER 藤牧京介】
・First Love (Original by 宇多田ヒカル)
・君に届け (Original by flumpool)
・明日への手紙 (Original by 手嶌葵)
・366日 (Original by HY)
#祝25歳_藤牧京介とあの景色を見に
#HappyKyosukeDay